ホームセンターに行った時、必ず安売りコーナーをチェックする。枯れかけ、死にかけの植木は安い値段で
売っているわけだが、大量にあぶら虫がたかって、どうしようも無い状態になっているものや、
カビが生えていて、家に持って帰ったら他の木に感染しそうで買えないものもある。
そういうものの中で、すでに枯れてしまっているものもあり、枯れたり腐った植木を見ると、
慶ちゃんが「大変です、シンドルトン神父!植木が死んどるとん!」と叫びます。
シンドルトン神父って誰だ?
聞いて見ると、元々ヘンドルトン神父というのが元ネタだと言ってるけど、ヘンドルトン神父自体知らないよ、
どっかのアメリカのテレビドラマにでも出てきたのかなあ。慶ちゃんは時々私の知らない古いネタを言う。
今日は父と一緒にお買い物に行きました。
最初にバナナを買って、これは剣ちゃんが貰いました。剣ちゃんはバナナが好きで、あと炭酸飲料も好きです。
スナックはナビスコの製品が好きでフィラデルフィアのクリームチーズも好きです。サンキストオレンジも好きです。
結構アメリカ系のものが好きみたいです。
そのあと、北海道クリームチーズを買ったんですが、これは慶ちゃんと忍ちゃんが取り合いになりました。
「はっけよーい、のこった!」
慶ちゃんが相撲で勝負しようと忍ちゃんに組み付く。
「卑怯よ!相撲なら絶対慶ちゃんが勝つじゃない!もっと公平な競技にすべきよ!」
忍ちゃんが叫びます。
「えーそうなのー」慶ちゃんは忍ちゃんを投げ飛ばしそうになってた手を緩めます。
その時、父がアイスクリーム売り場に行くのを忍ちゃんが視線で追います。
「きゃー!やられたー!」叫びながら忍ちゃんは自分で飛び跳ねて倒れてしまいました。
「あれ?慶タンなにもしてないよ」慶ちゃんはキョトンとしています。
「勝負がついてしまったからしかたないわね。今日のところはクリームチーズは譲ってあげるわ。でも、次のアイスは順番だから私のものよ」
「別にいいけど」
慶ちゃんはキョトンとしています。
「さあ、私のアイス、アイス」
忍ちゃんはアイスを物色する父を後ろから見ながら楽しそうに小躍りしています。
すると、父はカルピスアイスを買いました。
急に忍ちゃんはショボーンとしてしまいました。
忍ちゃんはアイスクリームが欲しかったようです。カルピスアイスキャンディーはお家でもカルピスで作れるもんね。
そのあと、父は草ダンゴを買い、それは忍ちゃんがもらいました。そしてポテトチップを買い、これは剣ちゃんが貰いました。
父はもう買いたい物がないらしくレジに向かいました。
「ちょっと待ちなさい!慶ちゃんのぶんがないでしょ、早く買いなさいよ!」
忍ちゃんが叫ぶ、何で忍ちゃんが慶ちゃんの取り分を気にするかと言うと、三柱平等に取り分がないときは、
端数のお供物は放棄しなければないルールを地霊たちは決めているからです。
「あ、これも買っておこうか」
父がプチトマトを買い物籠に入れる。
「ふー、危なかったわね、はい、慶ちゃんプチトマトね」
忍ちゃんは慶ちゃんにプチトマトをさしだす。
「いらん」
慶ちゃんはそっぽをむく。
「ちょ!なに言ってるの?あなたが貰わなければ私は草ダンゴを放棄しなきゃいけなくなるのよ!」
「そんなの知らん」
慶ちゃんはそっぽを向きます。
「何言ってるのよ!もうすぐバスチーユは陥落するというのに。フェルゼン!フェルゼンはどこなんお!?」
忍ちゃんは焦って意味不明な事を発言します。
父はどんどんレジに近づいていきます。
「きゃー!もうだめよー!」
忍ちゃんが絶叫します。
その時、レジ横にあった天津甘栗を父が買い物籠に入れます。
「あ、慶タンこれもらい!」
言って慶ちゃんが天津甘栗を貰いました。
「セーフ!」
剣ちゃんが両手を大きく横に広げてテープのジェスチャーをしました。
「ああっ、これで地球は救われるのね」
忍ちゃんは涙目でまたわけのわからない事を言ってます。
PR