たまたまアニメ映画もののけ姫の話しになって、慶ちゃんに聞いてみた。
「でも、現代の科学万能の時代になったら、だいだら法師みたいな巨大な森の神様でも
戦車やミサイルでやっつけちゃうんじゃないの?」
「ははは、バカだな。森の神様は全然大きくないよ。森の神様は森の中で一番ちっちゃものに憑依するんだよ!
慶タンは人間よりも小っちゃいから人間よりも偉いんだよ!」
そう言って慶ちゃんは胸をはった。
「どれくらいちっちゃいの?」
「目に見えないくらいちっちゃいよ!」
「え~」
森の神様っていうのは通常、森に住む生き物の血液の中にあるウイルスの中に住んでいるんだそうだ。
それで、森を荒らす人間が入ってきたら呪って殺すんだって。
「でも、それだと森の生き物も死んじゃわないか?」
「森の生き物は殺さないで、侵入者だけ殺すんだよ!」
「そんな器用なことできるのかよ」
「できるよ!」
慶ちゃんは自信満々に言った。
「そういう森の神様は日本にもいるの?」
「だいぶ死んじゃったけど、またみしゃくじ様がいるよ!」
慶ちゃんが言った。
「みしゃくじ様ってどんな神様?」
「カエルさんの表面についたカビの中に住んでらっしゃるよ!森を荒らす者にくっついていって
呪うよ!」
「でも、呪われて誰か死んだとか何か異常があったって話全然聞かないなあ。」
「でも、ちゃんと呪ってるよ!呪ってるよ!」
慶ちゃんは一生懸命言いました。
「それは森を荒らさなければ何もされないんでしょ」
「そうだよ、良い子には優しい神様だよ」
「それじゃよかった」
慶ちゃんとそんな話をしました。
PR
神様って、呪うんだ??