慶ちゃんが「怒ったら損するから怒っちゃだめだよ」と言ってきました。
なぜ怒ったらいけないかというと、私が怒ったら私の収入が少なくなって、
あんまり裂けるチーズが買ってもらえなくなるからだって(笑
でも、その話に怒りの本質があるみたい。
「何を馬鹿なこと言ってんだ」と笑ったら、
慶ちゃんが説明してくれました。
「何で人は怒るの?」
と聞いてきます。
「そりゃ、侮辱されたら怒るかな」
「何で侮辱されたら怒るの?」
「屈辱的だからじゃない?」
「あほー!あほー!」
慶ちゃんが手をぱたぱたさせて目を丸くして言いました。
「何やってんだよ」
私は笑ってしまいました。
「怒らないじゃん」
「そりゃね、慶ちゃんかわいいから」
「違うよ!慶タンが馬鹿にして君は何の危害も加えられないことわかってるから
怒らないんだよ!人間は損をしたり自分の身に危険が及ぶと本能的に悟ったときに
怒って戦闘態勢に入るんだよ!だから慶タンみたいにちっこくて安全なものが
馬鹿にしても怒らないんだよ、でも、図星の弱点とか言い当てられると、
慶タンが言ったことでも怒ると思うよ、それは弱点を言い当てられたからであって、
そこが弱みだからだよ!だから、本来は損をしたり危害を加えられたりすることに
対して怒ってるんだよ。でも、人間は怒りを覚えると、言ったり嫌な事された人に
危害を加え返すことで気分がすっとするんだよ。これは、自然界では
危害を加えてきたものを殺したら安全になるから気分が楽になるという本能が
脳内変換されて、自分が得しないでも、相手が不幸になったら気分が
スッとするように人間の頭が勘違いするんだよ!でも、これは勘違いで、
相手に嫌がらせしたら、相手も仕返しして、どっちも損ばっかするんだよ!
だから、嫌な事してくるヤツでもそいつとつきあうことで利益があるなら
自分に向かって『だってこいつとつきあったら得するじゃん、利益がっぽり、うひひ』って
思えばいいんだよ!そしたら、怒らなくなるよ!つきあっても利益のない人からは、
ひたすら遠ざかって相手にしないといいんだよ。できるかぎり回避するんだよ!
そうすると得だよ!どうしても戦わなくてはならない時は戦うけど、
怒って戦ったらだめだよ。冷静に自分の利益を最大限になるように頭をつかって
戦ったら得をするよ!得をするために戦うんだから、相手を徹底的に叩こうとしないよ、
だから自分も相手からの必死の抵抗でひどい被害を受けることを回避できるよ。
人間は得をするために生きてるんだから、自分を侮辱した人をいつまでも憎んで、
相手を不幸にすることだけを考えていたら、自分も不幸になって、一時的に気分が良くなっても、
また不幸な気分になって損するよ!だから、腹が立って腹がたってしょうがないときは、
冷静に自分の本能に何が得か教えて、説得してやればいいよ。
自分が得することがわかったら、自分の本能もムヒヒッと思って腹が立たなくなるんだよ!」
そんな事を慶ちゃんが教えてくれた。
慶ちゃん、アホみたいな事ばっかりしてるのに、そんな事考えてたんだ。
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