平家の郎党の霊から聞いた話。
修羅者である池内系や松岡系は平家と顔を合わせることはない。
波長が違いからだ。
しかし、平家の管轄する神社に彼らが参拝して泣きついてくることはあるそうだ。
あるとき、松岡覇が闘いの時の負った熱で顔が歪んだので治してほしいといって平家の管轄する神社
右手塚神社に泣いてすがった。
傍目から見たらほとんど気づかないような僅かな歪みであるが、その
僅かが完璧主義者の松岡覇には許せなかったようだ。
泣きながら百日参拝し続けたので哀れに思った平家の公達のうち、平経正公が、
自らが信奉する琵琶湖の水神におうかがいを出し、その水神様の
眷属が智伯のところにお願いに参上したという。
智伯は琵琶湖の水神とゆかりがある存在らしい。
詳しくは、琵琶湖の水神は、水と芸能の神の一門であり、その頂点の神の
ご主人は、木火土金水、すべての世界の力と創造力をもった偉大なる
世界の創造主であったそうだ。しかし、破壊神との戦いでその五つの顔の
うちの一つを切り取られ、その切り取られた顔の破片の眷属が
智伯にあたるという。
智伯は神の眷属であるため、平家の郎党とも修羅とも会って話ができるそうだ。
智伯は松岡覇の前に現れ、現世において二度と人間に悪さをしないよう
言い聞かせ、松岡覇の熱ですこし歪んだ顔に手を当て、熱でそれを溶かして
整形して元の美しい顔にもどした。
高熱に松岡覇はうめき声をあげたが、元の美しい顔にもどった姿を
水に映して確認し、涙を流して喜び、智伯の前に平服し、
二度と人間に悪さをしないことを誓って去ったそうです。
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