地霊どもがあまりにも暇を持て余すと、修羅界の賭博とかやり始めることがあります。
日ごろは場が荒れるから厳禁しているんですが、私が寝ている夜中に時々
やっているようです。
やるなら修羅界に行ってやってこい。
狩破はものすごく頭を使う遊びで頭の回転と膨大な言葉の知識が無ければ勝てません。
池内慶は狩破とか勝てないので面白くないのでやらないのですが、池内忍が一番得意とする分野です。
それで、審判に吸血鬼の崇氏とか修羅界から呼んでくるんですがこいつがたちが悪い。
私が夜中に寝てるときにやればいいのに、時々、私が昼寝してるときにやります。
池内系の連中は私に気兼ねして起きているときはやりませんが、崇氏とかは
全然そんなの関係ありません。
昼寝している私の背中を蹴り飛ばして「起きろ!」と言います。
起きると、幼い女の子が目の前にいます。
「おろかなる人間どもよ、我をあがめよ」と最初から言ってきます。
うっとうしいから無視して寝ます。
「起きんか!」崇氏は激怒してガンガン私の背中を蹴ります。
それでも無視していると「あ、パソコンつけっぱなしで寝てる。消費電力も消耗するし、
パソコンも早く壊れちゃうだろうなー。」とか言ってきます。
あ、いけね、パソコンの電源切らなきゃ。
とおもってパソコンのマウスに触ると、パソコンにFX金融為替取引の広告が表示されていた。
崇氏は耳元でささやく「どうだ、我と契約し、そなたの血を我にくれるなら、わが魔導の力で
金融取引での連戦連勝を約束しよう、そなたは一躍大金持ちじゃ、喜べ、そして
我を崇拝するのじゃ。」そう言って私の前に悪魔契約書と羽ペンをさしだした。
契約内容を読んでみると「わたくしは、このたび崇師様と契約し、魔運を提供していただく対価として
利益100円あたり血液1リットルを提供・・・・・。」
「ふざけんな、この腐れ詐欺師があああああああああ!!!!!」
大声で怒鳴ってやると崇氏ビクッとして目にいっぱいに涙を浮かべ、
泣きながら池内忍のところまで走っていった。
「あのね、あのね、あの大きなお兄ちゃんがね、小さい女の子の私を怒鳴っていじめるの、
私、すごくこわかったの。」と話し方がすっかり幼い女の子になっている。
さっきまで人の前に悪魔契約書差し出してた腐れ外道が何言いやがる。
池内忍や池内剣たちは軽蔑の眼で私を見て「サイテー」といった。
いつもは池内忍たちと喧嘩している松岡系たちもあつまってきて「うわっ、最悪よね、こんな小さな子供に
むかって。」「これだからキモメンは。、」とか言ってる。
おいおい、お前らいつも顔つきあわしたら喧嘩してるくせに、今も喧嘩しろよ、おい。
何でこんな時だけ団結してるんだよ。おい。
自分が悪いことしてるくせに、状況が不利になると急にか弱い被害者に変身して、
被害者の私を加害者に仕立て上げる。
「とっとと帰れ!」どなって、魔界の亡者どもを自分の巣に返した。
まったく、油断も隙もない。
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お金の絡むことは危険ですね~。