空想ファンタジーブログです。 私と脳内タルパたちの愉快なヨタ話。
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インド系アメリカ人がやっているインド料理店があります。
本格派でちょっと洒落ていたので入ってみました。
英語はわからないんですが、メニューは日本語で安心しました。
でも日本語の上に英語で表記されている。ひょっとして
店の人は日本語読めないんじゃ?と一抹の不安はよぎりつつも、
アイスクリームのデザートがついたコースを頼みました。
味はわりとよく、フルコースを食べ終わって食後の紅茶を飲んだのですが、
いつまでたってもデザートのアイスクリームが出ていません。
しかも何の説明もなし。失礼だと思ったので、店員を呼びつけて
なぜ、デザートのアイスクリームが出てこないか問いただしました。
店員(インド人風)はho!NO!みたいな格好で肩をすくめるが、言葉を発しない。
何か嫌な予感がする。
それでも食い下がると、店の奥に入って行って、店長を読んできた。
店長はとても礼儀正しく、うやうやしく、なぜアイスクリームが出てこないか
丁重に「英語で」説明してくれた。
意味わかんねーよ。
その横で池内忍が「あんた馬鹿ね、英語わかんないの?」と言っている。
「じゃあ、お前が文句言ってみろよ。」と私は口を開かず、念で池内忍に言いました。
それを聞くと池内忍は得意げな顔をして相手のアメリカ人の店長に英語風の言葉で
流暢にペラペラとまくしたてた。そして私の顔をみて、ドヤ顔をした。
しかし、アメリカ人の店長の反応がない。
しまった!池内忍は私にしか見えないんだった!
「おい、相手の言った英語を通訳しろ!早く!通訳!」念で池内忍にそう言うと、
池内忍は「そんなことをしたら、あなたの英語への学習意欲を奪うことになるわ。自分で勉強しなさい。」
といった。ぜってー嘘だ。確実に100%決定的に嘘だ。
こいつ、相手が池内忍の姿が見えないのを計算に入れて、英語風の言葉で適当に話しやがった。
汚い!さすが忍!汚い!私は罵声の念を池内忍におくりながら、
沈黙して体が固まっていた。
しばらくの沈黙のあと・・・・。
「あ、そうですか、要するにアイスクリームが品切れってことですよね、いいですよ、いいです、
わかりましたー!あははーっ!」と私は爽やかに日本人スマイルを振りまいた。
すかさず、忍の横にいた池内剣が「チッ!」と聞えよがしに舌打ちをした。それが、ちょっと心の隅に刺さった。
アメリカ人の店長はニッコリと営業スマイルで会釈をした。、私はレジで勘定をすまして店を出た。
池内忍はうれしそうに「・・・根性なし」「・・・根性なし」と何度も私の耳のそばでささやいた。
それを聞いて池内慶が怒ってフォローした。
「この子は根性無しじゃないよ!ただのバカだよ!」そして私の顔を覗き込んでいった。
「根性無しじゃないもんねー、胸を張っていってやんなよ!根性無しじゃない!バカなんだ!って」
いや、それフォローになってないし。
たぶん、私がアイスクリーム食べて太らないように神様がはからってくださったんですね。
神様ありがとう。
池内慶が友たちとお茶を飲んでミカンを食べている。
当然、こいつらは現世の食べ物は食べられない。
精神エネルギーなので、神棚や仏壇に供えたられた霊的供物しか食べられない。
今朝、うちの母が仏壇に供えたお茶とミカンを勝手に食っている。
ふざけんなよコラ!
友達はショートカットで少しホリが深い。どうみても男だ。
紺色の和風の着物を着ているのだか、マツケンサンバのようなキラキラのラメが入っている。
私についている地霊はどれも女だから、これはどっかから逃げてきた奴だなと思った。
「それでねー、私んとこの京子たらさあ、5人の男から同じ高級時計貢がして、
4個は大須のコメ兵で売り払うんはえーんだけどさあ、そのお金で高級フランス料理食いにいったりするで
いかんわ。誰のおかげで、でりゃあ男にモテとると思っとるん。鏡の精霊の私がおるからこそ、
それだけモテとるんだで、鏡に映る高級ネックレスとかダイアモンドのピアスとか一番最初に
買うんが筋というもんだがね。」
などと話している。
「だよねー、景明ちゃんはモテモテだもんねー。」と言いながら池内慶がお茶をズルズルすすっている。
「おい、どこから来た、オカマ。」私がその鏡の精霊らしきモノに問うと、そいつは私の方を
向き直って「あんたもオカマねー。」と言った。
「イヤ、俺はオカマじゃねーし。」と言うと、相手も「ワタシもオカマじゃないわよー。」と言った。
しばらくそれを横で眺めていた池内忍がぼそっと言った。
「そいつに何文句言っても、同じこと言い返してくるだけだから時間の無駄だぞ。」
なんか、ムカつく。
「あら、女が男にモテる秘訣は殿方と同じことをいうことなのよー、
男の人が車がスキーって言ったら私も車スキー、映画が好きだって言ったら映画スキー、
そしたら男はイチコロよ!」
そう言いながらオカマチャンは私に向かってウインクしてきた。
背筋にゾゾケが走った。
「すごーい!景明ちゃんカッコいー!」そう言いながら池内慶がパチパチ手を叩いた。
オカマの景明は話を続けた。
「それでねー、アクセサリーも買わんで良いもんばっか食うもんで、京子肥ってまってさあ、
こりゃ男を引っ掛けれんわと思って出てきちゃったわけー、どっかに美人で厚かましい女
いないかしらー。」
景明がそう言うと池内慶が池内忍を指差した。
「ハーイ!忍ちゃんが美人で厚かましくってお勧めです!」
それを聞いて、景明は少し目を細め、小さなため息をついた。
「ハァ、精霊は人から見えないから駄目よ、それに貧乳ってマニア向けだから男の頭数がそろわないのよねー。」
「そっかー、あはははー!」「そうだよー、うふふふー」
池内慶と景明は爽やかに笑った。
「お前ら、しまいにブチ殺すぞ・・・・・。」
池内忍が押し殺すように言った。
これは係わらないほうがよさそうだ。
騒ぎが大きくならないうちに、私は部屋を出た。
MFコミックス
恋する信長-信長物語- /楠乃小玉/作 大橋由起子/画
商品コード:R0458738
JANコード:9784840129411
販売価格:580円(税込)
発売日11月21日
メディアファクトリー 発行
皆様のお引き立てのおかげで、このたび、
漫画信長物語の発売が決定いたしました。
心よりお礼もうしあげます。
これも日頃より応援してくださったブログの読者の皆様、
この作品を取り上げてくださったメディアファクトリー
コミックフラッパー編集部の皆様
そして、頑張って漫画を書いてくださったとっぽさんの
おかげです。
本当に、心から、心からお礼もうしあげます。
今後とも、信長物語をよろしくお願いもうしあげます。
楠乃小玉
11月5日発売、メディアファクトリー発行
コミックフラッパーに1ページ広告が掲載されるそうです。
あと11月20日読売新聞朝刊二面に「殿といっしょ4」と同時に
広告がのります。
コミックフラッパーおよび、
読売新聞をご購読の方はそちらもご参照ください。