今日、スーパーに行くと、慶ちゃんが我慢しきれずに、地下の食品売り場に行く前に
龍を出してきて乗り始めた。
「あぶないよ、売り場に行ってから乗りなさい」というのに、
エスカレーターの坂ですでに乗りはじめ、エスカレーターの降り口の上にある
「地下食料品売り場」の表示ボードにゴン!とおでこをぶつけてしまった。
でも、泣かない!元気な女の子!
おでこが少し赤くなて、そこをさすったあと「きゃっほー!」と言って龍を乗り回していた。
忍ちゃんは剣ちゃんもその後ろに乗っている。かなり気に入ったらしい。
今日はどうしても、新製品のインスタントラーメンを買いたかったので、
強引に最初から買いに行くことにした。でも、慶ちゃんたちはそれを妨害しようとする。
「体に悪いよ~、もっと栄養あるものを買おうよ、プチトマトがおすすめだよ!」
とか慶ちゃんが言ってくる。
「あら、慶ちゃん、プチトマト買ってもらうの?なら、私はオシャレな桜かまぼこ買ってもらおうかしら。
中にうずら卵が入ってるやつ」
それから、剣ちゃんにも何か買ってあげたんだが、どうしても思い出せない。
度忘れしてしまった。
「ひどいよ!私のも思い出してよ!」と今剣ちゃんが横で怒っている。
なんでかなあ、忘れてしまったよ。
そのあと、慶ちゃんに100円のサトイモの煮っ転がしのお惣菜、忍ちゃんにホウレンソウの煮つけ、
剣ちゃんにはカニカマと卵和えのマカロニサラダを買ってあげた。
そして、その横に慶ちゃんたちが好きな揚げ物50円セールをやっていたので、
慶ちゃんにはハンバーグ、忍ちゃんにはマーボ春雨春巻き、を買ってあげた。
剣ちゃんの好きなオムレツは売り切れてました。
「オムレツないからサトイモにときなよ!サトイモだと100円だから50円得だよ!」
慶ちゃんは言いましたが剣ちゃんは首を横に振ります。
「お金じゃないんだよ、人生はお金じゃないんだよ!」
人生って大げさな。
結局、三色さつま揚げフライを買いました。
剣ちゃんは味より見た目がキレイなのに反応しますね。
お菓子でも、リラックマとか。味覚より視覚が発達しているみたいだ。
買ってあげてる最中も、慶ちゃんたちはスーパーの空中で
「きゃっほー!」と言いながら龍を乗り回しました。
慶ちゃんたちが遊んでいる間に目を盗んで、ラーメンを買う。
それを慶ちゃんに見つけられる。
「だめだよ、そんなの買っちゃ!」
慶ちゃんに怒られる。
「だって、新製法の麺なんだよ、新発売なんだ」
「そんなこと言っても、みんな新製法じゃん!」
慶ちゃんが言うのでラーメン売り場をみていると、沢山新製法の麺のラーメンが売っている。
インスタントラーメンって最近どこでも新製法ってやってるんだなあと思った。
「そういう商売なんだよ!ひっかかっちゃだめだよ!」
慶ちゃんが言いました。
「いや、商品開発の人が一生懸命考えて、お客さんに喜んでもらおうとしてるんだから、
これはこれでいいんだよ」
私は慶ちゃんを説得する。
「あら、いいじゃない、たまに買わせてあげないと、ストレスになって、これはこれで体に悪いわ。
買わせてあげなさいよ」
忍ちゃんが言う。
「忍ちゃんは甘やかしすぎだよ!こういうのは、一度買っちゃうと癖になるんだよ!」
「そうかしら、でも、実際食べてたいしておいしくなかったら、がっかりして、もう食べないでしょ。
欲しいと思って我慢してると妄想が膨らんで、とんでもなくラーメンに執着心が出ちゃうかもの」
忍ちゃんが言いました。
「しょうがないなあ」
慶ちゃんが頬を膨らまします。
今日はラーメンを買って帰りました。
「なんでラーメンって最近5食パックばっかなんだろうね」
剣ちゃんがいいました。
本当に、1食ずつだったら、色々な種類買えるのに。
5食で380円だから1食76円なり。
家に帰ってラーメンたべたら、普通のラーメンとあんまりかわらなかった。
「ほらごらんなさい」忍ちゃんが自慢げに言った。
「やーい、やーい、罰があたったんだよ」
慶ちゃんが言った。
別に罰はあたってないよ。
そのあと、庭の酔芙蓉の枝がのびすぎていたので枝切りハサミと鋸でちょっと切った。
「痛いよ!やめてよ!」慶ちゃんが怒る。
「でも酔芙蓉は冬に枝を切ってあげて、内部に栄養を蓄えてあげたほうが酔芙蓉の体にはいいんだよ。
とくに大きな酔芙蓉はね。小さい子は切ると体力なくなるから切らないけど」
「そんなの関係ないよ、やめてよ!やめてよ!」
慶ちゃんが怒る。
それでも枝を切るくらいならあんまり怒らなかった。ちょっと太い枝を切ったとき、
中途半端に切って、枝を折るとき木の皮がめくれてしまった。
すると慶ちゃんは「ぎゃーっ!」と叫んで、私を蹴ってきた。
「辞めろよ!バカ!アホ!」本気で怒っている。
木って枝を切られてもそんなに怒らないけど、皮がめくれるとすごく怒る。
皮が大事みたいだ。
「ごめん」
あんまり怒るので、枝切りはやめた。
酔芙蓉は、枝が伸びきると、古い枝は老化して枯れてゆく。枯れた枝は中がカスカスになって
手でも折れる。これを折って排除しても慶ちゃんは怒らないし、痛がらない。
切って、中がまだ緑色のみずみずしいやつだと慶ちゃんは怒る。
なかなかむつかしい。
夜になって寝るとき、寝ていると、慶ちゃんがでてきて
「痛いじゃないか!皮をむしりやがって!」と言ってガンガン背中を蹴ってきた。
本気で痛かったみたいだ。でも、木には切らないといけない木があるんだ。
酔芙蓉とか梅がそうだ。藤は切ると、ものすごく増殖して手におえなくなるので、危険。
桜なんかは切るとそこから菌が入り込んで弱ってしまうので切ってはだめ。
植物は特性をちゃんと知って飼ってあげないといけないのが難しい。
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