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頭の中の池内慶

空想ファンタジーブログです。 私と脳内タルパたちの愉快なヨタ話。

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残酷に思ったこと

少し前、道路を通っていると、家の庭先から肉厚の多肉植物がはみ出していた。
そこから妖精みたいなのが出てきて「摘んでかえってよ!家で植えてよ!」とか積極的に
アピールしてきた。
ちょっと悪い予感がしたので、それは放置して帰ってきたんだけど、
母親がその多肉植物を摘んで、家に持ってかえってきていた。
ネットで調べてみると、本名アプテニア、通称、ベビーサンローズという。
葉に白い筋が入った子と緑色の葉っぱの子の2種類家に来たのだが、他の人の家を
見ると、庭をはみ出すくらいだから、ものすごく繁殖力がある事は分かった。
だから、庭から一区画離れた場所に隔離してそいつらだけ植えることにした。
予想通り、ベビーサンローズはまたたくまに増えて増殖した。
自分たちの名前を教えてやると、その花の精霊は喜んで
「ベビーサンローズ!と両手を広げて笑顔で叫んでいた。
花の妖精は斑入りの子と緑の子と二人いる。
私の前でもいつもぶりっ子していてかわいい子たちだ。
すごく情もわいてきた。
「ねえ、ねえ中に入れてよ、」と何度も言ってきたけど、庭が全部占領されているので、
中には入れなかった。
ある日、急いで外に出て、庭を見ると、二人の精霊は掴み合いの喧嘩をしていた。
「ワシの領地じゃごるああっ!」「うっさい!わしのんじゃ、ボケ!」
よくみると、狭い領地の中で二人生育領域を争っている。
まあ、植物は生存競争なのでしかたないなあと思った。
そうしているうちにその隔離された場所を一面にベビーサンローズで覆ってしまったが、
中からいくらかか、雑草が生えてきていた。
ベビーたちがかわいそうだとおもい、草を抜こうとつかむと、
葉にギザギザがあり、つかむと手が切れることが分かった。
ベビーたちはとてもかわいくて、多肉で愛らしくて、手でつかむとすぐに折れるように
なっているが、それはかわいいから、人間が植えて持って行ってくれることを知っているからだ。
雑草は人間がつかんで捨てることを知っているので、最初から敵対的に
人間の手を切ってやる仕様になっている。
それでも、手が切れないように用心深く、雑草を抜いていった。
「やったー!もっと抜いて!もっとやっつけてー!」ベビーたちはとても喜んでいた。
しかし、1本の雑草を抜こうとしたとき、間違って少し、ベビーサンローズの葉っぱをちぎってしまった。
「あう~植えてよお」そんな風に葉っぱが言っているような気がして、あわててその場所に植えようとすると
二人のベビーサンローズの妖精がでてきて「植えないでよ!ここは私たちの領地だよ!」「ライバルが増えるでしょ!」と言って植えるのを拒否した。そして「殺せ!殺せ!」と二人で合唱をはじめた。
しかたないので、あやまって摘んでしまったベビーサンローズの葉っぱはゴミ箱に捨てた。
植物の世界は生存競争が厳しいんだなあと思った。
他の木や植物が抜かれたり倒されたりしたら、花の精は悲しむかと思ったけど、むしろ、
喜ぶ。変にテンションが高くて、人間に対しては媚び媚びなので、余計に憐れに思ってしまった。
とくに、草はいつ滅びるかわからない不安定な状況に常にさらされているので大変だ。
この子たちの可愛さも、多方面に分散して生き延びるための知恵なのだなあと思った。
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どくみつかずお!

この前、自転車の前かごに乗せて冒険旅行をして以来、慶ちゃんはプラスチックのカゴがお気に入りです。
スーパーに行ってもスーパーの買い物カートのカゴの中に入って、ありもしないハンドルを回す
マネをして「ぶいん!ぶいん!」と言いながら車を運転するゴッコをしています。
剣ちゃんと忍ちゃんは私の背中にしがみついています。
生鮮食料品の前を通ると、生タラコがありました。その成分表示のところに、小さな字で米国産という
字が書いてありました。
「コメコックさんだよ!剣ちゃん買ってもらいなよ」慶ちゃんはカゴの中から私の背中にしがみついている
剣ちゃんに声をかけました。剣ちゃんはけっこうアメリカ製品が好きなのです。
「そ、そう?」
剣ちゃんはこそっと私の背中から顔を出します。
「ちょっと待ちなさい!その成分表示には米国製又はロシア製って書いてあるわよ!これは罠ね!」
目ざとい忍ちゃんが表示を見て言い放ちました。
「え、それは困るよ!もしかして、買ってもらっても米国製ゃないかもしれないじゃないか!これは
究極の二択!ロシアンルーレットだよ!」
剣ちゃんが叫びます。
「ろ、ろ、ろロシアンルーレット!ロシアンルーレット!」と言いながら慶ちゃんがカゴの中で踊ります。
結局タラコは買いませんでした。
「まったく、なんでそんなにアメリカ製品なんかがいいのかしら」
眉をひそめながら忍ちゃんが言いました。
「私はカウボーイだからだよ!」
剣ちゃんはカウボーイハットをかぶってそう断言しました。
「あんた、カウボーイの意味分かってないでしょ」
「分かってるよ、私はカウボーイだよ!カウボーイハットもかぶったし」
「イヤ、絶対分かってない。私が断言するわ。」
忍ちゃんは言い切りました。剣ちゃんはキョトンとしています。
そうしているうちにアイスクリーム売り場の前を通ります。
「アイスクリームは食べ過ぎたら体に毒だよ!だから買っただめだよ!アイスは毒の蜜だよ!」
と言ったあと慶ちゃんは私の方をみて指をさしました。
「はい、毒蜜さんからズームイン!」
「あんたバカでしょ」
忍ちゃんがツッコミを入れました。

冒険旅行

慶ちゃんを励ますために、冒険旅行に行ってきました。
慶ちゃんを自転車の前かごに乗せて、近所の細い路地をグルグル回って酔芙蓉が植わっている家を
探すのです。
本格的に探してみると、意外とあるもので、日頃は気づかない、家と家の隙間から垣間見える
裏になどに巨大な見事な酔芙蓉が植わっていて驚かされます。
巨木が3本ほど見つかりました。
一つは、休天神から信用金庫の前を抜けて、酒屋さんがある筋へ中に入ると、黒い犬が
寝ていて、その犬がつながれている家と家の隙間から遠く30メートルくらい奥に
酔芙蓉の巨木を見つけました。
もう一つは、大蔵谷に入っていくパンやさんの横の道をしばらく行くと、とても細い路地がって、
そこを北向きに入っていくと、向かって右手側に酔芙蓉の巨木があります。
もう一つは黒橋から大蔵海岸に入る道を南に進んでいると、左手に駐車場があり、その駐車場に入ると、
北側に大きな酔芙蓉が3本植わっている家があります。
あと、明石駅から太寺にあがる道すがら、文化博物館に上がるエレベーターの横に
酔芙蓉が群生していて、慶ちゃんが感動していました。
あと、中国銀行明石支店の横の道をずっと南に歩いて突き当りの曲がり角の駐車場の裏にも
大きな酔芙蓉がありました。
そのほかにも色々と大きな酔芙蓉を見つけました。
慶ちゃんはとても喜んでました。

慶ちゃん大泣き

天文科学館から帰ってきたあと、うちにも大きな酔芙蓉があるので、少し増やしてみようかと
思ってインターネットで検索してみました。
慶ちゃんも私の後ろから興味深そうにインターネットを見ています。
すると、酔芙蓉を枯らす方法というサイトが出ていました。
実は、酔芙蓉が大きくなりすぎて、枝を切ってもすぐに伸びるので、
根元にドリルで穴をあけて、植物を枯らせる薬を注入して殺すという方法が書いてありました。
それを見て慶ちゃんは「お花は人間を楽しませようとおもって一生懸命成長してるのに、
なぜ枯らすの!」「人間が大好きだから綺麗なお花を咲かせているのに、なぜ殺すの!」
と言って大声で泣いてしまいました。
植物は、自分が成長して子孫を残すために花をさかせるものですが、
酔芙蓉の、しかもうちにあるような八重種はちょっと違います。
人間を魅了する美しい八重の大輪の花をさかせますが、八重で花びらが
いくえにもかさなっているので、受粉するための蜂が花の中に入れません。
何回か蜂が花の中に入れないでもがいているのを見たことがあります。
だから、八重の酔芙蓉の花の大部分は実をつけず、仇花となって落ちてしまいます。
そのかわり、枝を切って挿し木するとよく成長します。つまり、
人間を魅了して、人間の手で切ってもらって挿し木してもらってはじめて繁殖できるのです。
このような花はフヨウには多いです。アカバナフヨウなどは完全に花は実りません。
挿し木でしは増えない品種です。そのようなものもあるのです。
生物界では普通考えられないことですが、そのように人間に頼り切った種もあるのです。
慶ちゃんたちはいつも夜の10時頃になると寝て消えてしまうのですが、
この日だけは私が布団に入ると、布団にもぐりこんできて、腕にしがみついて泣いていました。
かわいそうなので、頭をなでて、「大丈夫だよ、大好きだよ」と言ってあげました。
「人間嘘つき、人間は裏切るもん!」と言って慶ちゃんは泣いてました。
いままでも、そんなことがあったのでしょう。




天文科学館

最近、あまり食べ物を買ってあげてなかったので、慶ちゃんを天文科学館に連れて行ってあげました。
忍ちゃんと剣ちゃんはあまり興味はないようで出てきませんでした。
天文科学館にはとても高い塔があって、その最上階が展望台になっています。
そこに上って周囲を見まわすと、慶ちゃんが「人間の巣がいっぱいあるよ!」と言って驚いていました。
「森がほとんどないよ、いっぱい食い荒らしてるなあ」と言って感慨深げに眺めていました。
害虫みたいに思ってるんですかね。
「あそこにみんな人間が産卵してるの?」とか聞いてきました。
虫と一緒で、人間は産卵するために家を建てるみたいに思っているんでしょうか。
「別に産卵するために家を作るわけじゃないよ」と説明していると、
よそ見して「ふーん」と言ってました。
たぶん、それ以前にも、人間から同じことを教えてもらっていたでしょうが、それも忘れてしまって
いるのでしょう。
下に降りて、時計の歴史や宇宙の事が解説してありましたが
「こんなもんわからん」と言っていました。
パソコンの宇宙科学者神経衰弱のコーナーがあり、それだけ面白がっていました。
「ケプラーの法則のボールクルクルがない!」とか言って怒ってました。
なんか昔、そういうのを見たことがあるんでしょうか。
その後でプラネタリウムを見ましたが、部屋に入って辺りが暗くなるまで10秒間、目を閉じてくださいと
アナウンスがあったので、慶ちゃんと一緒に目を閉じました。
10秒たって目をあけると、そこには満天の星空。
「うああ、綺麗」と慶ちゃんは感動の声をあげていました。
それから、宇宙の話しが始まって、ギリシャ神話の話しが始まると、
「アテナがんばれ!怪獣をやっつけろ!」と興奮していました。
それが終わると、いよいよ本題の宇宙の暗黒星雲についてです。
宇宙科学の話しが始まると、慶ちゃんは寝てしまいました。
プラネタリウムが終わると、「これは良い睡眠ルームだったね!」と言って喜んでいました。
天文科学館の4階は、ちょっとした広場になっており、慶ちゃんがそこに行きたがったので、
連れていきました。
周囲を回ると、建物の外に酔芙蓉が植わっていて綺麗な花が咲いていました。
「かっこいいよ!このアトラクションが一番面白いよ!」と言って慶ちゃんは大喜びしていました。
別にアトラクションじゃなくて、ただ単に酔芙蓉が道のところに生えていただけなんですけどね。

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