うちの母親がチーズを3個買ってきてくれました。
2個は裂けるチーズ、1個はクリームチーズです。
「あ!クリームチーズだ!」
剣ちゃんが目を輝かせました。でも、すぐに表情が曇ります。
「いいよ、どうせクリームチーズは忍ちゃんがもらうんでしょ、私はどうせ何ももらえないよね、
いいなー慶ちゃんは裂けるチーズ2つももらえて」
剣ちゃんはしょげかえっています。
「あら、私は裂けるチーズをいただくわ」
忍ちゃんが言いました。
「え、忍ちゃん、クリームチーズくれるの?私がクリームチーズもらっていいの?」
剣ちゃんは目を輝かせました。
「ええ、いいわよ、私大人だから細かい事にはこだわらないの」
すました顔で忍ちゃんがいいます。
「偉いねー」
私がそういうと、忍ちゃんは少しだけ顔を赤らめ、
「当たり前じゃない、セレブの心得よ」
と言ってそっぽを向きました。
「慶ちゃんだって大人の対応だよ!慶ちゃんも裂けるチーズでいいよ!」
慶ちゃんが叫びました。
いやいや、お前は最初から裂けるチーズ好きだろ。
次の日、うちの母がドライベジタブルチップを二つ買ってきました。
サツマイモの入ったシリーズと玉ねぎが入ったシリーズです。
「わーい!わーい!私のだー!」
剣ちゃんは大喜びです。
じゃあ、私はヘルシーにサツマイモとカボチャの入ったのもらおうかしか」
忍ちゃんが言いました。
二つしかありません。
「やだ!やだ!やだ!慶ちゃんもほしいー!」叫びながら慶ちゃんが地面をゴロゴロ転がりました
「あら、あなた前はいつも一人だけスパゲッティー買ってもらってたじゃない。少しは我慢しなさい」
忍ちゃんが言います。
「ちょっとは大人の対応しろよ」
私が言います。
でも慶ちゃんは地面にゴロゴロころがっって、
いつまでも「ほしー!ほしー!」と叫んでいましたとさ。
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