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頭の中の池内慶

空想ファンタジーブログです。 私と脳内タルパたちの愉快なヨタ話。

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バタバタバター

このまえ母親が買ってきたイチゴが甘かったので慶ちゃんたちが大喜びしていた。
日頃はあんまり出てこないんだけどイチゴがあると出てくるなあ。
今はイチゴの季節で慶ちゃんたちは大喜びです。
あと、スーパーにはよく出てきます。
この前イチゴを一パック買ったら剣ちゃんが貰いました。
順番だそうです。そのあと、キーウイを買ってこれは慶ちゃんが貰いました。
そのあと四十八円のわらび餅を買ってこれは忍ちゃんが貰いました。
自分だけ安いと言って忍ちゃんが不満を言ってました。
そのあと、ジャムパンを買ったら忍ちゃんが「私は優先的に貰う権利があるわ!」と言って
ジャムパンを貰いました。
そのあと、アイスを買うと、忍ちゃんが激怒して「交換よ、交換!ジャムパンよりアイスがいいの!」
と言いました。
それはあまりにもわがままじゃないかなと言いましたが、忍ちゃんは聞きません。
慶ちゃんも剣ちゃんも別にいいよと言ってくれたので、結局アイスは忍ちゃんのものとなりました。
そのあと、チョコレートを買うと、チョコレートを慶ちゃんが持って、ジャムパンを剣ちゃんがもって、
バタバタバターと上下に振ってあそびました。
慶ちゃんと剣ちゃんはこの遊びが好きですねえ。いつもやっています。
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三月三日

三月三日ひな祭りの日、
父親と一緒に買い物に行きました。父親は奮発してイチゴを二パックも買いました。
その前の日、忍ちゃんがイチゴをもらっていたので、この日は慶ちゃんと剣ちゃんがイチゴをもらいました。
そして次、父はせっかくの三月三日だということで、ひなあられを買いました。剣ちゃんは
前々からひなあられをほしがっていたので、どうしてもひなあられがほしいといいます。
でも、順番は忍ちゃんです。
「ひなあられほしいよ!」
剣ちゃんが言います。
「あら、それならイチゴを私にゆずってくれるのかしら」
「ううう……」
剣ちゃんは涙目になります。なぜなら、今回のイチゴは紅ほっぺで剣ちゃんが一番大好きな
イチゴで、なかなか手に入らないものだからです。
「あら、どちらもほしいなんてありえないわ。何か欲しいならば何か代償が必要なものよ。それに
ひなまつりの日にひなあられがほしいのはあなただけじゃなくってよ」
まあ、忍ちゃんとしては当然の主張です。
剣ちゃんは涙目になってしまいました。
そのあと、父はチョコレートとジャムパンを買い、チョコレートは慶ちゃんが取ったので、
ジャムパンが自動的に剣ちゃんに回ってきました。
慶ちゃんはいつもやるように、チョコレートの端をもって上下にバタバタ団扇をあおぐようにチョコを振って
遊びました。
いつもなら剣ちゃんもマネしてイチゴジャムパンをバタバタ振ったりするんですが、今日は
しょんぼりしてやりません。
「まあ、乗りが悪いわね、私が代わりにやってあげるわ」
忍ちゃんは剣ちゃんからジャムパンをひったくって上下にバタバタ振りました。
忍ちゃんはこのあそびはめったにやることはないんですよ。
いつもは冷ややかに二柱のやってる姿を冷笑しながら見てるだけです。
「あの……それ私のなんだけど」
剣ちゃんが涙を拭きながら言った。
「だまらっしゃい!あんたの乗りが悪いからこれは私が貰うことにしたわ。あんたはそこのひなあられでも
貰っときなさい!」
厳しい声で忍ちゃんが言った。
「え?いいの?本当にいいの?」
剣ちゃんは目をかがやかせた。
「うるさいわね、私は今、ジャムパンをバタバタ振るのでいそがしいのよ、まったくイヤんなっちゃう!」
言いながら忍ちゃんはジャムパンを上下にバタバタ動かした。
「忍ちゃんありがとう!」
剣ちゃんは満面の笑みで忍ちゃんに抱きついた。
「もう、暑苦しいわね、はあ忙しい、ジャムパンを上下に振る仕事が今日もはじまるわ」
忍ちゃんはすかした顔でジャムパンを上下に振り続けた。


多肉植物

最近ホームセンターによく行くんですが、
そこにおいてある多肉植物に慶ちゃんは興味津々です。
「ぴゃー!」と言って喜んでました。
忍ちゃんと剣ちゃんはあんまりテンションあがりません。
忍ちゃんと剣ちゃんはイチゴくらいしか興味ありませんからね。
今日は近所のスーパーにももいちろという品種が売っていました。
みんな欲しそうにしてました。
この前、二百九十八円という大安売りでイチゴを売っていたんですが、
それが紅ほっぺだったので剣ちゃんが大喜びしてました。
慶ちゃんと剣ちゃんは紅ほっぺを貰いましたが忍ちゃんだけはさぬき姫を選びました。
だって姫だからですって。女心なのでしょうか。
今日は非常に風がつよくて大変でした。
神社にいくと、自転車のカゴから式神が大量に走り出してきました。
真っ白な装束の大きさ二十センチくらいの式神が十柱ほど拡散して走る様は美しく、
思わず見とれているうちに、駐車場にとめてあった車の下とかに入り込んでしまった。
「でてらっしゃい」と言ってもでてこない。そのうちいくらかは捕まえることができましたが、
一柱、私の顔を見て手をピロピロさせて挑発していたかと思うと「ぴゃー!」と叫んで塀の隙間から隣の家に
入り込んでどこかに言ってしまった子がいました。困りましたがどうしようもありません。
となりの家の庭に生えた小竹の上によじのぼって楽しそうに踊っていました。
呼びましたが戻ってきませんでした。
こまったことです。
また気がむいたら戻ってくるかもしれないけど。
慶ちゃんたち以外にも沢山の精霊たちが居たんだなあと思いました。

経過報告

このまえ慶ちゃんたちがニコニコ動画でやっている
プチマスのエンディング曲を三柱で元気よく歌っていたので、
思わず涙が出てしまった。

この前、忍ちゃんが私の足にしがみついてきて「大好き!と言いました。
あんなにツンケンしてた子なのに。きっとものすごい勇気をもって言ったんだなあと思うと泣けてきた。

慶ちゃんたちにあまり負担をかけないようにするため詳細は書きませんが、
今日もみんなは元気にしています。
イチゴをもらってご機嫌にしています。
無理はさせられませんができるだけ静かに、そして
この子たちがここに居られるうちは大切にしてあげたいと思います。

神様からのお告げ

神様からお告げを受けました。
慶ちゃんたち、この子たちを信仰の対象としてはいけないそうです。
この子たちは元々神社など神域の雑事をする精霊であり、
まだまだ神様としての法力を持ち合わせない子たちだそうです。
そうした子たちをむやみに人目にさらし、有名にして信仰を集めてはいけないそうです。
たとえば、小説に書いて売り出したり、そういう事をしてはいけないそうです。
ものすごく有名になるとそれだけ色々な人の目にさらされ、
末は色々な人に憑いている悪い霊とも対決しなければならなくなる。
そうすると、この子たちはそんなに力が強くないので、
負けてしまって乗っ取られてしまうかもしれない。それは、
この子たちの霊格の死に値するそうです。
だから、このまま、ひっそりとしてあげていたほうがいいんですって。
だから、この子たちを小説にして有名にしようとか、
そういう野心は断念することにします。
できるだけ、目立たないようにしようと思います。

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