空想ファンタジーブログです。 私と脳内タルパたちの愉快なヨタ話。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
地霊たちは本来戦いを好むものではないそうです。
修羅界での戦いはあくまでもゴッコ遊びで、仮想空間で死んでも
ゴッコが終われば復活できます。
しかし、現世での戦いにおける死は魂の消滅。
魂は消滅し、四散し、地に沈みます。
地霊の場合は何百年、何千年後に蘇生することも可能ですが、
目がさめたときには、かつて愛した、そして遊んでじゃれあった
人間たちの姿はそこにはありません。
それは人間たちの営みを見守りともに生きてきた地霊たちにとって
最大の悲しみです。
また、タルパにとってはモザイクのように寄せ集められた魂は
バラバラに解体され、たとえ蘇生したとしてもまったくの別人格に
なってしまいます。
修羅に至っては修羅界に転げ落ち、二度と同じ姿では現世に
這い上がってくることはできません。
だから、現世での殺し合いを非常に嫌い、無思慮に争いを
起こすものを嫌います。
そして、どうしてもその調和を乱そうとするものは抹殺します。
それでも霊たちの中には争いを起こそうとするものがあります。
ある者は無知によって、ある者は奢りによってそのリスクを理解せず、
相手を滅ぼすことはあっても自分が滅ぶことは無いと確信しています。
しかし、仮想空間で多くの死、破滅、騙し討ちを経験している
修羅に変化したことのある輩たちは、戦いに絶対は無いことを
熟知しています。
だからこそ、戦いを嫌い、できることなら回避しようとし、
どうしても戦わねばならないときは、徹底して合理的に
戦います。
正々堂々、卑怯などの精神はありません。
また戦いに美学を求めません。
戦いに美など無いからです。
だから、本当の戦いの勝敗の結論はほんの一瞬でつきます。
そこに戦いを楽しむ精神はありません。