今日は元旦なのにみんな呼んでも全然出てこなかった。
インターネットのニコニコ動画でプチマスを見せたら喜んで踊っていた。
年賀状が届いて、慶ちゃんと忍ちゃんと剣ちゃんのイラストを描いた年賀状が
届いたので、みんな大喜びしていた。
実は去年の十二月二十五日、こちらから出した年賀状が元旦にとどかないと、いつも
イラストを描いてくれる人が気をわるくするかもしれないから二十五日までに書けと
慶ちゃんたちに矢の催促をされていたので、今年は珍しく二十五日前に年賀状を出してた。
今年の年賀状には馬さんのかぶり物がついていた。みんな大喜びでそれをかぶって走り回っていた。
慶ちゃんは「うっほーい!」という言葉が気に入ってなんども「うっほーい!」と言いながら
グルグル円をかいて走り回っていた。暫く遊んだあと、剣ちゃんがイラストを凝視して一言つぶやいた。
「私……こんなに顔丸くない」
「何いってんのよ、オコチャマね、なんた人にものもらっといて贅沢言うんじゃないわよ、
ここは童心にかえって素直に喜ぶのが筋ってもんよ!」
忍ちゃんがそういいならがピコピコハンマーで剣ちゃんの頭をピコピコ叩いた。
でも剣ちゃんは兜をかぶっているので平気だ。
「いたくないもーん!」
剣ちゃんはそう言って、また馬のかぶりものをして慶ちゃんとおいかけっこをしていた。
けっこうみんな気に入っているみたいだ。
「そうだ!龍ちゃんに乗ろう!」
慶ちゃんがそう言って押し入れの奥から龍を引っ張り出してきた。
「私くま!くまー!」
剣ちゃんが言ってクマのぬいぐるみをひっぱりだしてきた。
それと一緒にマントと王冠がでてきた。
「あ、これ、キングドーナツのだ!」
慶ちゃんが目をかがやかした。
慶ちゃんは王冠とマントを身につけて、パソコンの大の上によじ登って叫んだ。
「キングドーナッツ!」
剣ちゃんと忍ちゃんは龍に乗ってふわふわその辺りを浮遊して遊んだ。
「前に龍さんに乗って神社に行ってしからられたので、今度はもっていかないようにしようね!」
慶ちゃんが言った。
「そうだね、しまっちゃおう」
剣ちゃんちゃんが言った。
「まって!しまう前に乗る!」
慶ちゃんがそう言って王冠とマントをつけて龍の上に乗ってふわふわ空を飛んだ。
「あー楽しかった」
慶ちゃんは満足して龍と王冠とマントを押し入れの中にしまった。
「慶タンの宝物だよ!」
そう言いながら慶ちゃんはピョンピョン跳ねた。
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