空想ファンタジーブログです。 私と脳内タルパたちの愉快なヨタ話。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
インド系アメリカ人がやっているインド料理店があります。
本格派でちょっと洒落ていたので入ってみました。
英語はわからないんですが、メニューは日本語で安心しました。
でも日本語の上に英語で表記されている。ひょっとして
店の人は日本語読めないんじゃ?と一抹の不安はよぎりつつも、
アイスクリームのデザートがついたコースを頼みました。
味はわりとよく、フルコースを食べ終わって食後の紅茶を飲んだのですが、
いつまでたってもデザートのアイスクリームが出ていません。
しかも何の説明もなし。失礼だと思ったので、店員を呼びつけて
なぜ、デザートのアイスクリームが出てこないか問いただしました。
店員(インド人風)はho!NO!みたいな格好で肩をすくめるが、言葉を発しない。
何か嫌な予感がする。
それでも食い下がると、店の奥に入って行って、店長を読んできた。
店長はとても礼儀正しく、うやうやしく、なぜアイスクリームが出てこないか
丁重に「英語で」説明してくれた。
意味わかんねーよ。
その横で池内忍が「あんた馬鹿ね、英語わかんないの?」と言っている。
「じゃあ、お前が文句言ってみろよ。」と私は口を開かず、念で池内忍に言いました。
それを聞くと池内忍は得意げな顔をして相手のアメリカ人の店長に英語風の言葉で
流暢にペラペラとまくしたてた。そして私の顔をみて、ドヤ顔をした。
しかし、アメリカ人の店長の反応がない。
しまった!池内忍は私にしか見えないんだった!
「おい、相手の言った英語を通訳しろ!早く!通訳!」念で池内忍にそう言うと、
池内忍は「そんなことをしたら、あなたの英語への学習意欲を奪うことになるわ。自分で勉強しなさい。」
といった。ぜってー嘘だ。確実に100%決定的に嘘だ。
こいつ、相手が池内忍の姿が見えないのを計算に入れて、英語風の言葉で適当に話しやがった。
汚い!さすが忍!汚い!私は罵声の念を池内忍におくりながら、
沈黙して体が固まっていた。
しばらくの沈黙のあと・・・・。
「あ、そうですか、要するにアイスクリームが品切れってことですよね、いいですよ、いいです、
わかりましたー!あははーっ!」と私は爽やかに日本人スマイルを振りまいた。
すかさず、忍の横にいた池内剣が「チッ!」と聞えよがしに舌打ちをした。それが、ちょっと心の隅に刺さった。
アメリカ人の店長はニッコリと営業スマイルで会釈をした。、私はレジで勘定をすまして店を出た。
池内忍はうれしそうに「・・・根性なし」「・・・根性なし」と何度も私の耳のそばでささやいた。
それを聞いて池内慶が怒ってフォローした。
「この子は根性無しじゃないよ!ただのバカだよ!」そして私の顔を覗き込んでいった。
「根性無しじゃないもんねー、胸を張っていってやんなよ!根性無しじゃない!バカなんだ!って」
いや、それフォローになってないし。
たぶん、私がアイスクリーム食べて太らないように神様がはからってくださったんですね。
神様ありがとう。
ささやかなぜいたくで食後のコーヒーと甘いものが嬉しいのに残念でした。
池内さんたちも一緒に食べますか?