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頭の中の池内慶

空想ファンタジーブログです。 私と脳内タルパたちの愉快なヨタ話。

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わたしだけのもの

スーパーに行った。
最初に剣ちゃんに三ツ矢サイダー買ってあげた。
その次に北海道クリームチーズを買ったんだけど、それを慶ちゃんと忍ちゃんが取り合いっこした。
引っ張り合いをしていたので私が「この前慶ちゃんが貰ったんだから今度は忍ちゃんにあげなさい」
と言った。
「おおおおおお」と言いながら慶ちゃんは私の目をみた目がうるんでいてちょっとかわいそう。
「ふん」忍ちゃんは得意げだ。
「いいもん!いいもん!慶タンは○○○(私の本名)を貰うもん!」
そう言って慶ちゃんは私の足下に走り寄ってきて、私の足にしがみついた。
「ひょーっ!何いってるのよ!○○○(私の本名)は私だけのものよ!」
そう言って忍ちゃんは私に走り寄ってきて、私と目があう、とたんに忍ちゃんは顔を真っ赤にした。
「ば、ばかじゃない!あんたなんて別になんとも思ってないんだからねっ!
言って忍ちゃんはそっぽをむいた。
「あほー!あほー!」
慶ちゃんがヤジをとばした。
剣ちゃんは指をくわえて見ていた。
そのあと、慶ちゃんにはジャージー牛乳アイスを買ってあげた。
「じゃーじー!じゃーじー!」
と言って慶ちゃんは喜んでいた。
そのあとはピーナツチョコ二つと天津甘栗など買った。
天津甘栗は慶ちゃんの大好物なので、慶ちゃんはご機嫌だった。
地下のスーパーからエレベーターのほうに向かうと、
エレベーターのすぐ横の保育園、子グマぷりスクールが閉鎖されていた。
なんでも引っ越しして別の場所に行くらしい。
ここは、まえに風船ヨーヨーが『ご自由にお持ち帰り下さい』になっていて、慶ちゃんが興奮して
ぼよん、ぼよんしていた思い出の場所だ。さびしくなるなあ。
と、思っていたら、慶ちゃんは保育園の前のアジアンショップにあったピンクのウサギさんのポシェットに
くいついて、それを取ろうとピョンピョンとびはねるのに夢中だった。
剣ちゃんもつられて慶ちゃんと一緒にピョンピョン跳ねていた。
忍ちゃんは慶ちゃんたちがポシェットに気をとられているあいだにそっと私に近づいてきて、
私の足にしがみついて、ぎゅっと私のズボンを握った。
その感触が少し伝わってきた。

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