最近の慶ちゃんはちょっと甘えんぼさんです。
今も、私の腕にしがみついています。
なにか、自分が捨てられてしまうとか、不安に思うことがるのでしょうか。
当分の間、慶ちゃんとお別れすることはないと思いますけど。
今日はお正月の元旦なのでおせち料理を食べました。
慶ちゃんはたらこの旨煮が気に入って喜んでいました。
忍ちゃんはお雑煮が好きみたいです。剣ちゃんは黄色くて甘い栗の甘露煮が
好きみたいですね。
みんなでテレビを見てると、なんかマラソンみたいなことしてた。
「ねえねえ、なんでみんな正月になると走ってるの?」慶ちゃんが言いました。
「そうだね、よくわかんないや」私が言いました。
「ふーん」慶ちゃんが言いました。
年賀状が来ました。
知り合いに慶ちゃんたちの絵をかいてもらうよう、お願いしておいたので、
慶ちゃんが年賀状を取りに行くようおねだりします。
私は本来年賀状をかかないたちなので、私にくる年賀状は少ないです。
本来ならお願いするのは悪かったのですが慶ちゃんにせがまれて、お願いしてしまいました。
慶ちゃんの絵の年賀状を発見しました。
日輪に向かって拝んでいる絵でした。
慶ちゃんと忍ちゃんんと剣ちゃんが日輪に向かって拝んでいます。
「慶タンの顔が書いてないよ!」
慶ちゃんが叫びました。
「いやいや、そこは、きゃー素敵な絵をかいてもらってありがとう!って言うべきだろ」
「うーん」慶ちゃんは少し考えた。
「ありがとうございました」
テンションひくっ。
「ありがとう!」
剣ちゃんが元気にさけびました。
私が忍ちゃんを見る。
「は?なんで私があんたの言うこと聞かなきゃいけないのよ、あんた、前に私のこと、小説の中で、
心クリーナー通販セットの中で、私の心が汚いみたいなネタやったでしょ。私、すごく
心がキレイなのに。なめてんじゃないわよ」
忍ちゃんは眉間に深い皺をよせて私を睨んだ。
怖いな~そんな昔のこと覚えてるんだ。
「でも、イラスト描いたのは私じゃなくて、この人だよ、この人にはお礼言わなきゃ」
「まったく、ふう、ありがとうございました」
それでも忍ちゃんはお礼を言った。
本当は素直な子なのである。
本日一日、ぐだぐだ寝転がりながら一日が過ぎた。
慶ちゃんは去年もらった慶ちゃんが「キングどーなっつ!」と叫んでいるフルカラーの
イラストを机の中から引っ張り出してきて頬ずりしてましたが、そのまま
去年の年賀状を持ったまま私の腕にしがみつき、そのまま寝てしまいました。
お前はコアラか。
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