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頭の中の池内慶

空想ファンタジーブログです。 私と脳内タルパたちの愉快なヨタ話。

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マルシン!マルシン!ハンバーグ・・・じゃないよ。

どこから持ちこんできたのか、手提げカバンくらいの大きさのプラモデルの紙箱みたいなものを
池内剣がもってきた。その箱をあけて、何か熱心に組み立てている。
モデルガンだ。
嫌なものを持ちこんできやがった。
高校生のころの嫌な思いでが蘇る。
ミリタリー好きの友人にそそのかされてS&WM439のモデルガンを買った。
うちの家は親が教育者なので、それを見せたら、母から人殺しの道具を買って!と言われて
こっぴどく怒られた。
モデルガンであっても許せないらしい。
嫌な思い出が蘇った。
モデルガンが完成したら池内剣は弾丸の薬莢に火薬を一つづつ詰めだした。
そして、全部詰めおわると私に向かって銃口を向けた。
当然、モデルガンだから弾は出ないけどね。
人に向けて撃ってみたいんだろう。悪い子だ。
「やめろ!撃つない!」私はそう言って止めたが、それを聞いて池内剣は益々調子にのった。
「お前は俺を怒らせた!お前に明日を生きる資格はねえ!」
そう言いながら、池内剣はモデルガンの引き金を引いた。
パン!と軽い音がして薬莢がモデルガンから飛び出す。
それを見た池内剣は興奮して連射で引き金を何度も引いた。
パン!パン!パン!と軽い音とともに勢いよく薬莢が飛び散る。
そして最後の薬莢がとびだしたとき、パスン、と変な音がした。
ああ、だから止めろと言ったのに。
モデルガンの部品、トリガーが折れていた。
「あー!」池内剣は叫んで涙目になった。
私が高校生の当時、今みたいに外国からピストルが簡単に入ってくる時代ではなかった。
だから、モデルガンを改造してピストルにしようとするような滑稽な事件が時々あった。
そのため、モデルガンの部品は極度に弱体化しており、すぐに壊れる。
当時の私も、調子に乗って何度もモデルガンを連射したあげく、トリガーが折れてしまったのと、
親に怒られたショックで、二束三文でミリタリーマニアの友人にそのモデルガンを
譲ってしまった。
あとで友人に聞くと、壊れた部品は簡単に会社に連絡すると有料で送ってくれるそうだ。
私がモデルガンを売ってからそれを教える友人もどうかと思った。
池内剣の手の中にあったモデルガンはトリガーが折れるとともに、霧のように消えていった。
私の思い出の中ではトリガーが折れた段階で、モデルガンに対する思い入れが
途切れてしまったからだ。
池内剣は半泣きになって部屋の隅に行くと、
しばらく体育座りをして落ち込んでいた。
そんなことで落ち込むなよ、昔の自分を見ているようで恥ずかしいじゃないか。
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