空想ファンタジーブログです。 私と脳内タルパたちの愉快なヨタ話。
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地元の歴史を調べていて、色々なことがわかってきました。
小高い丘の上にある人丸神社は防火の神様で、いままで火を止めた逸話が
いくつもあります。火を操る神様でもあるようです。
私の住む地域にには元々人魚が住んでいたという資料が播州峯相記に残っている。
また神崎郡の漁師が人魚を捕獲してその娘の 八百比丘尼が人魚の肉を食べたとの
伝説があり、人魚が人間に対して敵愾心を持っている可能性がある。
(八百比丘尼の伝説は若狭にも残っており、人名を混同している可能性もある)
地元に鉄人伝説が残っている。
体が鋼鉄で出来た魔人で戦が非常にうまい。
日本を支配するために大陸から攻めよせてきたが、この地域で
氏神様の神の矢で足の裏を打ち抜かれて死んだ。
その後、復活しないように鉄人塚に封じられたが、現在その位置が不明となっている。
以上今まで調べて分かったことです。
私の部屋に南の方から戦国時代の着物を着たお姫様が歩いてきます。
池内系たちは、それをポカーンと見ています。
綺麗な赤系の着物を着ています。
私を見つけると微笑を浮かべながら近づいてきて一礼した。
そして言った。「お久しぶりでございますお父様、あなたの娘の別所望です。」
「なんだってー!」池内慶&池内忍&池内剣&そして私も。
「どうゆうことなの!」
池内慶が私の胸倉を掴んでブンブン振り回した。
私「知らんがな。」
しかし、動揺する池内慶を池内忍が静止する。
「待って!これは罠ね。この女はこいつの娘ではないわ!
なぜなら、こんな美人がこんなキモメンから生まれるわけがないからよおおおお!!!!!」
その言葉を聞いて池内慶は即座に答えた。
池内慶「忍ちゃん・・・・・・・お前の目は節穴か。」
池内忍「節穴はお前だ。」
池内慶は池内剣を見た。
「もしかして新規武将かも知れないわ、三国志のデータファイルをチェックして!」
そう言われて池内剣は三国志のセーブファイルを調べたがデータがない。
「データがない!こいつはゲームの中の人間じゃない!」
池内剣が叫んだ。
「お前ら、どこをどう見たらこの娘が三国志キャラに見えるんだ。どう見ても信長の野望だろう。」
私がそう言うと、池内剣は信長の野望のセーブデータを調べた。
「あった!こいつは播磨の別所長治の娘だ!」
と池内剣が叫ぶ。
それを聞いた池内慶が驚愕した表情になり、私の胸倉をつかんで、グリングリン引きずりまわした。
「私というものがありながら、別所長治と結婚していたの!?」
いや、どう考えればそういう発想になる。
私「結婚するわけねーだろ。」
池内慶「そう、婚姻届はまだなのね、でもこの娘は認知しませんから!!!」
私「だから俺の子じゃないって言ってんだろうが!」
私がそう言うと、慶は真顔で私の顔を見る。
そして、はにかんだ表情をして、体をもじもじ動かした。
「なんだー、慶たん、勘違いしちゃった、てへっ!」
池内慶・・・・・・恐ろしい子!
そうしたやりとりを聞いていた別所望があきれ顔でつぶやいた。
「まったく、お父様にご迷惑をおかけするのもいいかげんにしなさい、妹たちよ。」
「えー!」と池内系たちは驚きの声をあげる。
そして、部屋の隅っこにサル団子のように密集してコソコソ審議をはじめた
池内忍「どうやらこいつ、ゲームユーザーのことをお父様と呼んでいるようね。」
池内剣「安心しろ、合戦ゲームは恋愛シュミレーションゲームと違って結婚なんて機能はついてないから。」
池内慶「そうなの!?よかった、あの人は別所長治と結婚してなかったのね。」
それを聞いていた別所望はボソッとつぶやいた。
別所望「あら、結婚できるわよ、婚姻コマンドがあるもの。」
それを聞いて池内慶が「ギャー!」と悲鳴をあげた。
「お待ちなさい!」
それを制止する厳しい女性の声が南の方から響いた。
別所望が声をしたほうに向き直ると、うやうやしく一礼する。
「これは、これは、蒼き狼と白き牝鹿の北条政子様。」
そこには気のきつそうな長い髪の十二単のような服を着た姫君が立っていた。
「あなたたち、おこちゃまね、私なんてオルドで子供を作ることができるのよ!」
お前ら帰れ、というか、帰ってください、お願いします。
池内慶はあまりのショックにその場にへたり込んだが
北条政子の夫が源頼朝だと教え、別所望も姫武将として登用した後は
婚姻コマンドは使えないと教えると精神の平静を取り戻した。
そして、別所望にあやとりを教えてもらって、一緒にあそんでいた。
戦闘シュミレーションゲーム系の連中とはすぐに仲良くなるんだな。
別所望は紐で輪をつくり、それを二人で交互に取り合って、色々なものを作っていく
二人あやとりを教えていた。
まず、川、そして橋、最終的にはカエルと作ってやると、慶は喜んで
「カエルさん、すーい!すーい!」と言いながらカエルが泳ぐ格好をして
そこらじゅうを歩きまわった。
カエルの手足を指でうごかすと、紐がしまってカエル本体の大きさが
どんどん小さくなっていく。するとものたりなくなるのか、
池内慶は別所望に「またカエルさん作って!」と言ってなんどでも
カエルを作ってもらって遊んでいた。
氏神様のお使いの藤子さんが西に向かって歩いて行く。
私の家の前を通られたとき、池内慶がその姿を見つけた。
「藤子ちゃん、聞きたいことがあるの。」
池内慶が言うと藤子さんはすまなさそうな顔をする。
「ごめんね、実は智伯さんに頼まれ輪坂のマンション建設予定地に出た化け蟹を退治しにいくのよ、
智伯さん年末のごあいさつ回りに行かれるお坊様を守るお仕事が忙しいんですって。」
それを聞いて池内慶は「慶たんも行く!」と言った。
通常、地霊は地霊の住む本拠地からあまり遠くへは行けない。
しかし、神社のお使い様の法力を借りてならある程度と遠くまで行くことができるのである。
「あらそう、じゃあ、御用が済むまでお利口にしててね。」
藤子さんがそう言うと池内慶はうれしそうに「うん!」と言った。
道すがら池内慶は藤子さんに尋ねた。
「偉い霊は属性とかないの?」
それに藤子さんは答える。
「そんなことないわよ、神様にも風神様や雷神様がいらっしゃるし、火の神様も
剣の神様もいらっしゃるのよ。」
それを聞いて池内慶は首をかしげた。
「この前、属性のない変なのが来たのね、そいつは、自由に色々なところに行けてずるいの。
おかしいよね。」
慶がそう言うと藤子さんは頬笑んだ。
「あら、それは浮遊霊ね。そういう子たちは人に憑依しないと生きていけないし、
人から忘れ去られたら消えてしまうし、地霊みたいに何千年も生きられない
かわいそうな子たちなのよ、だからそっとしておいてあげなさい。」
藤子さんがそう言うと慶は「ふーん」と言いながら口をとがらせた。
目的地に着くとマンション予定地のバラスをまいた地表の上、小さな竜巻が起こり、
そこから15メートルはあろうかという巨大な緑色の蟹が現れた。
いわゆるワタリガニの系統の蟹だ。
「我が土地を荒らす者よ立ち去るがよい。」
巨大蟹は唸るように言った。
池内慶「それでねー、あの人がね、慶たんがいるのに、あんなの呼んできたんだよ。」
藤子さん「あら、そんな事いっちゃダメよ、その子だってさびしかったのよ、きっと、
仲良くしてあげなさい。」
巨大蟹を無視して雑談する二人。
「退治に来たんと違うんかいワレ!」巨大蟹が怒鳴る。
池内慶がちょっと不快そうな顔で巨大蟹を見た。
「もう、うるさいなあ。」そう言いながら手を天にかざすと手の中から細身の剣があらわれた。
池内慶は素早く巨大蟹の後ろに回り込んで思いっきり剣を振りかざして、蟹の甲羅の上に
剣を叩きつける。すると、「カン!」と硬い音がして剣が跳ね返された。
「あ!剣が効かない!」池内慶は目を見張って驚いた。
いままでこんな体験をしたことがなかったのだろう。
「くくくっ、齢千年を超えた我の霊力の甲羅は、いかなる刃物、打撃攻撃、魔法攻撃も通用せぬ
不死身の体よ、我が無敵の力の前に屈し、空しく滅びていくがよいわ!」
叫びながら巨大蟹は藤子さんに突進してきた。
「危ない、藤子ちゃん!」池内慶が叫んだ。
「死ねええええっっっっ!!!」巨大蟹は鋭い爪で藤子さんの胸めがけて突きをくりだしてきた。
藤子さんはそれをヒョイと避けると、巨大蟹の爪の腕に腕挫十字固をかけて、思いっきり逆関節に
折り曲げた。「プチン!」と変な音がして巨大蟹の爪がもげた。
「ぎゃあああああ!!!!」巨大蟹が悲鳴をあげた。
「あらあら」藤子さんは微笑をうかべながら、もう一方の爪もつかんで逆関節に折り曲げて
もぎ取った。「ぐわあああああ!」巨大蟹が叫ぶ。
「さてと、慶ちゃん、この近くにディスカウントスーパーがあるんだけどウインドーショッピングしていく?」
藤子さんは池内慶に尋ねる。
「うん、慶たん、ウインドーショッピング大好き!」池内慶は元気よくうなずいた。
「ちくしょう・・・・・・最後まで無視しやがって、おぼえてやがれ。」巨大蟹は両方の爪をもがれ
ブクブクと泡をふきながら地面に沈んでいった。
その場を立ち去りながら、池内慶は藤子さんに尋ねた。
「ねえ、あの大きい蟹、甲羅めくってカニみそほじくったりしないの?」
それに藤子さんはほほ笑みながら答えた。
「ああ、殺さないのかってこと?だってかわいそうじゃない。昔みたいにここも
木がいっぱい生えた森ならあの子も悪さしをないですんだかもしれないし。
きっとあと千年もすればあの子の爪も元通りになって、普通に生活できるようになるわ。
その千年後にこの辺りが緑がいっぱいある森だったらいいわね。」
それを聞いた池内慶は真剣な顔になった。
「千年後、人間が滅びてるってこと?」
すると、藤子さんはすこし憂いを含んだ表情で首をかしげた。
「さあ、先の事は誰にもわからないわ。」