空想ファンタジーブログです。 私と脳内タルパたちの愉快なヨタ話。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
私の部屋に南の方から戦国時代の着物を着たお姫様が歩いてきます。
池内系たちは、それをポカーンと見ています。
綺麗な赤系の着物を着ています。
私を見つけると微笑を浮かべながら近づいてきて一礼した。
そして言った。「お久しぶりでございますお父様、あなたの娘の別所望です。」
「なんだってー!」池内慶&池内忍&池内剣&そして私も。
「どうゆうことなの!」
池内慶が私の胸倉を掴んでブンブン振り回した。
私「知らんがな。」
しかし、動揺する池内慶を池内忍が静止する。
「待って!これは罠ね。この女はこいつの娘ではないわ!
なぜなら、こんな美人がこんなキモメンから生まれるわけがないからよおおおお!!!!!」
その言葉を聞いて池内慶は即座に答えた。
池内慶「忍ちゃん・・・・・・・お前の目は節穴か。」
池内忍「節穴はお前だ。」
池内慶は池内剣を見た。
「もしかして新規武将かも知れないわ、三国志のデータファイルをチェックして!」
そう言われて池内剣は三国志のセーブファイルを調べたがデータがない。
「データがない!こいつはゲームの中の人間じゃない!」
池内剣が叫んだ。
「お前ら、どこをどう見たらこの娘が三国志キャラに見えるんだ。どう見ても信長の野望だろう。」
私がそう言うと、池内剣は信長の野望のセーブデータを調べた。
「あった!こいつは播磨の別所長治の娘だ!」
と池内剣が叫ぶ。
それを聞いた池内慶が驚愕した表情になり、私の胸倉をつかんで、グリングリン引きずりまわした。
「私というものがありながら、別所長治と結婚していたの!?」
いや、どう考えればそういう発想になる。
私「結婚するわけねーだろ。」
池内慶「そう、婚姻届はまだなのね、でもこの娘は認知しませんから!!!」
私「だから俺の子じゃないって言ってんだろうが!」
私がそう言うと、慶は真顔で私の顔を見る。
そして、はにかんだ表情をして、体をもじもじ動かした。
「なんだー、慶たん、勘違いしちゃった、てへっ!」
池内慶・・・・・・恐ろしい子!
そうしたやりとりを聞いていた別所望があきれ顔でつぶやいた。
「まったく、お父様にご迷惑をおかけするのもいいかげんにしなさい、妹たちよ。」
「えー!」と池内系たちは驚きの声をあげる。
そして、部屋の隅っこにサル団子のように密集してコソコソ審議をはじめた
池内忍「どうやらこいつ、ゲームユーザーのことをお父様と呼んでいるようね。」
池内剣「安心しろ、合戦ゲームは恋愛シュミレーションゲームと違って結婚なんて機能はついてないから。」
池内慶「そうなの!?よかった、あの人は別所長治と結婚してなかったのね。」
それを聞いていた別所望はボソッとつぶやいた。
別所望「あら、結婚できるわよ、婚姻コマンドがあるもの。」
それを聞いて池内慶が「ギャー!」と悲鳴をあげた。
「お待ちなさい!」
それを制止する厳しい女性の声が南の方から響いた。
別所望が声をしたほうに向き直ると、うやうやしく一礼する。
「これは、これは、蒼き狼と白き牝鹿の北条政子様。」
そこには気のきつそうな長い髪の十二単のような服を着た姫君が立っていた。
「あなたたち、おこちゃまね、私なんてオルドで子供を作ることができるのよ!」
お前ら帰れ、というか、帰ってください、お願いします。
池内慶はあまりのショックにその場にへたり込んだが
北条政子の夫が源頼朝だと教え、別所望も姫武将として登用した後は
婚姻コマンドは使えないと教えると精神の平静を取り戻した。
そして、別所望にあやとりを教えてもらって、一緒にあそんでいた。
戦闘シュミレーションゲーム系の連中とはすぐに仲良くなるんだな。
別所望は紐で輪をつくり、それを二人で交互に取り合って、色々なものを作っていく
二人あやとりを教えていた。
まず、川、そして橋、最終的にはカエルと作ってやると、慶は喜んで
「カエルさん、すーい!すーい!」と言いながらカエルが泳ぐ格好をして
そこらじゅうを歩きまわった。
カエルの手足を指でうごかすと、紐がしまってカエル本体の大きさが
どんどん小さくなっていく。するとものたりなくなるのか、
池内慶は別所望に「またカエルさん作って!」と言ってなんどでも
カエルを作ってもらって遊んでいた。