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頭の中の池内慶

空想ファンタジーブログです。 私と脳内タルパたちの愉快なヨタ話。

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アイス争奪戦

父と一緒に大蔵谷の激安スーパーに行ったら慶ちゃんたちがついてきた。
お店に入ると慶ちゃんはすぐスイカ丸ごと一個の処に走っていった。でも、
スイカが小さくて値段も千円以上したので、ちょっとがっかりしていたようだ。
他になにかいいものはないか探していると、八分の一カットのスイカが二割引だったので
慶ちゃんはそっちに走っていって「これがほしい!」と言いました。
カットスイカ二つ買って、それは慶ちゃんと剣ちゃんがもらいました。
「忍ちゃんだけスイカないね!」慶ちゃんがいいました。
「いいもん、私はもっといいものもらうから」そう言って忍ちゃんはおすまししています。
どうやらアイスを狙っているようだ。
しばらく店の奥に進んでいくと、父が二十五円の格安コーヒーを四個買って籠に入れた。
これはいつも一個づづ三柱がもらって、残った一個は忍ちゃんが貰うことになっていた。
しかし!ここでコーヒーを貰うと順番的に忍ちゃんはアイスが貰えなくなってしまう。
「慶ちゃん、特別にあなたにコーヒーを譲ってあげる」すました顔で忍ちゃんが言いました。
「わーい!もらった!もらった!」
慶ちゃんは結構刹那的なので、先に貰った事を素直に喜びました。
「バカねえ、これでアイスは私のものよ。」
忍ちゃんがすましていると、私がゴマラテという珍しいドリンクを見つけて、
籠に入れました。
「まあ、珍しいわ、私これいただくわ」
好奇心旺盛な忍ちゃんはおもわず、ゴマラテを貰ってしまう。
「やったーアイスは剣ちゃんの!」
剣ちゃんが叫びました。
忍ちゃんはハッと目を見開きます。
「し、しまったわ!これはきっとCIAの陰謀ね!クレムリンの赤い疾風を呼ばれたこの私を
アメリカは怒らせてしまったようね!」
忍ちゃんがわけのわからない事を口走って、怒りながらぴょんぴょん跳ねます。
そのあと、リンゴジュースを買うと、剣ちゃんは素直にそれを貰いました。
「バカねあんた、そんなのもらったらアイス貰えないじゃない」
「だってリンゴジュースすきなんだもん!」
剣ちゃんがほっぺたを膨らませていいました。
そのあと、父があまーい、ゼリービーンズを買って籠に入れました。
「これも剣ちゃんの!」
剣ちゃんはゼリービーンズに飛びつきました。
私はあますぎてゼリービーンズは食べられないのですが、剣ちゃんはこういう
アメリカンなお菓子が大好きです。青色のケーキとか食べると砂糖がジャリジャリいう
クッキーとか、そういう甘すぎるようなお菓子が大好きですね。
私とはまっったく味覚感覚があいません。どっちかというと慶ちゃんのほうが私と
味覚感覚が似ています。でも、慶ちゃんは強烈に子供が好きで、子供が苦手な私とは
性格が違います。
次に父はアイスクリーム売り場に行きました。そこでは普通のパックアイスが二百二十円、
特価品としてソーダクリーム入りアイスが百五十八円で売っていました。
一瞬、父がソーダ入りアイスを手に取りました。
「きゃー!やめてー!ソーダは嫌いよ!」
忍ちゃんが叫びます。
「ソーダは剣ちゃんのだよー!」剣ちゃんが叫びます。
結局、父はバニラアイスを買って、忍ちゃんはホット胸をなでおろしました。
そのあと、慶ちゃんはジャムパンを買ってもらって、ご機嫌でした。
みんなそれぞれ、良い物を買ってもらって、ご機嫌で帰りました。
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