今日、ひさしぶりに池内系たちをつれて町の中心部のスーパーに行きました。
池内慶はお菓子の安売りショップとかディスカウント店には敵対心をもっているけど、
スーパーは好きみたいですね。
もともとお菓子のディスカウントショップに敵愾心をもったのも、私が間食ばかりして、
体を壊すのを心配したためであって、私のためを思うあまりなんですけどね。
スーパーに到着し、
スーパーの出入り口にある消毒液でシュワシュワしたら池内慶がよろこんでいました。
池内系たちはかなり舞い上がっていたようで、冷凍のカニ足をみつけると
「これチャンバラに使うから買ってー!」とせがんできます。
買いません!高いんだから。だいたい、それはチャンバラに使うものではありません。
お店に入ってお菓子売り場の棚を通っていると、池内忍が私の服の袖をひっぱった。
「これ買って!モンドセレクションかっこいい!買って!」と言う。よくみると、お菓子の箱に
「モンドセレクション」と書いてある。なんだこれは。
なんかわからないけど、お菓子の品評会みたいなのかな。
池内忍は何かプレミアのついたものとかかっこよさそうなものが大好きです。
でも横から池内慶が「お菓子はだめだよ!この人の体に悪いから!」と厳しく言いました。
なんか最近世話女房みたいだな、池内慶。
池内忍はしょぼーんとしてしたを向きました。
しかし、それで諦める池内忍ではありません。
「でも、お菓子じゃなかったらいいんだよね、お菓子じゃなかったらモンドセレクション買ってくれるんでしょ。」
私に向かって池内忍はそう言いました。
「まあね、お菓子じゃなかったらね。」私はいいました。
でも、お菓子の品評会の賞かなんかだから、お菓子以外についてるものとかないはずです。
所詮は地霊、人間世界のこととか全然しらないんだな。
そうして、ふじっこの茶福豆とか買って買い物もあらかたすました頃、
池内忍が私のそれをひきます。
「あったわよ、モンドセレクション。」
私は「だからお菓子はだめだって、」と言いながら池内忍が指さすほうを見ると、
高級スモークサーモンにモンドセレクションのシールが張ってある。
「え?」モンドセレクチョンってお菓子の品評会じゃなかったのか。
しかたがないので、一番安いスライスのスモークサーモンを買った。
池内忍は「ふふふっ、私の勝ちね。」とか言いながらドヤ顔をしている。
値段は一番安いので680円、ちょっとだけ痛い出費になった。
まあ、どうせこいつら、現世の食べ物は食べられないんだけどね。
高級商材とか買った満足感という人間の思念を餌にしてるんだけど。
まあ、正月早々だし、たまにはいいか。
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そのサーモンはおいしかったに違いありませんね。