忍者ブログ

頭の中の池内慶

空想ファンタジーブログです。 私と脳内タルパたちの愉快なヨタ話。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

残っていた幸運

父と一緒に買い物に行きました。
けっこう久しぶりです。
母に買い物を頼まれていたので、万能ネギと新タマネギを買いました。
そのあと、ハムカツとかに風味かまぼこを買いました。
慶ちゃんたちはおかずやすぐたべられないものは貰わない主義なので、
早くお菓子やパンなどを私達人間が買わないかそわそわしながら待っています。
そうしているうちに、冷蔵品コーナーへやってきました。
でも、いつも流れていた音楽「ごてあらぽー!」という声が聞こえてきません。
どうも、あのコマーシャルソングは止められてしまったようです。
夏が近くなって節電のためでしょうか。慶ちゃんと剣ちゃんはがっかりしています。
でも忍ちゃんは気にしません。
二柱ががっかりしている間に私の袖を引きます。
「いまのうちよ、いまのうちにカマンベール買いなさい!」
「ああ、いいよ」私はそう言って忍ちゃんの大好きなカマンベールチーズを買い物かごに入れました。
「しまったー!」
気づいた慶ちゃんが走り寄ってきます。
「ねえ、裂けるチーズは?裂けるチーズは?」
「もうカマンベール買っちゃったから買わない」
私がそう言うと慶ちゃんは頭を抱える。
「ちっきしょーっ!」
「よっ、小梅太夫!」
剣ちゃんがかけ声をかけます。
「今時小梅太夫とか言っても覚えてる人いないわよ」
忍ちゃんが冷めた顔で言います。
「そんなの関係ねえ!そんなの関係ねえ!」
言いながら剣ちゃんが踊っていました。
精霊たちがそんなことしている間に父はアイス売り場へ。
そして、ヨーロピアンアイスをカゴに入れました。
「ヨーロピアンだから当然私のものね」
そう言って忍ちゃんがアイスに手を伸ばそうとするのを慶ちゃんが止めます。
「だめだよ、忍ちゃんはカマンベールもらったんだから、次は慶タンか剣ちゃんの順番だよ!」
「ふう、しかたないわね、じゃあ、それ貰ったあとで交換してよね。」
忍ちゃんは小さくため息をつきます。
「慶タンがもらいっと!」
慶ちゃんはヨーロピアンアイスにタッチします。
「慶タンアイスもらったことあんまり無かったから、ほしかったんだよねこれ」
慶ちゃんは満足げな笑顔を浮かべます。
「何言ってるの、このアイスは私の持ち物と交換する約束でしょ」
慶ちゃんはにんまり笑う。
「たまには慶タンもアイスほしいもん」
「ひどい!そんな非道を行ってただですむとおもってるの?オーストリア帝国を敵に回すおつもりかしら!」
「黙れキーウイ!」
慶ちゃんが叫びます。
「キーウイはオーストラリア、っていうかニュージーらんどよ!」
忍ちゃんも言い返します。
そうしている内に忍ちゃんの後ろで剣ちゃんの声がします。
「アイスにタッチ!」
「え?」
愕然として忍ちゃんが振り返ります。
実は父が北海道アイスバーも買ったのでした。
「そんな、私の、私のアイスが」
「自分ばっか抜け駆けしようとするからだよー!
慶ちゃんが舌をレロレロ出してから買います。
「ひどい、ひどいわ、私だけひとりぼっちだなんて、ひどい、私が何をしたって言うの!」
叫ぶ忍ちゃん。
いや、色々やってるけどね。
「うううっ」
忍ちゃんが涙ぐむ。
それをみて慶ちゃんが驚く。
「大変だよ!忍ちゃんが泣いてるよ!忍ちゃんにもアイスをあげて!」
「あら、そこまで言ってくれるなら私にあなたのアイスちょうだいよ」
忍ちゃんと慶ちゃんの眼があう。
「ヤダ」
慶ちゃん即答。
「うわーん!私だけアイスがないよー!」
忍ちゃん泣く。
「大変だよ、誰か忍ちゃんを助けて!誰か!誰かアイスを持ったお客様はいらっしゃいませんかー!」
慶ちゃんはスチュワーデスさんのカッコウに変身して叫ぶ。
「お前だよお前」
私がそう言うと慶ちゃんは驚いたように私を見た。
「え、何がですかお客様」
「お前がアイスもってんだから忍ちゃんにやれよ、それですべて丸く収まるんだよ」
慶ちゃんはつぶらな瞳で私の顔をしげしげとみつけたあと、小首をかしげる。
「おきゃくさまー!だれかアイスをもったおきゃくさまー!」
私の言葉をガン無視して慶ちゃんは叫び続けた。
こいつ……。
そうしていると、願いが通じたのか、父が独り言をいう。
「このヨーロピアンアイス、おいしいからすぐなくなっちゃうんだよな」
そう言ってアイスに手を伸ばす。
「もう1個かっておこ」
その言葉を聞いて忍ちゃんが両手の拳を天に突き上げ、「えいどりあーん!」と叫びました。
「よかったね」「よかったね」
そう言って慶ちゃんと剣ちゃんと忍ちゃんが肩を組みます。
「らたらたらたらウサギのダンス!らたららたらたらたらたらたた!」
と歌いながらラインダンスを踊っていました。
仲がよろしいようで。

PR

流転のハムカツの末に

父と一緒にスーパーに買い物。
最初は100円の割こそばを買った。
次に魚肉カツフライ。
魚肉カツフライに関しては慶ちゃんたちがお供物にするかどうか審議中してた。
結局今回はスルー。
冷蔵食品売り場の横を通ったが、今日は「ごてあらぽー!」の音楽が流れておらず
慶ちゃんたちはがっかりしていた。
チーズ売り場にいくと忍ちゃんがいきなり声をあげた。
「これを見て!」
忍ちゃんが指さす方向を見るとキリーのクリームチーズが2個増量されていた。
しかも値段が割り引き価格の198円
コレは買うべきよ!絶対かわないと駄目だわ!
「すごいや、価格破壊だね、価格革命だねっ!」
剣ちゃんが叫んだ。
「チーズ価格のフランス革命やー!」
慶ちゃんが叫ぶ。
「はっ!」
忍ちゃんが青ざめ、目玉が真っ白になる。
「愛それは甘く、愛それは強く-、あいー!あーいー!ああいー!」
忍ちゃんが歌い出した。
面倒なのでキリーのチーズ買ってあげた。
「あら、わかってるじゃない」
そう言って忍ちゃんがチーズを受け取った。
そのあと、レーズンロールパンを買ってそれは剣ちゃんがもらった。
次に父が梅と焼きたらこのおにぎりを買ったので、梅は忍ちゃん、焼きたらこは忍ちゃん。
そのあと、おかずを二品買ってそれは剣ちゃんと慶ちゃんがもらった。
そのあと父はお菓子売り場へ。
最初に父は板チョコを買った。板チョコはいつも剣ちゃんがよく貰っているので剣ちゃんがもらい、
そのあとマシュマロを買ったのでそれは忍ちゃんがもらった。
あ、そうそう。
父はそういうと、お菓子うりばを抜けだし、缶詰売り場に行った。
「これを買わなきゃ」そう言って父はサンマの蒲焼きの缶詰を買った。
「あらあら、順番的にこれは慶ちゃんのね」
茶化すように忍ちゃんが言った。
「むきょー!慶たん、お菓子もらえないよ!おかずばっかしだよ!」
慶ちゃんが怒り出す。
そのあと、父が甘栗を買い、順番でそれは剣ちゃんがもらった。
次に父はまたパン売り場に行って高級イチゴジャムパンを買った。
「イチゴじゃむパンは私の専門分野だから私が貰う」
そういってジャムパンは忍ちゃんがもらう。
「あれ、慶たんのおくもつがないよ、ないよ!」
慶ちゃんは必死に叫ぶ。
「あら、あなたには、予備のハムカツがあるじゃない」
すました顔で忍ちゃんが言った。
「むきょー!慶タンおかずばっかりだよ!おやつがほしいよ!」
慶ちゃんが叫んだ。
慶ちゃんは剣ちゃんのほうを見る。
「ねえ、慶たんの好きな甘栗とハムカツ変えてよ!」
「いやだよ、私が魚類だめなのしってるでしょ!ほかのものならいいよ」
剣ちゃんは答える。
「じ、しゃあ、おかずの大根のにつけ」
慶ちゃんはもらったおかずをだしだす。
「お菓子じゃなきゃいやだ」
剣ちゃんはきっぱりと断る。
「慶タン、お菓子もらってないよ!ないよ!」
慶ちゃんが涙目になって叫ぶ。
父はもう買い物する気はないようで、すたすたとレジにむかっていく。
あまりにかわいそうなので、眼についた棚にあった激辛唐辛子ぼんちあげと満月ポンを買い物かごに入れてやった。
「あおかしだ!」
慶ちゃんは眼を丸くする。
「ねえねえ、慶タンこの満月ぽんとサンマの蒲焼き缶詰交換していい?」
慶ちゃんは私にむかってきいた。
「いいよ、そのつもりで二つ買ったんだし」
「ありがとー!」
そういうと慶ちゃんは缶詰の権利を放棄して満月ぽんをもらった。そして、ハムカツは貰わずに
激辛ぼんち揚げをもらい、剣ちゃんの甘栗と交換してもらった。
「やったー!甘栗!甘栗!天津甘栗!」
慶ちゃんはトレードの末に手に入れた天津甘栗を頭の上にかざして舞い踊った。
めでたしめでたし。


インゲン!インゲン!インゲン!

今日は家のおかずをおかいものするので、
インゲン豆を5袋も買った。
インゲン豆をカゴに入れるたびに慶ちゃんたちが
「インゲン!インゲン!インゲン!」
「たのしいインゲン!ゆかいなインゲン!いんげーん!」
といいながら綠のインゲン帽子をかぶって足をあげてラインダンスを踊っていた。
「皆様の栄養に奉仕するいんげんグループ」
冷静な声で忍ちゃんが言った。
「いせーじのーこくさいーひほおーかん~♪」
慶ちゃんがノリノリでわけのわからない歌を歌う。
それは無視して先に進む。
オレンジを買ったがそれを慶ちゃんがもらった。
そのあと、別寅のちくわが59円で売っていた。
「慶ちゃん、別寅かわないの、がお~だよ」
剣ちゃんが言った。
「えーでも、、オレンジもらっちゃったし」
慶ちゃんがためらrている。
「オレンジなら私がもらってあげようか」
忍ちゃんがいいました。
「ありがとー!」
慶ちゃんは喜んでオレンジをもらってもらい、別寅かまぼこのちくわをもらいました。
そのあと、新タマネギ3つと湯豆腐用のお豆腐を買う。
そして、チーズ売り場に行って裂けるチーズを買った。
そのチーズは剣ちゃんがもらった。
慶ちゃんがそれをほしそうに見ている。
「また慶ちゃんがいいものもらったら交換してあげるね」
剣ちゃんがそういい、慶ちゃんがうなづいた。
そのあと、ジャムパンを二つかって、剣ちゃんと忍ちゃんがもらった。
忍ちゃんは何か考えがあったのか、その時は手を出さなかった。
そのあと、私はアンパンマン菓子パンをかった。
「あ!」剣ちゃんが声をあげる。
慶ちゃんはすばやくその菓子パンにタッチするとそれを頭上にもちあげた。
「チーズと交換!交換!」
「うん、わかった」
慶ちゃんと剣ちゃんはチーズと菓子パンを交換しました。
そのあと、お弁当を買って帰ることを思い出したので、
自分用にはオムチキンプレートを、父には松花堂弁当を買いました。
母は、すき屋の中華丼が食べたいと言っていたので、ここでは買いません。
オムチキンプレートは慶ちゃんが、松花堂弁当は忍ちゃんが貰いました。
オムチキンプレートにはナポリタンスパゲッティーが入っていたので
慶ちゃんは喜んで「なぽりた~ん!」と叫びました。
剣ちゃんが私のズボンの袖をひっぱる。
「ねえねえ、中華丼って何が入っているの?」
「えーとね、ほたてとかうずらたまごとか、キャベツとかにんじんとか、あと、イカの足とかかなあ」
「剣ちゃん、イカの足いらないよ!」
驚いて剣ちゃんが叫びました。
「剣ちゃんだけお弁当ないよー!」
泣きそうな顔で叫びます。
思念である剣ちゃんにとってほしくないもののイメージというのは非常に強烈です。
とくになまぐさものは、好き嫌いじゃなくて、駄目な精霊はとことんだめです。
慶ちゃんはスルメとか昆布は好きみたいだけど。
しかたないので、胚芽入りビスコを買って剣ちゃんにあげると
「ありがとー」と言って喜んでいました。
スーパーをでると小雨が降っている。
「アメが降ってもさんさんさ~ん、風が吹いてもサンサンサ~ン
ぶるうないーとさーん、みっどないーとさーん」
慶ちゃんがまたよくわからない歌を歌っていました。


一発逆転のオレンジ

父と一緒にスーパーへお買い物。
最初にオレンジ3個買いました。
そしてそれは仲良く慶ちゃんたちがひとつずつ貰いました。
そのあと、カマボコ売り場に行くと、いつも買っているかにかまぼこが無くなっていた。
代わりに別寅のちくわがその場所に売ってあった。
「べっとらー!」
慶ちゃんが叫びました。
なぜなら慶ちゃんはいつもテレビで別寅のコマーシャルを見てお気に入りだからです。
「海の資源にゃ~かぎりがーあるがーかまぼこづくりに~命を~かける~べっとら~!」
慶ちゃんがこぶしをきかせて歌っているので別寅かまぼこのちくわ4本入りセットを
買ってあげました。
「これ、もらい!」
慶ちゃんがそう言ってちくわにタッチしました。
「あれ、ちくわでもいいの?」
「これ、歌がたのしいからこれはいいの!」
私の問いに慶ちゃんが答えました。よくわからん理論だな。
そのあと、チーズ売り場に行きました。
「裂けるチーズがいいな~」
慶ちゃんが言いました。
「駄目よ、慶ちゃんは先にちくわもらったでしょ、だから次の順番はもらえないわよ」
忍ちゃんが言いました。
「えーじゃあ、ちくわいらない」
慶ちゃんはあっさりちくわを放棄して裂けるチーズをもらうことにしました。
そのあと父はアイス売り場に行きます。
そしてヨーロピアンコーンアイスとソーダバーの中にバニラアイスが入ったアイスを買いました。
ヨーロピアンは忍ちゃんがもらい、ソーダは剣ちゃんがもらいました。
どちらも好みのものをもらって大喜びでした。
そのあと、父は半額で売っていたおつとめ品のバタークロワッサンを買い、
それは忍ちゃんが貰う。
コーヒー牛乳は剣ちゃんが貰う。
そのあと、しばらく何も買わずに店内をうろうろしはじめました。
「次は何がもらえるのかな~」
慶ちゃんあ買い物かごの中でわくわくして待っています。
そのとき、忍ちゃんがカゴの中で放置された別寅のちくわをもちあげます。
「あーあ、慶ちゃんに見捨てられた別寅のちくわさんが泣いてるわよ~
えーん、えーん慶ちゃんにすてられたよ~」
忍ちゃんはこわいろをつかって、別寅かまぼこの袋に書いてある寅の漫画の近くに
顔を寄せて話します。
慶ちゃんはハッとして別寅のちくわのほうを見ます。
「そうなの!別寅のちくわさんさびしかったの!ごめんね、もらうよ!」
そう言って慶ちゃんは別寅のちくわを貰いました。
「ふっ、計画通り」
忍ちゃんが悪い顔でほくそえみます。
そのあと、父はいつも通りのパターンでお菓子売り場へ。
そこでいつもどおり、一番最初にホワイトマシュマロを買い、次は天津甘栗を買いました。
忍ちゃんは父の行動パターンを把握しているので、まんまと大好きなマシュマロを順番通り
ゲットしました。
天津甘栗は剣ちゃんが貰います。
「あ、慶タンぼっちなの?慶たんのはないの?」
慶ちゃんがそう言うので私はあわてて歌舞伎揚を買ってカゴの中に入れます。
「やったー!滑り込みセーフ!」
そう言って慶ちゃんは歌舞伎揚げの袋に抱きついて頬ずりします。
そうしてレジに向かいます。
「やったね、今日もみんな平等にもらいました」
満足げに慶ちゃんが言った。
そして地上へ。
すると父はそのまま地上にある薬局に入っていって、そこでラムネ菓子とウエハースを買ってきて
買い物部頃に入れた。
「順番だからね」そう言って剣ちゃんがラムネを貰う。
「ウエハースは上品だから私のね。」
そう言ってウエハースは忍ちゃんが貰う。
「え、え、慶タンのは無いの!慶たんぼっちなの?!」
慶ちゃんは涙目になります。
「ごめんね、慶ちゃん、また何か買ってきてあげるからね」
私は慶ちゃんを励ますが、慶ちゃんはしょんぼりしていた。
可哀想なので、家に帰った私は、こっそり近くのコンビニに行って牛乳を買ってきた。
これは、家の庭にある植木に葉についたアブラムシに散布すると葉の上に膜ができて
アブラムシが窒息死するので、農薬なしにアブラムシが駆除できるのだ。
これをまず、慶ちゃんにあげて、納得してもらおうとしたのだ。
しかし、家に帰ってきたら、精霊たちがぷんぷん怒っていた。
「どゆこと!」
剣ちゃんが叫ぶ。
何が起こったかと思って家に上がると、父が剥いたオレンジの中が黒く腐ったようになっていたのだ。
これじゃ食べられない。
「剣ちゃんのオレンジの中が真っ黒になってるよ!どゆことだよ!」
剣ちゃんは自分がもらったお供物の中が真っ黒になっていてカンカンに怒っているのだ。
「これは食べられないな、お店に持って行ったらかえてくれるかな。」
父がそういう。
「そうだね、一緒にいくよ」
一人で行ったら遠慮ぶかい父は相手に言い込められて我慢して帰ってきたらいけないので、
私がついていくことにした。
「そんなのしりませんよ」とか
店の人が言うかもしれないと思って、気負って行ったが、
お店の人はとても冷静に対処してくれた。
「すいませんでした」と普通に謝ってくれた。
それだけではなく、店長まで出て来て頭を下げたので父はそれで満足して
帰りそうになった。その袖を私がつかんで帰らせないようにして、
レシートを出して、オレンジを交換してくれるよう交渉する。
相手はすんなり承諾しただけではなく、店長の計らいで、おまけでオレンジをもう一つ貰った。
それで、私も父もご機嫌になってしまい、ルンルン気分で家に帰った。
「見て!見て!剣ちゃん綺麗なオレンジにかえてもらったよ!」
剣ちゃんは大喜びだ。
「いいな-剣ちゃん。慶タンは貰えなかったよ」
慶ちゃんは指をくわえて見ている。
そうだ。
私はオマケで貰ったオレンジを慶ちゃんにさしだす。
「これをあげるよ」
慶ちゃんは眼をまるくする。
「やったー!オレンジ二つも貰ったよ-!」
慶ちゃんは喜んで舞い踊ったあと、テンションがあがって二つのオレンジを両手にかかえて
私に見せにきた。
「巨乳おっぱい!」
「やめなさいっての」
私はたしなめた。

そして、私が買ってきた牛乳をこっそり冷蔵庫に隠した。

慶ちゃん激怒!

うちの酔芙蓉の木にアブラムシが大量発生し、農薬をまいてもなかなか駆除できません。
しかも、農薬をまくと、慶ちゃんが苦いと言って激怒します。
困ってしまって、どうしたらいいか慶ちゃんに聞きました。
すると、慶ちゃんは「牛乳をまけよ!」と言いました。
……たしかに、慶ちゃんは裂けるチーズとか乳製品すきだけど、
牛乳を酔芙蓉の葉にまんべんなく散布することで本当にアブラムシが退治できるのか?
というか、慶ちゃんのお友達の酔芙蓉さんはお家の人からいつもおいしい牛乳を
いっぱい貰っていると慶ちゃんは言う。
嘘だろ、絶対嘘言ってるだろ、慶ちゃん。

カレンダー

03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

リンク

カテゴリー

フリーエリア

最新コメント

[03/09 楠乃小玉]
[03/09 ぐり~ん]
[02/04 楠乃小玉]
[02/04 ぐり~ん]
[02/02 楠乃小玉]

最新記事

最新トラックバック

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

バーコード

RSS

ブログ内検索

アーカイブ

最古記事

P R

アクセス解析

アクセス解析

カウンター