どうも最近、連日変なのが来る。
今日も朝からものすごく派手なブルーにイエローのパッチがいっぱいついたズボン、
ブルーにオレンジのパッチがいっぱいついたインナー、赤に茶色のパッチがいっぱいついたポケット付きのジャケットを着た
ものすごく昔の昭和時代のファッションを着た女が現れた。
髪の毛はパンクファッションのようにオレンジでトゲトゲになっている。
「私をこの世から抹殺した人間どもに復讐に来たわ!」
いきなり女は宣言した。
それを呆然と見る池内系たち。
「あんた、誰?」池内忍がたずねる。
「偉大なるお菓子の妖精ロンパッチよ!」
女は答えた。
「お菓子の妖精って、精霊最弱の部類じゃない、武器も持たずにどうやって戦うつもり?」
池内忍が鼻で嘲笑するとロンパッチはポケットから青色のノリ茶漬けかふりかけみたいな
袋をとりだしてきて、その封を切り、池内忍の頭からふりかけた。
中には砕いた飴の小さな破片が入っており、それが池内忍の体の中にサラサラと浸透していく。
すると、突如、池内忍の体の水分と飴の破片が反応して「バチバチバチ!」とけたたましい音を立てて
飴が破裂した。
「わー!いたい!たい!たい!」叫びながら池内忍は転がりまわった。
ロンパッチはニンマリと笑う。
「ちょっとまって、どうしてあなたは人間から抹殺されたの?理由がわかればこの人が
供養してくれるかもしれないわよ!」池内慶はそう言って私を指さした。
私にツケを回すな!
ロンパッチは顔の表情を曇らせた。
「それはね、私はとても楽しくておいしいお菓子だったのに、アホな人間のガキどもが
私を食べずに私を自分の鼻に思いっきり突っ込んで、鼻の中で破裂させて、鼻血出して
貧血で倒れたからよ!そのせいで、私は危険なお菓子という濡れ衣を着せられ、販売中止になったのよ!」
ロンパッチは怒りながら絶叫した。
「どんな風にしたの?」
池内慶は尋ねる。
「それはね。」
ロンパッチはドンパッチ袋を開いて、そこからドンパッチを取り出し、
おもいっきり池内慶の両方の鼻の穴につめた。しばらくすると池内慶の鼻の中の湿り気で
ドンパッチがはじけだし、その勢いで鼻血がドバー!と両方の鼻からあふれ出し、
その水分でドンパッチは大炸裂をおこした。
「ぎゃー!痛い!痛い!でも楽しい!楽しい!苦しい!苦しい!でも面白い!面白い!」
そう言いながら池内慶は鼻血を流しながら走りまわった。
それを横で傍観していた池内剣が「俺にもやってみろ」とぼそっと言った。
ロンパッチは袋をあけて、池内剣の両方の鼻の穴にドンパッチを詰め込む。
しかし、池内剣の体の内部は高温なので、ドンパッチははじけず、
「ぷすぷすっ」と音を立てながらオレンジ色の鼻水となって
池内剣の鼻からズルズルと流れだした。
「あんた、何その顔、ぎゃはははは!」池内忍が腹をかかえて笑った。
「おもすれー!ぎゃははははは!くるしー!笑いすぎで息ができないよーきゃはははははははは!!!!!」
池内慶も大声で笑い、笑いすぎで酸欠になって、その場にひっくり返ってしまった。
それを見た池内忍は鼻血を出して倒れている池内慶の写真とオレンジの鼻水を流して
呆然としている池内剣の写真をとって、プリンターで印刷し、便せんを取り出して、
そこに筆ペンで文章を書いた。
「このたび、御社の発売されましたドンパッチによって、うちの大切な慶ちゃんと剣ちゃんが
お送りした写真のように大ケガをしてしまったざます!これはウチの学校のPTA総会の議題に
あげて、抗議運動をするざます!それが嫌ならすぐさま、ドンパッチを発売中止にするざます!」
そして、ドンパッチの袋の裏に書いてあったカスタマーセンターの住所を封筒に書き、
その封筒に手紙と写真を入れて、「これでも喰らえ!」といいながら、ロンパッチの
額に張り付けた。
ロンパッチは「ぎゃーっ!ご使用は用法、用量をご確認の上、正しくお使いください、ぎゃあー!」
と叫びながら消えていった。
「もうちょっと、一緒に遊びたかったなあ・・・・・。」
池内慶がつぶやいた。
「ダメざます!あんな下品なお菓子は購入禁止ざます!アテクシが高級マロングラッセを買ってあげるから
それを食べてらっしゃい。」
池内忍が言った。
お前、高級マロングラッセ買う金がどこにあるんだよう。
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パチパチいうお菓子!
そんな理由で発売禁止になったとは・・
お菓子にも精霊っているんですね。
鼻血出して喜んでる慶ちゃん・・(笑)