大阪歴史博物館で妖怪展をやっているので、見に行きました。
電車に乗ると、慶ちゃんが出てきて私の足のズボンの裾を引っ張ります。
「ねえねえ、電車の一番前にいこう!」
「そうだねえ」
私は電車の一番前まで行きました。
慶ちゃんが私の体によじのぼり、肩にのって電車の一番前の窓ガラスを覗く。
「むひょー!運転手は君だ!車掌は慶タンだ!」
叫ぶと手でハンドルを持つマネをして「ぶいーん!ぶいん!ぶいん!」と言って
運転するマネをしました。剣ちゃんと忍ちゃんもよじのぼってきて窓の外を見ていました。
谷町四丁目まで行きましたが、とても楽しそうでした。
妖怪展に行くと、慶ちゃんたちは引っ込んでしまいました。
妖怪展を見終わると慶ちゃんたちは出てきました。
「何で引っ込んだの?」
「だって幽霊がいるんだもん。幽霊は筋が悪いよ」
「そうなんだ、それで怖い霊はいた?」
「怖いのはいなかったよ!」
そのあと食事に行ってスローフードのお店に入って食事をしていると慶ちゃんたちが店の中で走り回っていました。
「しゃー!しゃー!しゃー!」と叫びながら慶ちゃんが平手で両手を上下にさせました。
ためしに私の手を差し出してみると、その手を両手で挟んで「しゃー!しゃー!しゃ!」と言っていました。
よく意味は分からないけど、楽しそうです。
これは草木の挨拶みたいなもので、森の中の木はよくやっているようです。
「最近は庭の草ばっかりかわいがって、慶ちゃんをかわいがってくれないから、ニコニコぷんぷん丸!」と
慶ちゃんは言いました。本当はゲキオコぷんぷん丸だけどニコニコプンプン丸のほうがかわいいので、
修正しないでおこう。
家い帰ってから大蔵谷のスーパーでイチゴが安かったので三パック買いました。
慶ちゃんたちはとても喜んでいました。
「これで買い納めだね!」慶ちゃんが言いました。
もうイチゴの季節も終わりだねえ
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