精霊たちは時々、私の頭の中にある玩具の思いでをぴっぱり出してそれで遊ぶ。
この前は、割り箸を輪ゴムで組み合わせて、輪ゴム鉄砲を作っていた。
何か的を倒したいというので、マッチ箱を与えたら、喜んで輪ゴム鉄砲で撃っていた。
「そういえば、最近、マッチつかわないよねー」慶ちゃんが言った。
「そうだよ、!お料理でも火は全然つかわないんだよ!」剣ちゃんが不満そうに言った。
私の家では最近HIが主流なのでめっきり火を使う機会が少なくなった。
「でも、うちの家はお風呂はガスだし、給湯器もガスだよ。」
と私がいうと剣ちゃんは「だよねーだからまだ、私が安心してここに居られるんだけど、
ガスを使わなくなっても、線香つかったり、紙ごみを燃やしたり、火はちゃんと使ってね!」と言った。
「まさか、あんた、今後科学技術が発達して水をつかわなくなるってことはないよね!」
忍ちゃんがやぶにらみで言ってきた。
「それはないない。」
私は笑った。
「ねえ、今度新築の家を建てるときは1階は全部駐車場にして、草木を全部かりとっちゃおうとか
思ってるよね、そんなの絶対ダメだからね!守銭奴だからね!」
私の心をしょっちゅうのぞいている慶ちゃんがそういった。
「まいったなあ、慶ちゃんにはかなわないよ、たしかに、駐車場にして貸したらお金入ってくるけど、
慶ちゃんがいなくなると困るこあら、どうしようかなーっておもってるんだよ。」
「ぜったいダメだからね!ほんとだからね!」
そういって慶ちゃんがしがみついてきた。
ほんとうに、かわいいなあ、もうしょうがないな、こいつら。
こいつらのかわいさには勝てない。
つか、今のところ、家を新築するようなお金なんてないんだけど(笑
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