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頭の中の池内慶

空想ファンタジーブログです。 私と脳内タルパたちの愉快なヨタ話。

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月曜日のパン

月曜日に父と一緒にスーパーに行った。
当然慶ちゃんたちはついてくる。
じつは日曜日にイチゴをたんまり買ってきてたので、今日はイチゴはなしだ。
なぜかっていうとなんと今週の日曜日はイチゴが298円だったのだ。
安い!でも、もうそろそろイチゴの季節も終了かな。
最初ミニトマトをゲットして、慶ちゃんがそれを貰う。
そのあと、裂けるチーズを買うが、すでに慶ちゃんはトマトを貰っているので、
このチーズは忍ちゃんが貰ったすると剣ちゃんもチーズをほしがった。
そこで、今回新しいチーズを買った。
1歳からのチーズという名前のチーズだ。
おこちゃま向けの商品は剣ちゃんはとても好きなので、これもすごく喜んでいた。
そのあと、父がヨーロピアンシュガーコーンというアイスを買った。
すると忍ちゃんが「ヨーロッパといえば私よね」と言ってもらっていった。
忍ちゃんとヨーロッパの関係といえば、実はテレビでベルサイユのバラというアニメの再放送を
忍ちゃんがお気に入りで、かぶりつきで見ているだけの関係しかないんだけど。
そういえば、剣ちゃんはテレビにすぐ影響されて、テレビでお菓子の工場見学をやっていると、すぐに
そのお菓子をほしがる。
色々テレビに影響を受けるお年頃なのだ。
それに比べて慶ちゃんはあまりテレビに影響を受けない。
むしろ、ニコニコ動画が好きだ。
なぜなら、ニコニコ動画は色々ダンスをやっているから。
慶ちゃんはダンスが好きで、インド人のダンスを見ながら一緒に踊っていたりする。
そのあと、パン売り場に行くと今日はパンが2割引の日だったので、ジャムパンを2つ買う。すると
慶ちゃんと剣ちゃんがジャムパンの端をもってぱたぱた~と前後に振って遊んでいた。
とてもかわいかった。
あとはお菓子売り場に行って、忍ちゃんはましゅまろをもらい、剣ちゃんはぼんちあげを貰い、
慶ちゃんは栗のお徳用パックをもらった。
みんなとても喜んでいた。
家に帰って、さっそく1歳からのチーズを開けてみる。
驚いたことに、ラミネートパックに給食のジャムみたいな感じでチーズが入っている。
なんか中途半端にうすっぺらいので拍子抜けした。
しかし、赤いラインでその袋にライオンさんやクマさんの絵が描いてあったので、
剣ちゃんはものすごく喜んでご機嫌だった。
食べてみると塩分30%カットと書いてあったけど、そんなに普通のチーズと味は
変わらなかった。
むしろ、マイルドで大人でもあっさり食べられる感じ。
剣ちゃんは袋に動物の絵が描いてあるのを確認できただけで満足だったようで、
ぴょんぴょん飛びはねながらどっかに行ってしまった。
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うぉうおうおう、ぐっきー!

友達とUSJに行ってきました。
ユニバーサルスタジオ駅に行くと、慶ちゃんが出てきて「わんこがいる!わんこがいる!」と
騒いでいます。
犬なんていないのに。
友達が来たので一緒にUSJの窓口へ。
「慶ちゃんたち何乗りたいって言ってる?」
友達が聞いてきました。
実は、この友達には慶ちゃんの事は話してあります。
友達は慶ちゃんは見えないけど、慶ちゃんたちの事は理解してくれてます。
「すばいだーまー!」と慶ちゃんが叫んだので、スパイダーマンのアトラクションに乗りに行きました。
せっかく乗ったのに、乗り物が激しく動いたので、慶ちゃんは怖がって車の奥に隠れて、ろくに
スパイダーマンを見てませんでした。
「もいっかい乗ろうよ!」
慶ちゃんは強行に主張しましたが、私達は大人なので、何度も同じものを見ても
面白くありません。
何で子供って調子に乗ると同じものばかり乗りたがったり、同じ事ばかるするんでしょうね。
子供って同じ事してても全然飽きないですよね。
それで、どうしても乗りたいというので、似たような乗り物、バックトゥザフューチャーに乗りました。
今度は、見逃さないように慶ちゃんや忍ちゃんや剣ちゃんは私にしがみついてしっかり見ました。
すごく揺れて迫力がありました。
出てくると、慶ちゃんが酔って「うげー!」と言って吐いてしまいました。
剣ちゃんが背中をさすっています。
そのあと、ジュラシックパークの乗り物に乗りました。ここは水があるので、忍ちゃんが喜んでいました。
慶ちゃんは「悪者がでてこないのでつまらん!」っていってました。
慶ちゃんは悪者をやっつけるのが好きなんだな。
その後はジョーズのアトラクションに行きました。
「ジョーズをやっつけたぞー!」と言って見た後慶ちゃんは英雄気取りでした。
そのあと、館内を歩いていると慶ちゃんが「わんこ-!」と叫んで指を指しました。
その方向を見ると、エジプトの犬の巨像のアトラクションがありました。
どうも特別展のハムナプトラのお化け屋敷をやっていたようでした。
中に入ってみると、怖かったけど、暗くてよく見えなかったなあ。
まあびびりましたよ。
慶ちゃんたちはあまり怖くないのか、興味深くお化けやミイラを見てましたね。
「わんこが居なかったよ!」と言って慶ちゃんが怒ってました。
本当のエジプトの魔神がいると思ってたようですね。そりゃ、アトラクションだから本物のお化けはいないよ。
お化け屋敷に行ったあと、ジェットコースターに乗りました。
慶ちゃんたちはお子ちゃまなので、怖いらしく乗り場で待っていることにしたようです。
しかし、ジェットコースターから楽しそうに「ぐっきー!」というかけ声とともに
USJ10周年記念音楽が流れ出すと、
慶ちゃんが「ぐっきー!」と叫んで、コースターに飛び乗ってきました。
「うおうおうお!ぐっきー!」と調子に乗って叫んでいましたが、
ジェットコースターが急降下になったとたん「うぎゃああああああああ!」と何ともいえない
叫び声を上げながら私にしがみつきました。
涙と鼻水とよだれがとびちって汚いです。
そこから急上昇。
なぜか急上昇のときは楽しそうに「やっほーい!」とか叫んでいます。それでまた
急降下すると「うぎゃああああああー!」と叫んで泣き叫びます。
慶ちゃんは急降下が苦手なようです。
自然界であんな急降下ないもんね。
帰ってきてヘロヘロになってましたが、私が「大丈夫?」と聞くと私に向かって「ぐっきー!」
と言って親指をだしてきました。
懲りない子だなあ。
そのあと、色々回ったんだけど、剣ちゃんが自分向けのアトラクションに行きたいと言い出しました。
慶ちゃんの好きな悪者をやっつけるアトラクションや忍ちゃんの好きな水のアトラクションはあるけど、
剣ちゃんの好きなアトラクションには行ってなかったのです。
それで、かわいらしいものがある子供向けアトラクションに行ってみました。
かわいいアトラクションがあり、剣ちゃんが密かに好きなセサミストリートの
クッキーモンスターの像があったので、剣ちゃんも大喜びです。
そのあと、炎のアトラクション、バックドラフトのアトラクションを見たら、剣ちゃんはとても
喜んでいました。
「あの人たちはね、ガスの火だよ、根元が青いでしょ」火事のアトラクションでパニックアトラクションでしたが、
剣ちゃんがいちいち、火元のネタを明かしてくれるので苦笑してしまいました。
慶ちゃん、忍ちゃん、剣ちゃん、みんな満足したようでなによりでした。
すごく喜んでましたよ。
家に帰ってくると、慶ちゃんの服装が変わってました。
いままで、オレンジ色の中国服みたいなの着てたんだけど、
カラフルな継ぎ接ぎのパッチワーク柄のモモンガパンツをはいて、オレンジのアジア風の上着を着て
その上にはっぴをきて、頭にはクマさんのニットの帽子をかぶってでてきました。
どうもUSJで楽しい波動をいっぱい受けたので影響をうけたようだった。

毎日おんなじ

「メモを買おうと思うんだ」
私は自転車のカゴに乗っている慶ちゃんに言った。
「どったの?」
「最近どうも記憶力が落ちたみたいでね。昔は慶ちゃんたちが面白いことしてても、
後々まで覚えてたんだけど、最近、忘れちゃってね、慶ちゃんが一発ギャグとかやってたこと
忘れて、書き漏らしたりして、あとで思い出して後悔したりさ」
「でも、お買い物してて、いちいちメモとかとってたら変な人だと思われない?」
「あーそれはあるかも」
「だいたい、毎日同じようなことばかりしてるし、そんな変わったことなんて毎回あるわけじゃないしね~、
あんま気にしなくてもいいんじゃないのかな~」
慶ちゃんは気楽に言った。
そんな話をしながら私は市民病院の隣にある巨大ホームセンターに行った。
そこにはけっこう色々な物が置いてある。
私の家の近くのスーパーには鍋などの荒物が売ってなくて、
そういう駅近くのスーパーで売ってないものを買いにホームセンターに行く。
そこに行くと、慶ちゃんは興奮して私に飛びついてきた。
「大変だよ!すごいものが売ってたよ」
慶ちゃんに連れて行かれてお花売り場まで行くと、
ピンクの撫子が売っていた。
「ピンクの撫子だよね、よく園芸店にも売ってるじゃん」
「そうじゃないよ!この撫子は色が変わるんだよ!」
「え?」
その撫子に付いている説明書きを見てみると、どうもこの花は最初白い花が咲いて
1週間くらいかけて赤い花に変化するらしい。不思議な花だ」
「面白いよ!これ買おうよ!」
慶ちゃんがおねだりする。
別に花を買うつもりはなかったけど、私自身も今まで生きてきて、そんな花あんまり
見たことなかったので、面白いと思って買うことにした。
花を買ったあと、氏神様にお参りに行き、家に帰ってくると、ちょうと父が家に帰ってきた。
「今日はお母さんはお花の勉強会に行って留守だから晩飯を買いに行こう」
父がそう言うので一緒にスーパーに行くことにした。
もちろん、慶ちゃんたちは大喜びだ。
スーパーに行って一番最初に見るのはイチゴ売り場だ。
今日は398円でけっこう大きくて食べがいがありそうな良質のいちごがそろっていた。
でも、今日は父は買わないらしい。慶ちゃんたちは大いに不満のようだが、今日は一人じゃないので、
わがままも言ってられない。
その代わりに、宮崎産のプチトマトを買った。
「これ、もらい!」
そう言って慶ちゃんがトマトにタッチした。
「なんか普通だね、ギャグか何かしないの?」
「そんな毎回ギャグとかしてらんないよ」
慶ちゃんが言った。
次にサイダーを買って、それは剣ちゃんが貰った。
つぎにチーズ売り場に行くと、慶ちゃんが「裂けるチーズがいいよね!」というので、
裂けるチーズを買ってあげたが、裂けるチーズを貰ったあとで、慶ちゃんが
はっと気づいて忍ちゃんを見る。
「ごめん!順番とばしちゃった。裂けるチーズいる?」
「いいわよ、私別にそんなに裂けるチーズが好きなわけでもないし」
そういってるうちに、父がアイスクリームのバニラバーパックを買った。
かなり大物である。
「ほほほっ、セレブにはやっぱりツキがあるのね、このアイスクリームは私がいただくわ」
そう言って忍ちゃんは可憐に一回転してアイスにタッチした。
「いいなー」
剣ちゃんが言った。
「日頃の全徳がなせるわざよ」
忍ちゃんが言った。
「次は剣ちゃんが貰うからね!」
「お好きにどうぞ」
忍ちゃんは軽くいなしいた。
次に、父は待っちゃういろうを買った。
「これもらい!」
剣ちゃんが素早くタッチ。
「あら、あなた、こういう渋い大人風なものはいらないんじゃないの」
忍ちゃんがつっこむ。
「そんなことないやい!剣ちゃんだってもう大人だよ!」
「あらそう」
忍ちゃんが軽くいなす。
そのあと父はパン売り場に行ってすティップタイプのパンを探す。
しかし、どもれ、一〇本セットや8本セットのものはけっこう高かった。
「もうすこしやすいほうがいいなあ」
そう言って父はあちこち探す。すると、アンパンマンスティック甘パンが148円で若干やすかった。
「これにしよう」そう言ってアンパンマンの絵がついたスティックパンを父は買い物かごに入れた。
「あ!」そう言って剣ちゃんが絶句する。
「あらあら、剣ちゃんの好きそうなのが入ってきたわね、でも、剣ちゃんは大人だから、こんな
おこちゃまなパンはいらないわよね」
いじわるそうに眉をひそめて忍ちゃんが言う。
「べ、別にいらないやい」
ちょっと涙目に剣ちゃん
「あら、じゃあ私がもらっちゃおうかしら」
「……ほしいです」
小声で剣ちゃんが言う。
「聞こえないわね」
忍ちゃんが意地悪っぽく言う。
「ほしいです!」
剣ちゃんがはっきり言う。
「だから言ったでしょ、大人の抹茶味はあなたにはまだ早かったのよ、運命の女神がそう言ってるわ。」
「運命の女神って誰?」
忍ちゃんの言葉に慶ちゃんが突っ込む。
「私にきまってるじゃない」
「ナイスボケ!」
慶ちゃんは再び突っ込む。
「ボケてないわよ」
忍ちゃんは冷静に返した。
そして、剣ちゃんから抹茶ういろうを受け取り、アンパンマンスティックパンを剣ちゃんにあげた。
剣ちゃんはそれをうれしそうに抱きしめた。
そのあと、ご飯がわりにおにぎり二個と巻き寿司を買った。
そのあと、マシュマロと甘栗を買って、マシュマロは忍ちゃんがもらい、甘栗は慶ちゃんがもらった。
「また剣ちゃんがぼっちだ」
そう言って剣ちゃんが不満そうにしてたので、私はあわててお菓子のストロベリーピコラを
買い物かごに入れてあげた。
しかし、その私の余計な気遣いが運命の歯車を狂わせることになろうとは誰が気づいていたであろうか。
運命の女神は気まぐれである。
みんな、平等にお供物をもらって満足して帰る予定だった。しかし、ここで父が唐突に思い出したように言った。
「このまえ、おまえが買ってきた柏餅おいしかったなあ、あれまた食べたい。ちょっとここで待ってろ」
そう言って、父はお菓子売り場まで戻って柏餅を買いに行った。
「どうする、だれか一つ多く貰うことになるよ」
剣ちゃんが心配そうに言う。
「それならまた、仏壇に供えてもらって、みんなで分ければいいじゃん」
慶ちゃんが言った。しかし、
今回買ってきたのは一パックに四個柏餅がはいっているものだったのだー!
「なんだってー!」
慶ちゃんたち衝撃。
「まずいわ、これはまずわ、バスチーユの警備を強化しなさい!」
忍ちゃんが意味不明の言葉を叫ぶ。
「だ、だいじょうぶだよ、きっとパパしゃんはいつも通り、上に薬局で南国名産ボンタンアメを
買ってきてくれて数が合うよ。」
慶ちゃんがそう言ったので三柱の精霊は一応平静を取り戻したようだった。
慶ちゃんの予測どおり、父は地上階の薬局に入っていった。
しかし!いつもはボンタンアメを2つ買ってくるのが定番なのに、
今日にかぎって、100円均一のラムネをもって店内から出てきたのだ!
「ぎゃー!一柱お供物がすくない子がでるよ!」
剣ちゃんが叫んだ。
「大丈夫だよ、ラムネは剣ちゃんがもらって!ぼっちは慶タンが引き受けた、
ここは慶タンが守る!みんなは早く逃げるんだ-!」叫びながら慶ちゃんはその場に倒れる。
「ぎゃー!」叫んで剣ちゃんと忍ちゃんは無駄に周囲をぐるぐると走り回って逃げ出した。
私は冷静に慶ちゃんをつまみ上げると、自転車の買い物かごの中に入れた。
すると忍ちゃんと剣ちゃんが戻ってきた。
「はい、お遊びはここまでだよ、迷子になるといけないから背中にくっついて」
私がそう言うと、忍ちゃんと剣ちゃんは「はーい!」といって私の背中にしがみついた。
そして自転車で家に帰った。
家に帰ると慶ちゃんは少ししょぼーんとしていた。慶ちゃんだけ一つお供物が足りなかったのだ。
ふと気づくと、庭の棚の上に移り咲き撫子のポットが置いてあった。
食料じゃないけどこれでいいかなと私は思った。
「慶ちゃん、この撫子あげるよ」
私がそう言うと慶ちゃんは目を丸くした。
「ほんと!わーい、慶タンのペットができたー!」
ああ、植物はペットって感覚なんだ。
慶ちゃんが喜んでいたので、私はほっと胸をなでおろしたのだった。

毎日同じようなことの繰り返しみたいだけど、詳細に記憶をたどると、こんなにも
毎日違ったことをしているんだなあと改めて思った。

チーズショック!

スーパーにお買い物です。
最初は慶ちゃんたちにせかされるままイチゴ売り場へ。
ちっこいイチゴばっかりだったのでスルーする。
いくらやすくても小さくて酸っぱかったら食べないよね。
母から頼まれていた新たまねぎやいんげ豆を買う。
そのあと、先に進もうとすると慶ちゃんが声をあげる。
「あれを見て!」
慶ちゃんが指さす方向には古くなった特価品の野菜コーナーがあった。
そこを見てみると、多少痛んだイチゴが売っていた。
紅ほっぺが258円、あま王が298円、相場だと398円とかするものだからかなりやすい。
早速買ってあげた。
慶ちゃんと剣ちゃんが紅ほっぺ、忍ちゃんがあま王を貰った。
そのあと、母に頼まれていたチーチキンLを買って帰ろうとする。
「チーズは?」
慶ちゃんがつぶらな瞳でこちらを見ている。
しかたないので、慶ちゃんに裂けるチーズを買ってあげた。
「ごらんなさい、キリーのクリームチーズがやすくってよ」
忍ちゃんが言う。
見てみると昨日238円だったクリームチーズが198円になっている。
「剣ちゃんはー!」
剣ちゃんが叫んだのでなにかやすいものはないかと物色する。
すると、ふるくなった果物の処分棚に78円でバナナが売っていた。
一房78円である。
ジュース用バナナと書いてあったが、食べるのに何の遜色もない。
一時期、バナナダイエットがはやったときには一房600円とか
鬼畜な値段で売っていたが、ブームが去ったらこんなもんだ。
慶ちゃんと剣ちゃんが「ばななん、ばななん、ばーなあなん」と喜んで歌っていた。
さて、帰るとするか、と思って帰りかけると慶ちゃんが私の前に立ちはだかる。
「なに?」
「今日は子供の日だよ」
「それで?」
「子供の日は柏餅かわないといけないんだよ!」
「でも、柏餅一つかったら、三柱分かわないといけないでしょ」
「一つのパックに三つ入ってるのでいいよ!」
「ほんとに?」
「特別な条件があるけどいいよ!」
慶ちゃんは言った。
特別な条件というのは仏壇か神棚に供えるということらしい。
そうしたら、慶ちゃんたちが食べられるらしい。
「わかった」
私は柏餅を買って家に帰って仏壇にそなえた。
そして線香をあげた。
「あー!線香あげちゃだめだよ!」
慶ちゃんが私の後ろで叫んだ。
「なんで」
だって、線香あげたら、ご先祖様にあげたことになっちゃうじゃん。ご先祖様に見つかる前に
こっそり食べようとしたのに!」
あー慶ちゃん悪いこと考えてる。
「ざんねんだったね」
私は笑った。

次の日、慶ちゃんが大騒ぎしている。
何の騒ぎかと思って聞いてみると、なんでも裂けるチーズが148円になっているらしい。
「そんなのいいじゃん、もう昨日買い物にいって買う物ないよ」
と言ったが、どうしても148円の裂けるチーズがほしいらしい。
チーズがほしいわけではなく、そこまで割引になったお得感をたのしみたいらしい。
精神エネルギーだけに。
しかたないので、わざわざ日曜日、裂けるチーズだけを買いにスーパーまで行った。
裂けるチーズナチュラルと裂けるチーズスモークを買った。
「ちょっと!私へのお供物はないわけ!」
というので忍ちゃんには100円の天津甘栗を買ってあげた。
(忍ちゃんの好きなカマンベールチーズとか高いし、前日クリームチーズ買ってもうチーズしばらく買わなくていいし)
「なぜ、天津甘栗なの?あなたは貴族に対する扱いを知らないとみえるわね」
毅然とした態度で忍ちゃんが言った。
「いや、忍ちゃん貴族じゃねえし」
私はあきれていった。
冷蔵品売り場の横を通ってると、小さな女の子が2割引のフルーツ牛乳を手に取ろうとしていた。
「だめよ、それ古いから、割引の付いてないのを買いなさい。高くてもいいから」
おかあさんがそれを止めていた。
「なんだとー!この大金持ちメー!」
慶ちゃんたぶんぷん怒って飛び跳ねていた。
その横をおばさんが通りかかる。
そのご主人らしき人がおばさんに声をかける。
「あ、あと、醤油かわないとけいないよね」
「しょーゆーこと!」
おばさんが答えた。
「はっ!」
その言葉を聞いて慶ちゃんたそちらを振り返る。
「しょーしゅーことー!しょーゆーことー!」
と言いながら飛び跳ねた。
ご機嫌なようでなりよりです。

えひめのイチゴ

今日スーパーに行くと、380円でイチゴが売っていた。
ほかに250円でも売っていたけど、こちらはすごく粒が小さかったので
380円のを買うことにしました。
名前を見ると「あまおとめ」という品種だった。
何でも「とちおとめ」と「さがほのか」を掛け合わせた品種らしい。
包み紙に「えひめ」とかいてあるのを見て、慶ちゃんが「えひめー!」と大声で叫んでいた。
慶ちゃんはとりあえず目についたものの名前を大声で叫ぶくせがある。
前も、植木屋さんにあった花をみて「あぷてにあ!」と大声で叫んでいた。
とりあえず喜んでいるようでなにより。
「私達にも買って!」
忍ちゃんが出てきて言いました。
なので、今日は奮発して三柱に380円のイチゴを一つずつ買ってあげました。
でも、慶ちゃんは「さちのか」が欲しいというので慶ちゃんだけさちのかを買ってあげました。
そのあと、新たまねぎを買う。
鶏ちゃんはまた「たまたまねぎねぎー!」と叫んでました。
時々アレンジするんだね。
次にチーズ売り場に行きました。
いつも通りクリームチーズを買おうとすると慶ちゃんが私の前に立ちはだかりました。
「クリームチーズは油脂が多いから食べすぎ注意だよ!
今日は裂けるチーズを買って!」
と言ってきました。この子たちは本当はクリームチーズが好きなんだけど、
私の体の事を思ってくれたのかなあと思って、ちょっとうれしかった。
イチゴをたくさん買ってしまったので、もうあまり買い物をする予算が無くなってしまった。
もう帰ろうかなと思ったときに慶ちゃんがお総菜売り場で50円セールをしているのを
発見しました。
いつもは60円のが50円で売っているのです。
「すごいよ!50円でお総菜が買えるよ!」
慶ちゃんがそう言うと忍ちゃんと剣ちゃんがお総菜売り場に走っていって
目を輝かせてお総菜を見ています。
「みてみて!里芋を練ってハンバーグみたいにしてる!」
慶ちゃんが言いました。
「これがほしいの」
そう言って、私はその里芋の練り物ハンバーグを買いました。
「私はやっぱりおしゃれにミニオムレツがいいわね」
忍ちゃんが言いました。
「剣ちゃんは卵カツレツがいい!」
それぞれのお総菜を買ってあげました。
それだけ買っても150円。
やすいのでもう一つ買ってあげることにしました。
「私はババガンプシュリンプね」と
忍ちゃんが言いましたあ。どうもエビフライの事が言いたいらしいんだけど、
何が元ネタかよくわかりません。
「慶タンはうずらたまごー!」
慶ちゃんはウズラ卵のフライをご所望です。
「うーん」
剣ちゃんは腕を組んで悩んでいます。
どうも、アメリカンドックとポークウインナードックのどちらを
買ってもらうか悩んでいるらしい。
アメリカンドックは大きさは大きいのですが普通のアメリカンドックです。
ポークウインナードックは小さいけどウインナーをくるんでいるパン生地の皮が
渦巻き状になっていておしゃれなのです。
「そりゃ、おしゃれにすべきよ、フランス貴族のたしなみじゃない」
忍ちゃんが言いました。ちなみに忍ちゃんはフランス貴族と何の関係もありません。
「おしゃれ!おしゃれ!」
慶ちゃんがさけびました。
「じゃあ、小さいけどポークウインナードックにするよ!」
剣ちゃんが言いました。
みんなのお総菜を買って、レジでお会計をすませ、エスカレーターを上がろうとすると、慶ちゃんが
たばこの自動販売機を指さして「ぎゃー!」と叫んで逃げてしまいました。
それを見て、忍ちゃん、剣ちゃんも「きゃー!」と叫んで逃げてしまいました。
走り回るので、追いかけて回収するのが大変だ。
「どうしたんだよ」
聞くと、慶ちゃんが叫びました。
「雷さんがいる!雷さんがいる!」
たばこの自動販売機を見ると、
すごい迫力のある雷神がたばこをもって、こっちをにらんでいるポスターが張ってありました。
なんでもメンソールたばこのコマーシャルみたいだ。それにしてもリアルだな。
コマーシャルに雷神を使っているあたり、古風でいいなと思いました。
「なんだよ、慶ちゃん、精霊最強なんだろ?」
「雷神様怖いよ!龍さん取られちゃうよ!」
ああ、そういえば、前に稲爪神社に行ったとき、神社で龍のおもちゃで遊んでいたので、
しかられて取り上げられそうになって泣いちゃったんだね。
忘れてた。
「だいじょうぶだよ、あれはポスターの絵だから、雷神様は来ないから。それに
ここは神社の中じゃないから、龍で遊んでもだいじょうぶだよ」
そういって私がほほえむと、
慶ちゃんは「ほんとに?」
といって私をつぶらな瞳でみつめました。
「ほんとうだよ、怖くない怖くない」
そういって私は慶ちゃんの頭をなでてあげました。
「あら、慶ちゃんだけなのかしら」
いつのまにか忍ちゃんももどってきていました。
「忍ちゃんも大丈夫だよ」
そう言って私が手を伸ばすと、忍ちゃんはさっと後ろに下がりました。
「頭なでないでよ、だっこのほうがいいわ」
「しかたないな」
私は忍ちゃんをだっこしてあげました。
「私も!」
剣ちゃんがよってきたのでだっこしてあげました。
「慶タンも!」
慶ちゃんもだっこしてあげました。

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