「しゅいかー!」
スーパーに行ったとたん慶ちゃんが叫びました。
スイカがほしいみたいです。
イチゴはもう売り場にはなくなっちゃったね。
「スイカ食べるの?」
「たべるよ」
「ともぐいでしょ」
「人間だってほ乳類の牛くってるじゃんかー!」
慶ちゃんが叫びます。
ごもっとも
そのあと、三ツ矢サイダーを買う。
これは剣ちゃん用、
「裂けるチーズ!」
チーズ売り場にいくと慶ちゃんがそう言いましたが、
慶ちゃんはすでにスイカを買ってあげてるので、
今日は忍ちゃんの順番です。
「そうね、ストロベリークリームチーズがいいわ」
忍ちゃんはそう言いました。
なんか高級そうですが270円くらいなので、そうでもありません。
「貴族にはストロベリークリームチーズがよく似合うわね」
忍ちゃんは言います。
でも、忍ちゃんは貴族ではありません。
今日はおかずを買いに来たのでおにぎりの梅と焼きたらことシーチキンマヨネーズを
かって、梅は忍ちゃん、焼きたらこは慶ちゃんシーチキンマヨネーズは剣ちゃんにあげました。
「あれ、剣ちゃんお魚は食べられないんじゃなかったの?」
「これはお魚じゃありません、これはトゥーナーです!」
剣ちゃんが外国人風の発音でツナを発音する。
「ツマってマグロだよ」
「でも、トゥーナーはサンドイッチに挟むから魚じゃありません!」
断固として言い張る剣ちゃん。
まあ、好き嫌いしないほうがこっちもいいけど。
そのあと、乾物コーナーを通り過ぎるとき、慶ちゃんが半生イカを指さしました。
「半生だよ、はんなまー!」
そう言いながら両手を上にあげて、半生のポーズをとります。
かわいいから、半生イカを買ってあげました。
そのあと、丸いオカキのふくらっこを買って、これは忍ちゃんに、
あと甘栗を買ったのでこれは剣ちゃんにあげました。
「ちょとまって、甘栗は慶ちゃんのだよ。」
「だめだよ、私の順番だもん」
剣ちゃんが拒否します。
「じゃあ、半生イカと変えてよ」
「お魚は食べられないっていってるじゃん」
「ツナマヨネーズのおにぎりもらってたじゃん!」
「トゥーナーはお魚じゃありません!」
「おさかなだよ!」
「お魚は鱗があるんだよ!トゥーナーは缶詰に入っていてエラもヒレも鱗もないよ!」
「じゃあ、イカは鱗がないからお魚じゃないんだね、はい交換!」
そう言って慶ちゃんは無理矢理剣ちゃんにイカをおしつけようとします。
「ぎゃー!それは最悪の選択です!イカはお魚より嫌いです!」
剣ちゃんが叫んで、甘栗をもって走り回って逃げる。
「まてー!」
慶ちゃんが追っかける。
「これ、剣ちゃんは生臭いものが苦手なんだから今回はがまんしなさい」
そう言って私は慶ちゃんをつまみあげた。
「そ、そうだよ、生臭いから嫌いなんだよ!」
剣ちゃんが便乗して叫ぶ。
「イカは生臭くないよ!イカくさいんだよ!」
慶ちゃんが叫ぶ。
「いかにも!」
忍ちゃんが叫ぶ。
「たこにも!」
慶ちゃんが叫ぶ。
「いくらにも!」
剣たが叫ぶ。
「ばんざーい!ばんざーい!ばんざーい!」
三柱はみんなで万歳をして仲直りしましたとさ。
めでたし、めでたし。
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