空想ファンタジーブログです。
私と脳内タルパたちの愉快なヨタ話。
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私の服の袖を掴んで安心した顔で寝ていた池内慶がパッチリと目を開く。
「誰か来る。」
池内慶がつぶやくと池内剣た手を天にかざしす。するとその掌から光があふれ、そこから
巨大な矛がでてくる。
池内忍は両手を横に広げ、指を開くとその指の間に8枚の水色の護符があられれる。
そして戦闘態勢に入った。
すると部屋の南のほうの空間が割れ、そこから3人の女性闘士が現れた。
セミロングの金髪のストレートヘアーにギリシャ風の兜。兜の両方の横には羽型の飾り模様がついている。
表面は銀に裏は赤のマントをつけて胸板に銀の鎧、下は膝より少し上くらいの長けのスカートをはいている。
目は水色でキツメのメイク。片手に槍をもっている。
まつ毛は長い。どうも付けまつげっぽい。私の所に現れるタルパの類には珍しくメイクをしている。
唇には真っ赤なルージュ。
もう一人は、これまたギリシャ風の白いマントに白い服。インナーに緑色のピッチリ体に密着した
Tシャツのようなものを着ており、かなりの巨乳だ。
革のベルトに金色のバックル。
緑の髪の毛に青い目。手には長めの剣と楯をもっている。
この人もスカートの丈がすこし短い。
もう一人は円筒形の白い帽子をかぶり、爪入りの首回りが少し高いきっちりした白い男子学生服のような
感じの上服を着ている。手には金属の先が三俣に分かれている杖をもっており、その三又の上に
真っ赤な宝石の玉がはめこんである。
この人も短めのスカートをはいている。
修羅の世界は戦闘が多く、かすり傷が多いので多くの修羅は肌を露出しない。こういう短いスカートをはく連中は
珍しい。
池内慶、池内忍、池内剣はいずれも極力肌の露出が少ない服装をしており、池内剣などは鎧の下、特に手足には
厚手の革服を着込んで防慮している。
どうも緊張感がない連中だ。
連中は戦闘意欲もないようでぞろぞろ私の所まきて、池内慶たちを「あー、どいたどいた」と言って手ではらって
私の横にどっかと胡坐をかいて座った。
「何だこいつら?」私が尋ねると池内慶は答えた「慶たん知ってるよ、塗壁大将と嘘乳大将と、鯖読大将だよ。」
と言った。「違うわ!」厚化粧の女戦士が怒って否定した。
「私の名は義の精霊池外京。」次に巨乳の勇者が自己紹介をした。「私は情の精霊池外任」
続いて赤い宝石のついた杖をもった魔法使い風の女が自己紹介「私は信の精霊、池外賢、信の属性故に
決して嘘はつかない今年16歳の永遠の美少女だ。」そう言うと池内慶が話を続ける。
「うん、嘘はついてないよね、正確には2016歳だけど。」
「うっさいわ!」池外賢が怒鳴る。
どうも危害を加える輩ではなさそうだ。
「こいつら3人合わせて外ズラ3姉妹って言うんだよ。」池内慶が私に耳打ちした。
なんか悪い予感がする。
「あなたは、今、大変なことをやらかしてしまいましたね。」池外京が私に向き直って言った。
「え?」意味が分からなかった。
「今、あなたがノートパソコンから、他人様のブログに書いた一文です!」
池外京がまだ開きっぱなしになっているパソコンのブラウザを指さした。
私は、基本的にブログのコメントなどで人を傷つけるような事は書かないように気をつけている。
しかも、もし、それが作家さんともなれば、心無い事を書くことによって、
相手が傷ついてしまい、漫画が描けなくなって出版社や編集者の方に迷惑をかけてはいけないので、
極力、相手を褒めること、社交辞令しか書かない。
特に、今回は私の知り合いの漫画家さんがお世話になっている方へ
社交辞令的に「素晴らしいですね!素敵な絵ですね!気に入りました」
と褒めただけなので、何の問題も無いはずだ。
「うむ、それは悪くない。」情の精霊池外任が言った。
「しかーし!そのブログを最後まで読んだかな。」池外賢がそう言うのであわてて、
ブログの内容を確かめると、その漫画家さんは、ある出版社の漫画誌とその編集システムを
ボロクソに叩いていたのである。
しかも、その編集にかかわっている漫画家さんの一人は、私の恩人の漫画同人誌関係者と親しい作家さんで、
以前コミックマーケットでご挨拶をさせていただいた事もある方だったのだ!
私は、私の恩人に連れられて行っただけなので、私の名前や素性を相手方は知らない。
しかし、私の恩人は私のペンネームを知っている。恩人には、恩人の友人を叩いている漫画家を
私がべた褒めしている現実が知られる可能性がある。外交辞令とか言っても、外から見た他人には
分からないしな。
そのブログで漫画誌の編集方針を叩いている作家さんをコメント欄から注意すれば、
私は私の友人の作家さんがお世話になっている出版社の顔に泥を塗ることになる。
しかし、あのコメント欄が放置されたままだと、私の恩人の顔に泥を塗ることになる。
しかも、ええ、コメント欄は自分で削除する機能など付いておりませんとも。
まさにピーんち!
逃げちゃだめだ!逃げちゃだめだ!逃げちゃだめだ!逃げちゃだめだ!
と言いつつも私は悩んだ末、熱を出して寝込んでしまった。
「しくしく」
「まったく、無責任にもほどがあるわね、こんな軽率なことをして、どれだけの人が傷付くとおもってんの?」
寝込んでいる私を池外任が厳しく詰問する。
それを見た池内慶が怒って池外任に駆け寄った。「なによ!そんなに責めなくてもいいでしょ!偽乳のくせに!」
そう言って思いっきり池外任の嘘乳を下に向かって押した。押された巨乳は腹の所まで落ちて二こぶラクダのようになった。
「何すんのよ!あんた!」池内慶と池外任はつかみ合いのケンカを始める。
それを横眼に池内剣が冷静に池外京と交渉を始める。
「そんなこと言って、こいつを責めさいなんでも何も解決しないだろう。今日の所は帰ってもらえないだろうか。」
池内剣がそう言うも、池内京は「それはできない相談ね、正義のためにコイツを徹底的に糾弾するうのが、
こいつの良心の化身である私たちの使命だから。」と返した。
「・・・・良心じゃなくて、ただの外聞、世間体だろ。」ぼそっと池内剣がつぶやく。
「なに!」池外京は怒って池内剣に向かって槍をかまえた。
池内剣は池内忍の方の視線をむけて「発射!」と大きく叫んだ。
それとともに、池内忍は水鉄砲のように激しい水流を池外京の顔にはきかけた。
「うああああああ!化粧があああ!化粧がああああ!!!」
池外京は叫びながら顔をおさえ、その場に崩れ落ちた。
そして、立ち上がると「うわああああああ!!!!」と叫びながら走り去ってしまった。
それを見て「あ、ちょっと待って!」と言いながら池外賢も逃げ出した。
一人残されたことに気付いた池外任も池内慶を突き飛ばし、「覚えてなさいよ!」と叫びながら
走り去っていった。残されたのは巨大乳パットが2つ。
池内慶はそれをお尻にくっつけて「マントヒヒのおケツ!」とさけんだ。
・・・・・・・・まあ、それはいいとして、
言葉は怖い。言葉は凶器だ。これからは良く相手の言動をチェックしてから相手を褒めよう。
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「ファーストキッス!?」
池内系たちが部屋の隅っこに猿団子のように密集して何か話している。
「そうよ、私不良になったから、さっさとファーストキッスすましちゃおうと思って。」
池内忍がそんな事を言っている。
「でも、俺たちの事が見える男って、あそこに居るキモメンだけだぜ。」
そう言いながら池内剣がチラッとこっちを見る。
「うーん、あの人の唇は慶たんのものだけど、忍ちゃんのファーストキッスのために、
特別に貸してあげる!」とか池内慶が言っている。
いやお前とキスしたことねーし。
「あー、キモイわ、あんなのとキスするの、でも、不良になるためには
我慢して苦痛に耐えなきゃね。」とか池内忍が言っている。
池内忍が決意したような表情で私のところに来た。
「あんたはキモいけど、私が不良になるためにキスしてあげるわ、ありがたく思いなさい!」
そう言うので「まだキスしたことないの?」と私が尋ねると、池内忍は顔を赤面さめて
ぶわっと目に涙を浮かべ、池内剣のところに走っていった。
「キモメンがいじめる~!」
それを聞いて池内慶が怒る。
「何言ってるの!?忍ちゃんはまだ1千4百56歳の少女なのに、キスなんてしてるわけないでしょ!」
池内忍に泣いてすがられた池内剣も私のほうをにらんでいる。
「本当にお前は常識がないな、1千4百歳の少女とキスしたら児童ポルノ禁止法違反で逮捕
投獄されてもおかしくない年齢だぜ!」
どんな年齢のの児童だよ。
「お前らもキスしたことないの?」と聞いてみると、
二人とも声をそろえて言った「あるわけないじゃない!」
日ごろは修羅界に行って、地獄の亡者どもとなぶり殺しにしてる連中が言う言葉か。
ちなみに、池内剣が1千6百33歳で池内慶が1千8百21歳だという。
池内慶が一番年上だと!?
「絶対無理!あのキモメンとキスするなんて絶対に無理!!」
池内忍が拒絶するような口調で叫んだ。
いやだれもやってくれなんて言ってねーし。
「そうだ!自分の好きなキャラクターになってもらって、キスすればいいんだよ!」
池内剣が言う。
「擬人化ね!」閃いたように池内忍は池内剣を見た。
池内慶「山手線の佇んでいる隣のホームに強引に体をねじ込んでくる京浜東北線とか!?」
池内剣&池内忍「あんたは黙ってなさい!!」
池内慶「はーい。」
池内忍はしばらく熟慮していた。
そして考えた末に「伊達政宗様がいいわ!」と言った。
長らく生きた連中だけに、歴史上の人物とも直接あったことがるのか。
わたしは、そのことに少し感心した。
「じゃあ、お前、伊達政宗役な、」池内剣が言った。
「それじゃあ、私は片倉小十郎をやるわね。」池内忍はそう言うと私のところまで
歩いてきた。
そして、ひざをついてこちらに両手を向けて顔をそむけ、拒絶の表情をした。
「殿!おやめくだされ、そのようなこと!小十郎はそのような軽い男ではございませぬ!」
ん?なんかよくわからないが伊達政宗を演じればいいのか?でも
伊達政宗なんて会ったことないしな、ここは、適当に時代劇風の人物を演じるしかないよな。
そう思って、私はなんとなく、それっぽいことを言ってみた。
「ふふふ、よいではないか、小十郎。」
私がそう言うと池内忍は激怒した表情で私を見た。それと同時に
「政宗様はそんな事言わない!!!」と怒鳴りながら思いっきり私の頬を殴りつけた。
私は反動でひっくりかえって、ただ唖然とするだけだった。
「わーん!キモメンの変態!イケズ!人でなし!」池内忍は泣き叫びながら走って
逃げて行った。
「い・・・いや、そんなこと言われても俺は伊達政宗に会ったことないし、なんて言えばいいんだよ。」
そう言うと、池内慶と池内剣が声をそろえて言った。
「ヘイ!レッツ、パーリー!!!」
そんなこと言うかああああああああ!!!!!!!

謹慎期間がすぎて、めでたく舌を返してもらった池内忍ではあるが、あからさまに態度が
悪くなった。
「結局、私みたいな正直者が損をする世の中なのよね。」などと言いつつ、
背もたれのついた椅子にもたれかかって足を組み、スパスパとタバコを吸っている。
昔はこんな子じゃなかったのに。
でも、おかしいよね。「こいつ、水の精霊みたいに言ってたけど、全然火のついたタバコ吸ってるじゃん。」
私がそう言うと池内慶が答えた「ちがうよ!あれはオリオン株式会社のココアシガレットだよ!」
そういえば、そのようなタバコ型のチョコレートを昔買って食べたことがあるな、チューブ入りの
半生チョコレートとかも好きだった。あ、そうそう、母を訪ねて三千里のマルコの柄がパッケージに
印刷してあるやつだった。って、そんなことはどうでもいい。
でも、おかしいよね、「お菓子のタバコって言うけど、ちゃんと池内忍の口元から煙が出てるよ。」
私がそう言うと池内慶が答える。「ちがうよ!あれは念力けむりだよ!」
「念力けむり?何それ?」私がそう言うと、池内慶の表情が驚愕の表情へと変わる。
池内慶「念力けむり知らないの?!おばけけむりだよ!カードけむりだよ!」
私「知らんよそんなもん、お前らの念力か何かか?」
そういうと、横で見ていた池内剣がちょと軽蔑の混じった表情で眉をしかめて言った。
「時代遅れだなあ、念力けむりも知らないのか、ついこの間、昭和30年頃の駄菓子屋によく
売ってた。」
「知るか!そんなもん!!!まだ生まれてないわ。」
私がそう言うと、池内慶は少し同情したような顔になり、そこからお化けの絵が描いたカードを
取り出してきた。そしてそのパッケージを開くと、中に塗ってある粘着液を人差し指と親指に
なすりつけた。
それを小刻みに叩くようにこすると、粘着物が糸を引いて、煙のように空中を舞った。
池内忍の方向を見ると、たしかに親指と人差し指を小刻みに動かしている。
そこまで細かいフェイクしなくても・・・・。
「あーあ、私もう大人の女だから、これいらない。」そう言いながら池内忍は自分の
着物のそで口から飛行機の絵の書いた箱を取り出してきて、床に投げ捨てた。
お前の袖は四次元ポケットか・・・。
それを見た池内慶が目を輝かせた。
「うっわっ!ツバメのソフトグライダーフルセットじゃん!!!」
そしてその箱に飛びついた。
「なにっ!ツバメのソフトグライダー!」その言葉を聞いた池内剣の目の色も変わった。
池内慶はその大きな箱から薄い紙包みを取り出し、その中から 発泡スチロール製の薄い板に
飛行機が印刷されたものを取り出してきた。
池内剣も無言でそれを取り出して一生懸命組み立てる。
「四式戦闘機疾風甲型だぞ!ぶいーん!」池内慶はそう言って組み立てた飛行機を手に
もってそこら中を走りまわる。
「俺はグラマンF6Fヘルキャットだ!ひゅー!」そう言って池内剣も走り回る。
「まったく、あなたたちオコチャマね~」走り回る二人を見ながら池内忍はアンニュイにつぶやく。
池内慶「最後は疾風が勝たなきゃだめなんだよ!だだだだあ!」
池内剣「そんなの関係あるか!どどどどどっ!」
二人は飛行機を手に持ったまま走りまわる。
「いいかげんにしなさい!」ついに池内忍は怒って立ち上がった。
そして、二人から飛行機を取り上げる。
「いいこと!これは、こうして遊ぶものよ!」
そう言って池内忍は二つの飛行機を軽やかに投げて飛ばした。
二つの飛行機は綺麗に1回転宙返りをして滑空して飛んで行った。
「おおーっ!」池内慶と池内剣は目を見張って感動の拍手をした。
どや顔をしている池内忍。
お前ら全員子供だよ。
私もふくめて。

池内忍が無言で正坐している。朝から何も話していない。
目の前には四方に封印の札が貼られた白木の箱が置かれている。
池内忍の顔には額から顎にかけて縦にお札が貼られている。
白木の箱の中には池内忍の引き抜かれた舌が入っている。
池内忍は天界に対して嘘の善徳申請をしようとして書類を花藤子に
提出し、氏神様の鏡の前に申請書類を送付するために立ったとき、
鏡に舌を出している池内忍の姿が映った。
このため、池内忍はその場で取り押さえられたのである。
当然、花藤子は人の心を読む法力をもっているが、
池内忍は自分がついた嘘を本当だと信じ込んでしまうという
恐ろしい特技をもっているので、花藤子は見破れなかったのだ。
池内忍は「私は嘘をついてない!これは何かの間違いだ!」と必死に
訴え、もがいたが、そのうち、自分が嘘をついていることを思い出して神妙になった。
ただちに地獄の閻魔堂から査察官たちが訪れ、池内忍の舌を引き抜き、
差し押さえを行って白木の箱に入れ、競売物件リストに載せた。
池内忍は競売が開始される前に善徳を納入するか、競売された舌を
誰かが善徳で購入するまで梵天にふんずけられたまま動きがとれない。
池内系たちは大騒ぎである。「どうか忍ちゃんを助けてあげて!」と池内慶がいう。
「いや、お前が買い戻してやんなよ。」と言ってやったが、
「もうやめて!慶たんの善徳の貯金はゼロよ!」と叫ぶばかりである。
最初から予想できた事だが、日ごろはらゲームしかしてない池内剣も善徳の貯金など
あるはずもない。
しかたがないので、私が神社に落ちている犬のウンコをティッシュで拾ってゴミ箱に入れると
いうハードな善徳をこなして、なんとか池内忍の舌を競売から取り戻した。
池内忍は謹慎処分のお札を顔に貼られて我が家に送り返されてきた。
このお札は謹慎処分がとけるまで取ることができず、無理やりはがそうとすると
顔の皮がめくれ、永遠に元にもどらないので、謹慎期間が終わって勝手にはずれるまで
放っておくしかない。
舌が入った箱の結界お札も謹慎処分がとけるまでとれないので、舌を箱から出して、
口にもどして話せるようになるまでにまだ時間がかかる。
池内忍は、帰って来た時こそ神妙にしていたが、しだいに飽きてきて、
ねっころがってポップティーン「ネコたれ目になれちゃう!特集号」を読み始めた。
それも飽きたのか、池内剣がやっているファミコンソフト三国志Ⅱを後ろで見物しはじめたが
そのうち怒り出してドンドン飛び跳ねた。
「なんだよ」いぶかしそうに池内剣が池内忍を見る。
池内忍はなにやらチラシの裏にボールペンで書く「ダウンロードが遅い!死にそうになる!」
池内剣はめんどくさそうな顔をする。「うるさいなあ、嫌なら見なきゃいいだろ、あっち行ってろ。」
すると、池内忍はまたチラシの裏に池内忍は怒りながら何か書く。
「いいわよ!私は一人でパソコンで東方嘘偽樂やって遊ぶから!あんたにはやらせてあげないかんね!」
そう書いたチラシを池内忍はクシャクシャに丸めてその場に叩きつけてどこかに行ってしまった。
私は池内剣に聞いた「東方嘘偽樂ってどんなゲーム?」
すると池内剣は答えた「ん?そんなゲームないよ。」
どこまで嘘つきなんだ池内忍

平家の郎党の霊から聞いた話。
修羅者である池内系や松岡系は平家と顔を合わせることはない。
波長が違いからだ。
しかし、平家の管轄する神社に彼らが参拝して泣きついてくることはあるそうだ。
あるとき、松岡覇が闘いの時の負った熱で顔が歪んだので治してほしいといって平家の管轄する神社
右手塚神社に泣いてすがった。
傍目から見たらほとんど気づかないような僅かな歪みであるが、その
僅かが完璧主義者の松岡覇には許せなかったようだ。
泣きながら百日参拝し続けたので哀れに思った平家の公達のうち、平経正公が、
自らが信奉する琵琶湖の水神におうかがいを出し、その水神様の
眷属が智伯のところにお願いに参上したという。
智伯は琵琶湖の水神とゆかりがある存在らしい。
詳しくは、琵琶湖の水神は、水と芸能の神の一門であり、その頂点の神の
ご主人は、木火土金水、すべての世界の力と創造力をもった偉大なる
世界の創造主であったそうだ。しかし、破壊神との戦いでその五つの顔の
うちの一つを切り取られ、その切り取られた顔の破片の眷属が
智伯にあたるという。
智伯は神の眷属であるため、平家の郎党とも修羅とも会って話ができるそうだ。
智伯は松岡覇の前に現れ、現世において二度と人間に悪さをしないよう
言い聞かせ、松岡覇の熱ですこし歪んだ顔に手を当て、熱でそれを溶かして
整形して元の美しい顔にもどした。
高熱に松岡覇はうめき声をあげたが、元の美しい顔にもどった姿を
水に映して確認し、涙を流して喜び、智伯の前に平服し、
二度と人間に悪さをしないことを誓って去ったそうです。