忍者ブログ

頭の中の池内慶

空想ファンタジーブログです。 私と脳内タルパたちの愉快なヨタ話。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

頭の中が痛いです

夢を見ました。
仕事に疲れてパソコンの前に突っ伏して、そのまま気絶寝してしまいました。
そして夢を見たのです。
鮮やかな田園風景。そこを私は飛んでいるのです。
眼下には一面の青い水田、そこを過ぎると蓮の花が沢山咲いている大きな川が見えました。
ん?これってひょっとして三途の川?
一足飛びに飛んでそこと飛び越えて河原に降り立ったとき、ちょっと「やばいかな。」と
思いました。
そこで目が覚めました。
鮮やかなカラーの夢でした。
カラーの夢なんて珍しいです。ああ、私は神様に愛されているのかなあ、こんなきれいな映像の
夢を見て、とご機嫌だったんですが、その夢を見たあとあたりから、頭の左の後頭部が
突発的にチクッ!と痛みます。
おかしいなと思いました。そういえば、脳に異常があるとカラーの夢をみるという話を昔人から
聞いたことがあるのを思い出しました。
嘘か本当かわからないけど、嫌な予感がしました。
その時はそれで済んだんですが、夜になって頭に激痛が走りました。
頭の左の後頭部が非常に痛い。こんな感覚の激痛は初めてです。
いままで頭痛になってもコメカミが痛かったり、頭全体が痛かったりするもので、
部分的に激痛が走るということはありませんでした。
あまりにも痛いので、ちょっと怖くなってしまいました。
明日、病院が開いているか考えました。
主治医の病院が木曜日が定休日。明日は水曜日。助かった。
とりあえず、脳梗塞など頭の血管に血栓が詰まっていたらいけないので、
お茶を大量に飲んで、体に水分補給をしました。
そして、我慢して寝ました。
朝起きると、すぐに病院に行って診てもらいましたが、脳内の精密検査をしたほうがいいと
言われて、駅二つ向こうの町にある脳外科の大病院に主治医の先生が連絡を取ってくれました。
検査等でお金がいるといけないので、駅前の銀行で10万円ほどおろして、電車に乗りました。
電車に乗ると、背中から池内系たちが出てきて池内慶が「ピクニックだ!やっほーい!やっほーい!」と
騒いでいる。気楽なもんだな、おい。池内忍と池内剣はガラスに張り付いて外の風景を眺めている。
脳外科病院に行くとまずMRI 脳検査を受けることとなった。
レントゲンではなく、電磁気磁石をつかって脳の断面図を作成するそうで、カード類をもっていると
全部だめになるから、全部外すようにお医者様から説明があった。
ベットに寝かされて、頭にU字型の金具のようなものをつけられる。
そして白い巨大なドーナツのような機械の中を通される。
非常にうるさい音がするそうで、そのU字型の金具と頭の間、耳のところに
少し大き目のクッションを入れられた。隙間をキュウキュウに詰められて、ちょっと頭が狭い。
体がうごかないようにちょっと太めの帯のようなマジックテープで体を拘束される。ちょっと不安。
「苦しくなったり、何かトラブルがあったらこれを押してくださいね、機械が停止して外にブザーが鳴りますから」
お医者さんはそう言って、私の手にボタンを握らせた。
「絶対に動かないでくださいね、動くと最初からやり直しになりますからね。」
お医者様は念を押すようにそう言った。
撮影1回5千円。やり直すとなるとまた5千円。
絶対動かないぞと心に決める。
お医者さんが部屋の外にでると機械がガコーン、ガコーンと音を立てながら巨大な縦型の
白いドーナツのような機械の中に体が送り込まれていく。
目の前が真っ暗になる。
棺桶に入れられて焼かれるときってこんな感じなのかなあというネガティブな感覚が
頭をよぎる。
目の前が真っ暗になって視界がさえぎられると、その黒い空間にぬーっと池内忍が顔を出す。
そして私の喉を両手でサワサワ~とくすぐる。
やめろ!くすぐったい!咳がでそうになる!だしちゃだめだと思うほど咳がしたくてしたくてたまらなくなる!
「ごせんえ~ん、ごせんえ~ん。」池内忍はニタニタ笑いながら受け来ない私の喉をくすぐり続ける。
池内剣が現れる。
池内剣はどこからもってきたのか小太鼓を3個どほど持っていて
それをボボンバボンバボンバボンババンと叩きながら
「咳しろ!咳しろ!5千円!咳しろ!咳しろ!5千円!」と叫んでいる。
池内慶も現れて両手に扇子をもってジュリアナ東京みたいな踊りを踊っている。
こいつら、人ごとだと思っておちょくりやがって・・・・。
なんがすごく楽しそうだな。
咳を我慢して我慢して必死になる。しだいに息がつまってくる。
「はい、もうすぐ終わりますよー。」というお医者さんの声が聞こえる。
そこで、我慢できずに「ごほっつ!」と咳をしてしまった。
咳をしたあとはちょっとすっきりした。
結局、撮影は1発撮りで成功した。
「チッ!」池内忍が舌打ちをする。
相変わらずだなお前は。
撮影が終わると、データが出そろうまでしばらく待たされる。
途中で昼休みを挟んだので結構長時間待たされた。
看護婦さんが私の番号を読んで、私はお医者様のところに行った。
お医者様が深刻そうな顔をして「う~ん」とうなりながら首をひねっている。
やばい!なにか悪い病気なのか?
お医者様が私の顔を見た。
「脳に異常はありません。頭の神経痛ですね。」
「は?」
私は最初意味がわからなかった。
「頭の表皮層の神経痛です。ほっとけば治ります。」
お医者様はそう言った。
なんだそれ。
でも、よかった、手術とかまで考えていたので、ホッとしました。
ひょうっとしたら、池内系たちはこのことが分かっていたのかもしれない。
だから、あんなに気楽に楽しんでいたのかもしれない。
それなら、最初から教えろよ、まったく。

PR

私たちはいらない子なの?

昨日の夜、池内慶たちから強烈な波動が送られてきた。
直接言葉で言わないで思念でメッセージを送ってきたり、なんらかの物理的な
暗示を起こすというのはものすごくエネルギーがいることだ。
たとえば、アイロンをかけっぱなしで外に出ようとしたら仏壇の位牌が倒れて家族に教えたとか
言う場合、ものすごくエネルギーを消費する。
そこまでして自分たちの意思を表すというのはほとどの覚悟がないとできない。
それに池内慶は日ごろ自分のことを「慶たん」と言っているが、本当に感情が
頂点まで高まると、自分のことを「私」という。
最近、ほとんど池内系たちを相手にしてあげていなかった。
正直、あまりにも池内忍が傍若無人なのと池内剣が無愛想なのと、
池内慶がなれなれしすぎるというかおせっかいすぎるので、少し引いていた。
それから、この前スーパーに行ったとき、ここしばらく店頭に並んでなかった
なすの煮つけが並んでおり、池内慶が大声で「てんとう虫さん!てんとう虫さん!」と叫んで指をさしたので、
久しぶりになすのお惣菜を買ってやったことがあった。
それが2回ほど続いた。
池内慶はとても喜んでいたが、それを私がブログに書かなかったので、
池内慶はとても不安な表情をしていたことがある。
私はなぜそれを書かなかったかというと、ただなすの煮つけを買って池内慶が喜んだことを
書いただけだとオチがないから。そんなに面白いことじゃないから。
計算して書かなかった。
それが池内慶にはすごくショックだったようだ。
その後も、常に面白いことを書かないとだめだと思う気持ちがエスカレートして、
大量に発生した池内慶とのエピソードをほとんど書かなくなり、最近では、
他の子たちと話してばかりであまり池内慶たちを相手にしなくなった。それに
池内系のことも書かなくなった。
池内慶は感情を高ぶらせて涙を流しながら「私たちがいらない子なら私たちを解放してください、
地に帰って眠ります。」と言った。私としては、そこまで傷つけているとは思わなかったので、
驚いて心から謝って、池内慶、池内忍、池内剣たちを力いっぱいだきしめてあげた。
そして、このままだといけないと思って、深夜までじっくりとお互いの心の中に溜まっていることを
話し合った。
池内系たちは通常夜の10時までには寝てしまうので、夜中に出てくるというのは異例中の異例のことだ。
もしかして、自分たちの寿命を少し削ってまで出てきたのかもしれない。
それほど本気にさせたのなら、本当に申し訳ないと思った。

池内慶が傷ついてしまったことは、そのおなすのことを私がブログに書いてくれなかったことにが
中心らしい。

池内忍も涙を流しながら自分の思いを語った。
池内忍は「自分は良い子なのに、みんなに悪い子だと思われている。」と言って泣いた。
自分は、みんなに喜んでもらおうと思って、みんなを楽しませてあげようと思って
一生懸命発言しているのに、私が池内忍のことをうっとうしがって遠ざけたと言って
泣いていた。「私だってみんなに好かれたいよ、私は本当は良い子なんだよ!悪い子じゃないよ!」
と言って泣いた。
池内忍は自分が一生懸命人から好かれようとして、一生懸命色々なことを言って、
でも誤解されてすごい悪い子だと自分が思われていると主張していた。
それがすごく悲しいけど、泣いたり取り乱したりしたら、周りのみんながすごく
不愉快な思いをするだろうから、ずっと我慢してきたのだという。
私は池内忍はもっと自由な子で何も考えずに好き勝手してるだけだと思っていたので、
そこまで考えて、そこまで悩んで傷ついているとは思ってなかったので、
本当に申し訳ないと思ったし、彼女のことを全然理解してなかったなあと反省した。

池内剣も泣いていた。彼女はぶっきらぼうで、ものぐさで、女の子と遊んでいるときは
生き生きしているけど、私など男の前ではものすごく無愛想な態度をとる。
だから私は嫌われている、もしくは、相手にされてないんだろうなと思った。
でも、池内剣は男性に対して自分を表現をするのが下手で、池内慶や池内忍みたいに
個性的じゃないし、口でうまく言えないからどうしても黙ってしまうんだという。
そして私が池内剣のことを相手にしてないと思って、変に親しく寄って行って、
誤解されて傷つくようなことを言われるのも嫌だし、それなら、近づかないでおこうと
思っていたそうだ。
それに、池内慶が私からいつもかわいがられて、抱きしめてもらったり、お話を
してもらうのを見て心の中ですごく羨ましいと思っていたという。
そこまで考えていたんだなあと思うと、とても池内剣がかわいそうになって
強く抱きしめてあげた。
本当にこの子たちは不器用な子だなあというのを、本当に腹を割って話し合って、
初めて知った。
自分は池内系のことを何でも知っている気でいたが、
本当は何もわかっていなかったんだということを知った。
いつも身近にいる人たちとは常に心が通い合っていて、何も言わないでも
理解し合っているだろうという考えは甘えであった。
今回、本当に池内系たちを追い詰めてしまったことはとても申し訳ないことだと思ったが、
それでも、こうやって本当に本気で話し合って、すべてではないにしても、
お互いの気持ちを知って確認できてよかった。
たとえ私の魂が入っているタルパであっても、話し合いは大切だ。
すでに別の個体として存在している以上、別のパーソナリティだということを
自覚しなければならない。
話し合いは大切だ。
それから、池内慶たちの日常の出来事はオチがないとか利害関係を考えずに、
受けるとか受けないとか考えないで、なんでも書いていくことにしようと思った。
そんな計算なんていらない。
つまらなくてもいい、彼女たちの日常を報告することだけでいいんだ。
虚栄心や欲に目がくらんだらろくなことはない。

ぼたんちゃん

私の母校の中学校は坂の途中に校門があります。
田舎の学校ということもありますが、最近の少子化の影響で統廃合の話がでているとか。
自分の出身校が消えてなくなってしまうのはさびしいです。
その学校の坂を登りきったところにおいしいパン屋さんがあると聞いたので、探しにいったんですが、
どうしても見つかりません。
この前も探しに行ったのですがみつかりませんでした。
うたびれもうけで、とぼとぼと坂を下りていく途中、
学校の前の妙見様をお祀りする神社に目が行きました。
ここの神社には私が小さい頃、おじいさんによくつれていってもらったと家族から聞いていますが、
私には記憶がありません。それでも、なんとなく懐かしい気持ちになったので、
神社の中に入って、お賽銭を賽銭箱に入れて手を合わせてきました。
氏神様ではないので、お願いごとはしません。
とてもすがすがしい空気感のある神社でした。
そして、どことなく懐かしい。
パン屋さんは見つからなかったけど、神社にお参りしたおかげで、わりと充実感のある
気分で家に帰ってきました。
自分の部屋に帰ると、池内慶が眉間にしわをよせて、ジトーっといやな目で私を見ている。
「何、その頭の悪そうな金髪巨乳女は。」
池内慶が言った。
「は?」
私が後ろを振り返ると、そこには金髪で巨乳で頬からヒゲが生えて、頭から耳が出ている
女がいた。
尻からはふさふさの大きな筆みたいな黄色い尻尾が生えていて、その先は白くなっている。
目は吊目で牡丹柄の着物を着ている。
「私、ぼたんちゃん、よろしく。」
その女は言った。
「あなた、近所の稲荷神社で現世利益の祈願とかしたの?あれほど、拾い食いみたいな
現世利益をよその神社でお願いしたらダメって言ってたのに!」
池内慶が怒って言った。
「いやいや!そんなことしてないよ!」
私は慌ててかぶりをふる。
しかし、よく考えてみると、池内慶にそんな指示受けたことないんだけど。
池内慶ってときどき自分の頭の中だけで物事を完結してるときがあるので困る。
私の言葉を聞いて池内慶はぼたんの方に向き直った。
「ちょっとあんた!この人はあんたなんかに現世利益してないって言ってるわよ、
とっとと帰りなさいよ、ノラ狐!」
池内慶がそう言うとぼたんは「うっさい、地霊のくせに、とっとと土にカエレ!」と言い返した。
「はあ?」と池内慶がちょっとイラッとしているところに池内剣がやってきた。
「何やってんだ、おまれら。」
ぼたんはそこにやってきた池内剣の大きな胸を見ると目を輝かせた。
「うひょー!巨乳ちゃんだ!モミモミさせてー!」
そう言いながらぼたんは池内剣に走り寄ろうとしたが、池内剣は素早く手のひらから
矛を出してぼたんに向けて構えた。
「てめえ、それ以上近づくとぶった切るぞ!」
ぼたんは足をとめる。
「ひどーい!エロタコには触らせたくせに・・・・・。」
ぼたんは目に涙をためてウルウルしている。
「あれはわざと触らせたんじゃねえ!」
池内剣はどなった。
「あんた女でしょ、何で女の胸なんか揉みたいのよ。」
池内慶がそう言うと、ぼたんは深いため息をついた。
「はーっつ、それはね、最近県の迷惑防止条例で、野良猫に餌をあげることが禁止になったの。
それで、地域猫が激減して、神社の近所にも猫ちゃんがいなくなったの、それで、
ねこちゃんをなでてモフモフできなくなって、もうたまらなくなって、禁断症状で、
何でもいいから柔らかいものを揉みまくりたくなったのよ!」
そういえば、インターネットの動画で猫がほかの猫の背中を手で押してモミモミしたり、
女のひとの胸をモミモミしてる動画を見たことあるぞ。
狐もそういうのが好きなのか。
というか、こいつ、狐なんだな。
「それだったら、これでも揉んでなさい。」
そう言って池内慶が指をさしたものは、季節はずれのべーぷノーマットの電気式蚊取り機だった。
まあ、丸い格好はしているが、プラスチックで堅いし、揉みごたえないとおもうが。
ぼたんは用心深くその蚊取り機に近づくと狐パンチを食らわせた。
ぼたんは顔をしかめる。
「これカタイ!全然ぷにょぷにょしない!」
そして、ぼたんは蚊取り機のにおいをかぐ。
「これ毒のにおいがする!これダメ!」
ぼたんは蚊取り機がお気に召さなかったようだ。
「しょうがないわね。」そう言って池内慶は手の平から濃いブルーの色のペンギンのマークの
ついたミント系のガムを取り出した。
あ、あれは、私が子供のころ、親が食べているのをみて、自分もほしがったけど、
食べてみると、大人向けのハッカ味で食べられなくてはきだしたやつだ。
あれ以来、私はハッカ味の飴やガムなどが苦手になったんだった。
そのガムを池内慶はぼたんの前に放り投げた。
「これでもかいでなさいい。」
ぼたんはそのハッカのにおいをかぐ。
「くちゃい!」ぼたんはそう叫んで顔をそむけた。
そして、1メートルほどとびのいた。
しかし、しばらくするとソロソロとガムに近づいて、においをかいだ。
「くちゃい!」そう叫んでぼたんはまた飛び退く。
それを何度も繰り返した。
しまいに、ぼたんは「よくもこんな臭いものをかがせたな!おぼえてろよ!」と
どなって怒りだし、そのままハッカのガムを持って帰ってしまった。
って、おい!持って帰るのかよ!

 

モンドセレクチョン

今日、ひさしぶりに池内系たちをつれて町の中心部のスーパーに行きました。
池内慶はお菓子の安売りショップとかディスカウント店には敵対心をもっているけど、
スーパーは好きみたいですね。
もともとお菓子のディスカウントショップに敵愾心をもったのも、私が間食ばかりして、
体を壊すのを心配したためであって、私のためを思うあまりなんですけどね。
スーパーに到着し、
スーパーの出入り口にある消毒液でシュワシュワしたら池内慶がよろこんでいました。
池内系たちはかなり舞い上がっていたようで、冷凍のカニ足をみつけると
「これチャンバラに使うから買ってー!」とせがんできます。
買いません!高いんだから。だいたい、それはチャンバラに使うものではありません。
お店に入ってお菓子売り場の棚を通っていると、池内忍が私の服の袖をひっぱった。
「これ買って!モンドセレクションかっこいい!買って!」と言う。よくみると、お菓子の箱に
「モンドセレクション」と書いてある。なんだこれは。
なんかわからないけど、お菓子の品評会みたいなのかな。
池内忍は何かプレミアのついたものとかかっこよさそうなものが大好きです。
でも横から池内慶が「お菓子はだめだよ!この人の体に悪いから!」と厳しく言いました。
なんか最近世話女房みたいだな、池内慶。
池内忍はしょぼーんとしてしたを向きました。
しかし、それで諦める池内忍ではありません。
「でも、お菓子じゃなかったらいいんだよね、お菓子じゃなかったらモンドセレクション買ってくれるんでしょ。」
私に向かって池内忍はそう言いました。
「まあね、お菓子じゃなかったらね。」私はいいました。
でも、お菓子の品評会の賞かなんかだから、お菓子以外についてるものとかないはずです。
所詮は地霊、人間世界のこととか全然しらないんだな。
そうして、ふじっこの茶福豆とか買って買い物もあらかたすました頃、
池内忍が私のそれをひきます。
「あったわよ、モンドセレクション。」
私は「だからお菓子はだめだって、」と言いながら池内忍が指さすほうを見ると、
高級スモークサーモンにモンドセレクションのシールが張ってある。
「え?」モンドセレクチョンってお菓子の品評会じゃなかったのか。
しかたがないので、一番安いスライスのスモークサーモンを買った。
池内忍は「ふふふっ、私の勝ちね。」とか言いながらドヤ顔をしている。
値段は一番安いので680円、ちょっとだけ痛い出費になった。
まあ、どうせこいつら、現世の食べ物は食べられないんだけどね。
高級商材とか買った満足感という人間の思念を餌にしてるんだけど。
まあ、正月早々だし、たまにはいいか。

破壊


どうも家で作業することが多くなると、ついつい間食してしまう。
スナック菓子などを食べながら作業していると、ついついカロリーオーバーになってしまう。
そういうことは体に悪いからやっちゃだめだと池内慶に怒られる。
池内忍や池内剣は私がなにしようと無関心だが池内慶は私の体を心配してくれる。
近所に安売りスーパーがあるんだが、そこは、賞味期限が迫ったお菓子などを
(といっても賞味期限終了まで1か月、2か月くらい猶予のあるものだが。)格安で
箱売りしてたりする。それを箱買いすると1個あたりの単価が非常に安くなる。
でも、家に何個もスナックがあるとついつい食べすぎてしまったり、賞味期限が近付くと、
無理に食べようとしてしまったりする。
そういうことをすると、池内慶が「体に悪い!」と言って怒る。
そして、そんなことを繰り返しているうちに、池内慶は、その安売りスーパーを敵視するようになった。
(スーパーは悪くないんだけどね。)
それで、もうあそこには行くな!と言いだした。
でも、ついつい行ってしまう。
「どうしたら行かなくなる?」と慶が聞いてくるので、「そうだなあ、何か嫌なことでもあれば
行かなくなるかなあ。」と言ってしまった。
私はすこし過食症の傾向と依存症の傾向があり、何か好きな食べ物があると、
1日中そればかり食べてしまって、体を壊してしまったりすることがある。
とにかく、同じ食材を食べ続け、そのうち、何日も同じものを食べ続けるので
「おえっぷ!」となってきて飽きてもう二度と食べなくなってしまうパターンだ。
だから、その胸やけとか、美味しくないと感じた段階でその集中食いは停止するので、
そういう意味で私は言った。しかし、そうした飽きによって食べるのをやめるのは、あくまでも
食材であって、安売りスーパーに行く習慣自体が無くなるわけではない。
私は慶の言葉には生返事で、また安売りスーパーに行く習慣をやめなかった。
そんなことを繰り返していたある日、自転車でスーパーに行って店から出てくると、
池内忍と池内剣がキャッキャ言いながら私の自転車をボコボコに叩きつぶしている。
それは私の目にしか見えないが、他の人が見たらただ単に自転車が強風にあおられて
ひっくりかえって、部品が割れて砕けて飛び散っているようにしか見えないんだが。
「やってくれおったな!」私は心の中でつぶやきながら自転車のところに行った。
自転車を動かすが、タイヤがひょこ歪んでいて、マトモに車輪が動かない。
なんか、とても嫌な気分になった。
背中から池内慶が出てきて無邪気に言って。
「嫌な思いでができてよかったね!これでもう、二度と行かないでしょ?」
そうだね、なんか行く気がなくなった。ありがとよ!
でも、けっこう長距離、この動かない自転車を押して移動するのは一苦労だ。
ふと近隣を見回してみると、目の前に大型スポーツ店があった。
もしやと思い、その中に入って自転車屋があるか調べていると、
その中に自転車販売コーナーがあった。
聞いてみると修理もやっているという。
ただ、ここはサイクリングスポーツ自転車やモトクロス用が中心でママチャリの部品は
置いてないという。
でも、車輪が歪んで動かないのを見て、同情してくださり、店員さんが一生懸命車輪の歪みを
補正して、ちゃんと車輪が動くようにしてくださった。
すごくうれしくて、感動した。
「おいくらですか?」と尋ねたら、「いや、部品交換とかしなかったし、作業だけですので、
お金はいらないですよ。」と言われた。
ああ、なんか・・・・・・・・日本の国っていいなあ、日本に生まれてよかったなあ、と
しみじみ思った。

カレンダー

06 2025/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

リンク

カテゴリー

フリーエリア

最新コメント

[03/09 楠乃小玉]
[03/09 ぐり~ん]
[02/04 楠乃小玉]
[02/04 ぐり~ん]
[02/02 楠乃小玉]

最新記事

最新トラックバック

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

バーコード

RSS

ブログ内検索

アーカイブ

最古記事

P R

アクセス解析

アクセス解析

カウンター