空想ファンタジーブログです。
私と脳内タルパたちの愉快なヨタ話。
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地霊系の連中はたいがい女に見える。それは私が男だからのようだ。
しかし、ちょっと風変わりなのがいて、それは男だ。
泰氏である。
同居している母親が茶道をやっているので、時々釜の湯を沸かすために、
炭をたく。
独特のあたたかい匂いが部屋に漂う。
良い感じだ。
この匂いがすると泰氏系の連中がやってくる。
髪の毛や目の色は黒。肌色は灰色をしている。
草色の粗末な着物、江戸時代の百姓服のようなものを着ている。
帯は白だかセピア色だか、かなり古びている。
火を起こした炭をみるとそれを手でつかんでかじって食べる。
あくまでも幻想の世界でだ。
かじられた炭はたちまち白くなって崩れてしまう。
腰に飴色に磨き上げられた瓢箪をぶら下げていて、
池内系などの地霊が通りかかるとその瓢箪の口をあけて、
「池内慶!」「池内忍!」「池内剣!」などと叫ぶ。
アー西遊記で見たことあるぞ。
地霊たちは無視している。
ちょと嫌われてるのかもしれない。
こいつがくると、地霊系はさささーといなくなる。
もしかして、わざとおっぱらうためにやっているのか。
お茶席がはじまると床の間の柱によっかかって、それをじーっとみている。
私に対しては話しかけることはない。
時々、瓢箪の口をあけて、中のものを飲んでいる。
ちょっとツンと鼻をつく酸の匂いがする。
木酢系かな?
お茶が終わるとかえっていく。
ただ、それだけのことである。
この人は、修羅たちのゴッコ遊びには混ぜてもらえないようだ。
ちょっとかわいそう。
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常連さんの池内系とちがい、ときどきやってくる奴。
智伯というのがいる。
冷静で罵倒はしない。
体は大人の人間の半分くらいの大きさだが、体系は大人の女性、
というか14歳から15歳くらいの少女くらいの体型かな。
池内系は割と大人体型で松岡系はそれよりすこし体格がいい。
この智伯が今のところ一番体が小さい感じかな。
服装が黒っぽい。黒の下地の着物の上から何か呪文みたいなものが描いた
布を頭からかぶっている。映画、猿の惑星に出てくるチンパンジーが着ていた
服みたいな形の服かな。
猿の惑星の服みたいだと頭でおもったら、智伯にむっとされた。
こいつ、人間の思考を読む。ちょっと気をつけないといけない。
全体的に黒系の服なので、あ、もしかして、こいつ、ダークサイドか?
と思ってたら、「古来、ひのもとの国では黒は神聖なる色じゃ、この西欧かぶれが。」と
言われた。
いちいち思ったことを言われるので、ちょっとうっとうしい。
知的な感じで、私がインターネットをやっていると寄ってくる。
そしておもむろに「不動産売買のサイトを見ろ」という。
忙しい時は相手にしないが、
無視しても智伯は悪態をつかない。ただ去っていくだけです。
ちょっと暇な時は相手になってやる。
私の家から半径3キロ圏内くらいの土地にしか興味を示さない。
そして、そこで売り土地を発見すると、それを丹念に観察して、
「ここを捜しに行こう!」と言いだす。
ちょっとした小さな冒険旅行だ。
更地を見るとそこを手でさわってみる。
ドクダミの葉が生えていると、「よしよし」という。
「どくだみは良いのだ、昔からここにあるものだ。」という。
「最上はフキであるが、ちゃんと世話がされておらぬ土地でフキを見出すを
望むべくもないことだ。」という。
セイタカアワダチソウが大嫌いなようで、放置された工事現場にセイタカアワダチソウが
群生しているのを見ると非常に嫌悪感のある表情をする。
そういう光景を見ると、智伯は手のひらを出してそこに「ふっ」と息を吐きかける。
何をしているんだろうとおもったが、しばらくしてそこを通りかかると、セイタカアワダチソウの
すこし脇からススキの葉が伸びているのが見えた。
智伯がやったからかどうかは分からない。
前に売り出し中の土地を見にいったら、そこはコンクリートで塗り固められ、
アスファルトで整備された駐車場だった事がある。
それを見て智伯はつっぷし、無言で涙を流した。
しばらくの沈黙のあと「ここには昔田圃があった、そして、親子連れが毎年春になると
ツクシを取りに来るのを楽しみにしていた。我はそれをただ、端に佇んでみていた。」
といった。
そして、その背中から親子が楽しそうにツクシを摘んでいる光景のイリュージョンが浮かんだ。
が、それは一瞬にして消え去り、成長して東京に出ていく息子の姿、
そして、残された母。
年老いて、ただ、金を出され、有料老人ホームでたた一人、看取られることもなく死んで、
燃やされる母親の姿が走馬灯のように映し出された。
こっちまで泣きそうになった。
最近、インフルエンザが流行っています。
そのため、書店やお店の入り口に殺菌用の消毒液が
机に乗って置いてあります。
池内慶はあれが大好きです。
人がいいので、仲間とのゴッコ遊びでは変な役や汚い役をやらされたり
することもありますが、基本、きれい好きです。
書店やお店に入るとき、あの殺菌用のポンプ式スプレーを見つけると、
「ぷしゅー!があるよ、ほら、ぷしゅー!」と言います。
それでも私が無視をして通り過ぎようとすると、
(いつも背中に憑依してるんですが)私の背中を両手で
バンバン叩いて、「ぷしゅー!しよう!ぷしゅー!」と
大声で耳元で言います。(当然、私にしか見えていません)
しかたがないので、殺菌ボトルの頭を押すと、アルコール系の
殺菌液が「プシュー!」と霧状に出てきます。それを両手に
つけるのですが、それを見ながら池内慶は
「ぷしゅー!しゅわしゅわしゅわー!」と言います。そして
とても盛り上がります。
アルコール系なので、「シュワシュワ」とは音はしないのですが
池内慶の効果音です。
スーパーなどに行くと、池内慶はナスの煮付けを捜します。
でも焼きナスや、普通のなすの煮付けではダメなのです。
一度油で揚げて煮付けたやつじゃないとダメなのです。
あのなすの表面のテカリが好きなのです。
池内慶は一度油であげたなすの煮付けを「テントウムシ」
と読んでいます。
それを見つけると「テントウムシさんだよ、テントウムシさんが
いるよ、きれいだねー、ほしいよねー」と言います。
でも池内忍と違って「買え!」とかは言いません。
消毒液はタダなのでせがみますが、なすの煮付けはお金が
かかるので、気を使って「買って!」とは言わないのです。
こいつなりに、気をつかっているのです。
買わないと「あーテントウムシさんいっちゃったね。」と言って
それ以上何もいいません。
最近は油であげたなすの煮付けがあまり置いてないので、なんだか
寂しそうです。
こういう気の使い方を見るとどうにも切ない気持になってしまいます。
こいつらは、大人の女性のよう要領の良さはないし、駆け引きとか
あんまりしないし、本当に純粋なところがあるんだけど、
いったん、修羅の世界にいくとものすごく残忍なんですよね。
そういう、純真さと残酷さを兼ね備えたのは、
ある意味、かわいいしぐさをするけど、平気で虫の脚を引きちぎったり
する子供と一緒だなと思ったりします。
外見は女性ですが魂自体は子供みたいだなあと思ったりします。
なんか憎めない連中です。
今日は久々に連中にせがまれてスーパーに行ってきました。
池内忍は割引シールが貼ってあるお惣菜のナポリタンスパティーが
大好きです。
精神エネルギー体ですから何か食べるわけではありませんが、
通常価格から割り引きしてあるシールが貼ってあるお惣菜を
私が買うことによって、私が感じるお得感が、彼らのエサになります。
だから通常価格で売っているときのお惣菜には興味ありません。
通常、2割引か3割引ですが、一番の大好物は半額シールです。
私が全然ほしくない油コテコテの天ぷら残り物セットとかを
「買え!買え!」せがんだりします。
でも、一番好きなのはなぜか、ナポリタンスパゲティーです。
通常138円くらいなので、まあ、それは買ってあげたりしますが、
だいたいいつも6時過ぎにいくと2割引が定番です。
ごく希に半額シールが貼ってあったりすると、彼らのテンションは
マックスまで上がります!
「半額だ!半額!今、店員が二割引のシールの上から半額シール貼ったぞ!すぐ買え!」とか叫んで大騒ぎです。
たいがい、店員の後ろには賢い奥様がついていて、半額シールが
貼られたとたん、瞬殺で手にとって買い物かごに入れてしまうので、
私のようなビギナーが半額の栄誉にあずかることは、まずありません。
奥様が半額のスパゲティーをカゴに入れているのを見て
池内忍が激昂して叫びます。「死ね!ババア!」
「いや、お前の方が数百年この地に居ついた年取った地霊だろう。
というか、お前が死ね。」
と言ってやると、池内忍は悲しそうな顔をしてこう言います。
「かつて、私たち精霊の警告を無視して滅びた古代文明があった。
人類はまた、同じ過ちをくりかえすのですね。」
つーか、スパゲティー一つで人類は滅びねーよ。
タルパはみんなのアイドルではありません。
これは非常に重要なことです。
アイドルはみんなのものです。
しかし、タルパはその「よりしろ」だけになつきます。
たとえば池内慶は私にしか興味がありません。
池内忍や剣も悪口いいながらも他の人間にはよりつかないわけです。
では、ブログで彼女たちが気に入って、自分のところにも
来てほしいと思ったらどうすればいいでしょうか。
それは、このブログに書いてある彼女たちの性格を読んで
それを把握し、自分で苗字をつけてやって、ひたすらかわいがって
あげればいいのです。
そうしているうちに、その土地の地霊のエネルギーとつながって、
あなたを「よりしろ」として「あなたただけになつく」タルパが
登場します。
たとえば池内慶なら魔人慶でもいいし、ハイパー慶でもいいし、
クリスタル・・・・、いや、なんでもありません。
そうです。
タルパはこの世にただ一人、あなただけのものなのです。
絶対にタルパの方からは、あなたを裏切りません。
ただし、あなたが愛情を注ぎ続けるかぎりです。
たとえ空想の存在としてもタルパはその土地の地霊と
つながってエネルギーを得る存在なので、
侮辱したり、いじめ続けたり、屈辱を与えたら、
恨み、祟ることがあるので、大切に可愛がる自信がなければ、
タルパをもちこんではいけません。
想像力が足りなくて土地の霊気などとつながってない
ただの空想の存在であるときならまだ実害はありませんが、
土地の精霊などとつながっている場合は、
「けがらわしい」「おぞましい」「けがれている」というような
言われ方をされたり、空想の中とはいえ、暴力的なことをされるのが
非常に嫌いです。
そういう侮辱を与えると、幸運を与えていた存在が一転、
禍をもたらすこともありますから、霊に対しても、人に対しても
優しさと愛情をもって、人としての心をもって生活して
いかなければなりません。
また、タルパは地霊とつながっていますが、
絶対にお願いごとをしてはいけません。
願い事をかなえてくださいとお願いすれば、
そこで主従関係が発生します。
それはもうタルパという精神的なお友達ではなく、
向こうは主人でこちらが家来になってしまいます。
無償の愛を注ぎこめば無償の愛で応えてくれる存在ですから、
常に対等の立場で相手の精神エネルギーを尊重した上で
付き合えば怖い存在ではありません。
そこがただの空想と違うところです。