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頭の中の池内慶

空想ファンタジーブログです。 私と脳内タルパたちの愉快なヨタ話。

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輪ゴム鉄砲

精霊たちは時々、私の頭の中にある玩具の思いでをぴっぱり出してそれで遊ぶ。
この前は、割り箸を輪ゴムで組み合わせて、輪ゴム鉄砲を作っていた。
何か的を倒したいというので、マッチ箱を与えたら、喜んで輪ゴム鉄砲で撃っていた。
「そういえば、最近、マッチつかわないよねー」慶ちゃんが言った。
「そうだよ、!お料理でも火は全然つかわないんだよ!」剣ちゃんが不満そうに言った。
私の家では最近HIが主流なのでめっきり火を使う機会が少なくなった。
「でも、うちの家はお風呂はガスだし、給湯器もガスだよ。」
と私がいうと剣ちゃんは「だよねーだからまだ、私が安心してここに居られるんだけど、
ガスを使わなくなっても、線香つかったり、紙ごみを燃やしたり、火はちゃんと使ってね!」と言った。
「まさか、あんた、今後科学技術が発達して水をつかわなくなるってことはないよね!」
忍ちゃんがやぶにらみで言ってきた。
「それはないない。」
私は笑った。
「ねえ、今度新築の家を建てるときは1階は全部駐車場にして、草木を全部かりとっちゃおうとか
思ってるよね、そんなの絶対ダメだからね!守銭奴だからね!」
私の心をしょっちゅうのぞいている慶ちゃんがそういった。
「まいったなあ、慶ちゃんにはかなわないよ、たしかに、駐車場にして貸したらお金入ってくるけど、
慶ちゃんがいなくなると困るこあら、どうしようかなーっておもってるんだよ。」
「ぜったいダメだからね!ほんとだからね!」
そういって慶ちゃんがしがみついてきた。
ほんとうに、かわいいなあ、もうしょうがないな、こいつら。
こいつらのかわいさには勝てない。
つか、今のところ、家を新築するようなお金なんてないんだけど(笑
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霊界に格差をつけてはいけない

スーパーに買い物にいくと、いつも精霊たちはついてくる。
この日は、たまたま雪印裂けるチーズの燻製味が食べてみたかったので、
プレーンと燻製味と2本かった。
それをみて慶ちゃんは大喜びだ。
慶ちゃんは裂けるチーズを裂くときにできるビラビラな感触が好きで、チーズを裂くところを
興味深くみている。だから、慶ちゃんは裂けるチーズを私が買うと、自分が買ってもらったと
思ってすごく喜ぶ。
「いつも慶ちゃんばかりでずるいわよ!カマンベールもたまには買ってよ!」
忍ちゃんが怒って言うので、「あ、うん」と言って、なにげなく横にあったカマンベールも
買い物籠にいれた。
しばらく買い物をしていたが、いつもは売り場で騒いでいる剣ちゃんが今日はだまっている。
どうしたんだろうと思っていると、いきなり火がついたように泣き出した。
「わーん!私だけ何も買ってくれない!私だけ仲間外れにされてる!なんでー!なんでー!」
「い、いや、全然そんなつもりはないから、偶然だから。」
と言ってなだめるも、剣ちゃんは体を震わせて泣き止まない。
いつもはおとなしくて、一番扱いやし子だけに驚いた。
それからお菓子売り場に行って、クッキー生地の中にチョコレートがはいっているプッカという
お菓子を買い物籠にいれると、剣ちゃんが「これ、私のだかんね!私が買ってもらったんだからね!」
と必死に主張してくる。
なんだか、かわいそうというか、いとしい気持ちになって、その近くにあった
リラックマのプリッツも「これ、剣ちゃん用だよ。」と言って買い物籠に入れてやった。
はっきり言って、買うつもりなかった余計な出費だけど、剣ちゃんがよろこんでくれるならいいや。
すると剣ちゃんは「わーい!わーい!二つも買ってもらっちゃった、忍ちゃんは一つでしょ!」
と言って忍ちゃんに主張していた。すると忍ちゃんは「ホホホ、これだから庶民は。カマンベールチーズは、289円、それにくらべてあなたのプッカとリラックマのプリッツは二つ合わせても200円程度じゃない。
セレブの恐ろしさを思い知るがいいわ!」と言って胸を張った。
「いいもん!値段が安くても、剣ちゃんは二つ買ってもらったもん!ねー!」と私の方を見ていった。
私は苦笑いするしかなかった。

そういえば、昔自転車旅行で九州を旅行したとき、小さな稲荷の祠に大きな狐の置物と小さな狐の
置物があったので、勝手に親子だと判断して、「おかあさんには10円ね、子供さんには1円ね」と
言って、大きい置物の前に10円、小さな置物の前に1円おいてきたことがある。
その日は、山を越えて湯布院に行く予定だったが、1日で越えられる距離ではないので、
山中にあるユースホステルに宿泊する計画にしていた。
しかし、山中のガソリンスタンドで聞いてみると、すでにそこは閉鎖されているという。
しかたなく、日が暮れてからも真っ暗な山道を登ったが、その途中で、森の木々が
揺れて「コーン!」という鳴き声がして、何かにずっと追いかけられて、ものすごく
怖かったことがあった。
そのあげく、1メートルほど下の側道に自転車ごと落ちて、肋骨にヒビが入ったことがあった。
あのときはさすがに、もう死ぬのかなと思ったけど、なんとか這い上がって、
通りかかった自動車に助けられ、命拾いしたことがある。
今から思えば、あの稲荷神社で小さな稲荷人形と大きな稲荷人形に格差をつけたのが
よほどの屈辱だったのかもしれない。
霊的存在に対しては、相手の大きさ、力量、神社の格などについて人間が比較して、
格差をつけてはいけないのだなあと、あらためて思うきっかけとなった。

ミルキーはママの味

「ミルキーはママの味だよ!」
買い物に行った時に慶ちゃんが言った。
「ふーん」
私はそういって、お菓子売り場の横をとおりすぎようとした。
「ママの味だよ!買わなくていいの?かわなくていいの?」
と慶ちゃんが必死で言ってくる。
「買わなくていいよ」
と言って私はその場を通り過ぎた。
しばらく歩いたが周囲が静かなのに気づく。
周囲に慶ちゃんたちがいない。
もしやと思ってお菓子売り場に戻ると
慶ちゃんがお菓子売り場につったってうなだれていた。
その背中を心配そうに忍ちゃんと剣ちゃんがさすっていた。
「買ってほしいの?」
私が訪ねると、慶ちゃんは急に元気になって「うん!」と言った。
しかたがないのでミルキーを買った。
家にかえって食べてみる。
粘着性のある飴で、なかなか口の中で溶けない。
ちょっとイライラしてきて、奥歯で砕いて食べた。
味はミルク味でおいしかったが、どうも歯にひっつく。
「ガリッ」と鈍い音がした。
石を噛んだような感触。
あわてて飴を口から吐き出したら、飴に奥歯の詰め物がくっついている。
「わーい!当りだ、当り!」
慶ちゃんが喜んでいる。
「ばーかばーかー!」
忍ちゃんもよろこんでいる。
「その金属かっこいい!」
剣ちゃんが飴にくっついている歯の詰め物をゆびさして言った。
しかたがないので、歯医者に電話して歯に詰め物を詰めなおしてもらうことにした。
「ねえねえ、どこに電話してるの?」
慶ちゃんが興味深そうに聞く。
「歯医者だよ」
私が答える。
「なんで?」
慶ちゃんが首をかしげる。
「歯を元にもどしてもらうためだよ。」
それを聞くと慶ちゃんは「お~!」と言って
両手を上に上げた。
「歯医者復活だー!」
お前、それが言いたかっただけだろ。
歯が抜けてしまったので、これ以上、飴をなめる気がなくなってしまった。
でも、捨てるのももったいないしなあ。味はおしいいし。
そうだ!水に溶かしてミルクセーキみたいにして飲もう!
そう思いついたので、麦茶を入れるガラス瓶に水と残った大量のミルキーを入れて、
机の上に置いた。
「うひょーっ!おいしそうだね、慶ちゃんにも飲ませて!」
飛び上がりながら慶ちゃんが叫んだ。
「まだ飴が溶けてないからだめだよ。」
私はそういった。
この妖精たちは、お皿の上に乗っている食べ物の生気を吸い取ることはできる。
でも、細長い麦茶を入れるガラス瓶は直接手を触れて移動させることはできない。
口が小さくて手も入らないし、自分で瓶をかたむけることができない。
瓶のまわりで慶ちゃんがモノほしそうにウロウロしていた。
思い余って、慶ちゃんがガラス瓶に顔を突っ込んで舌をのばして、ミルキー水をなめようとした。
「こらっ!」
そういって私は慶ちゃんをつまみあげた。
「まったく、お子ちゃまね、何がママの味よ、幼稚なんだから。」
慶ちゃんの様子をみて忍ちゃんが呆れて顔をしかめた。
「まったくだね、もう、みっともないんだから。」
剣ちゃんもそう言ってたしなめた。
それでも慶ちゃんはミルキーと水の入ったビンに興味津々で回りをうろちょろしている。
「忍ちゃん、剣ちゃん、私はいまから歯医者さんに行って留守にするけど、慶ちゃんがビンに
変なちょっかいをかけないよう見張っててね。」
私がそういうと、剣ちゃんが「はーい!」と元気よく返事をした。
忍ちゃんは「まったく、世話がやけるわね」と言ってそっぽを向いた。
私は家を出て、歯医者に行って、すこしだけ、歯が抜けた場所を削ってもらって、
歯の型をとてかえってきた。
家に帰ってくると、慶ちゃんの口の周囲に赤い充血した輪っかができていた。
「慶ちゃん、空気を吸い上げたら水が上にあがってくると思って、ビンに口をつけて、中の空気を吸って、
真空にしようとしたでしょ。」
私がそういうと、慶ちゃんは激しく首を横に振った。
「そんなことしないよ!ひどいよ!慶たんは良い子だよ!」
まったく。
「忍ちゃんもちゃんと慶ちゃんを見張っておかないと……」
私がそういうと、スーパーのカラーチラシを逆さにして読んでいる忍ちゃんが紙を下して
こちらを見た。
「なによ、うるさいわね、セレブは今、ウインドーショッピングでいそがしいのよ。」
その口のまわりには真っ赤な充血が。
「忍ちゃん、君もママの味の誘惑に勝てなかったんだね。」
そういうと、忍ちゃんは思いっきり上から目線で私を見下しながら笑った。
「おーっほっほっほっ、セレブの私が、たかが飴玉に興味など持つはずがないじゃない。ばからしい。」
私はため息をついた。
「本当に、困った子たちだね、信用できるのは剣ちゃんだけだよ、ねえ、剣ちゃん」
私がそういうと剣ちゃんが「うん、そうだね!」と言って満面の笑みでこちらを見た。
口のまわりにはくっきりと赤い充血の円の跡が残っていた。

結局、だれもママの味の誘惑には勝てなかったようだ。
恐るべし、ママの味。
 

新しいお店

近所の川べりに新しい巨大スーパーができた。
川の近隣というのは洪水が起これば浸水するために、土地の値段が安い。
その場所にあった工場跡に巨大スーパーができたのだ。
行ってみると、日頃買い物に行っているスーパーの3倍くらいの広さがあり、
品揃えも豊富だ。
慶ちゃんたちも興奮して走り回っていた。
そのうち、慶ちゃんが手から木の枝をはやして、剣みたいな恰好をつくり、
スターウオーズごっこをはじめた。
忍ちゃんも手から水の剣をだして、慶ちゃんと切りあいをはじめた。
それを見て、剣ちゃんも手から炎の剣をだす。
「トーッ!」と言いながら剣ちゃんが炎の剣で慶ちゃんに切りかかる。
慶ちゃんは木の剣でそれを受け止めるけど「ジュッ!」と音がして
木の剣がこげる。
「熱いよ!熱いよ剣ちゃん!」慶ちゃんが叫ぶ。
「もらったわよ!」忍ちゃんが剣ちゃんの後ろから水の剣で切りかかる。
剣ちゃんはふりかえりざま、炎の剣で水の剣を受け止めるが、チュン!と
音がして火の剣は消火されてしまい、水の剣が剣ちゃんの腕に当たった。
「痛いよー!」剣ちゃんが叫んだ。
「あら、ごめんねー」忍ちゃんが言った。
「ばかだなあ、調子にのってるからだよ。」
そう私がそういうと剣ちゃんは私のところに走ってきた。
「痛いよー、抱っこして!」
「しょうがないなー」
私は久しぶりに剣ちゃんを強く抱っこしてあげた。
すると、剣ちゃんの腕の傷はすぐに癒えた。
それを見て忍ちゃんは腕まくりして、無理やり腕を自分でごしごしこすって赤くした。
「キャー!私もやられたわよ~痛いわよ~!」
そして私に抱き着いてきた。
しかたないので、忍ちゃんも抱っこした。
それを見た慶ちゃんが私に走り寄ってきて、私の頭の中に手をつっこんで、
マジックインキを取り出してきて、マジックで腕に傷をかいた。
「これみてー!痛いよ!慶タンも切られたよ!」
しかたがないので、慶たんも抱きしめてあげた。でも傷は消えない。
「インチキー!」
忍ちゃんが叫んだ。
「あんたたちだってインチキじゃない!」
慶ちゃんが叫んだ。
「インチキじゃないよー、本当だよー」
剣ちゃんが言った。
「あんたなんか、これがお似合いよ!」
そういって忍ちゃんは慶ちゃんの口のまわりにマジックで泥棒のヒゲと頬にヤクザの傷をかいた。
慶ちゃんは手でそれをこすったが、油性なのでとれない。
「わ~ん!とれないよ~!」
慶ちゃんが泣くので、「よしよし、泣いちゃだめだよ」と言って慶ちゃんの頭を
なでてあげた。
すると、マジックの落書きは消えていった。
「私も!私も頭なでて!」忍ちゃんがそういいながら私に駆け寄ってくる。
「ずるいよー!」と言って剣ちゃんも走り寄ってくる。
「はいはい」と言って忍ちゃんと剣ちゃんの頭をなでた。
けっこうめんどくさい。

スイスイ カッパ こぶつき河太郎.

今日はみんなとお風呂に入りました。
慶ちゃんはいつもは大人の恰好をしてますが、お風呂に入るときは「ぽーん!」と叫ぶと
体が二頭身の漫画みたいな体になってしまいます。おへそがペケになっています。
その恰好で湯船に飛び込みます。
湯船に飛び込むと、私の頭の中に手を突っ込んで背泳ぎで泳ぐゼンマイ式の
カッパのおもちゃを取り出してきて、それであそびます。そのカッパはトミーのスイスイ カッパ こぶつき河太郎.といって、おなかに吸盤で小さなカッパがついているものです。
そこにバスタオルを体に巻いた忍ちゃんが入ってきます。こっちも二頭身の漫画体型で入ってきて、
ぬいぐるみみたいな恰好なのですが、いっちょまえに胸にバスタオルを巻いています。
胸なんてみんなぺったんこなのに。
「そんなもん、とっちゃいなよー!」と言って慶ちゃんがバスタオルを引っ張ると
「なによ!レディーに対して失礼よ!」」と言って忍ちゃんが怒ります。
忍ちゃんは私の頭の中に手を突っ込んで、水車の足がついている青いひよこさんを取り出してきます。
背中にゼンマイがついていてそれを回すと水車が回ります。
それを、水に浮かべて、泳いでいるのを見て悦に入っています。
慶ちゃんはカッパで一生懸命あそんでいます。
時々、潜水させたりして、水の中に沈めてあそんでいます。
そこに剣ちゃんが入ってきますが、剣ちゃんも二頭身の恰好で入ってきますが、
鎧を来たままです。剣ちゃんはちょっと水が怖いようです。
でも、お湯は火を入れた水なので、本当は剣ちゃんが触れても大丈夫のはずですが。
剣ちゃんはおっかなびっくりお風呂の部屋にはいってきて、もじもじして私をみます。
「これでしょ!」そう言って慶ちゃんが私の頭の中に手をつっこみ、オレンジ色のビーバーさんの
おもちゃを剣ちゃんに差し出す。
「うん!」剣ちゃんはうれしそうに、ビーバーさんの背中のゼンマイを回してお風呂にうかべます。
すると、ビーバーさんのしっぽが回転して、ビーバーさんが円をかいて泳ぎました。
それを剣ちゃんはお風呂の外からうれしそうにみています。
「ねえ、剣ちゃんもお風呂に入りなよー!」
慶ちゃんがさそいます。
「いいよー」剣ちゃんがいやがります。
「そんなこと言わずに入っちゃいなよ!こんなもん脱いでさー!」
そういって、慶ちゃんはお風呂から出てきて、剣ちゃんの兜をひっぱってぬがせようとします。
「やめてよー!やめてよー!」といいながら剣ちゃんが必死で兜を抑えます。
「慶ちゃんのバカーっ!」怒って剣ちゃんはお風呂から逃げて行ってしまいました。
「なんだよー」といいながから慶ちゃんはしばらく、カッパとビーバーで遊んでいました。
忍ちゃんは一人、ひよこの水車が泳ぐのを見て悦に入っています。
「それ、剣ちゃんのだから、ちゃんと返してあげなよ。」
私がそういうと慶ちゃんは「はーい」と言いながらビーバーを私の頭の中に返しました。
そして、しばらくカッパで遊んでいました。

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