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頭の中の池内慶

空想ファンタジーブログです。 私と脳内タルパたちの愉快なヨタ話。

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下品

最近、ブログもやらずに2chのライトノベル板など覗いて、しばし入り浸っていた。
ブログも書かずに放置していたら池内慶が退屈して私の横で丸いウサギみたいな尻尾を
プルプルうごかして気を引こうとする。
それでも無視してライトノベル板に技法のウンチクを書いていると、
池内慶が横から大声で「ウンチクビ!」と叫んだ。
・・・・・・池内慶、下品。

いやまあ、それだけのことなんだけど。
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お前の名前は!


最近、ときどき松岡良が私の周辺をうろちょろするようになった。
べつに私のことを気にしているわけではないが、気づかないうちに私との生活距離が近くなったのだろう。
この前母が茶道のお茶会をしたときも、松岡覇をつれて歩いてきていた。
お茶会になって炉で炭を焼いて茶釜をかけていると、いつも通り泰膳が来て、炭をつまんでかじっていく。
いつもどおり腰には魔法のひょうたんをぶらさげている。
泰膳にかじられた炭は黒から白に変色し、灰になってくずれてゆく。
お茶会に参加する女のひとたちがお茶会に出すおぜんざいを作るためにエプロンをして
せわしなく動いている。
茶釜に水を足すとき、炭にエプロンの火が引火すると危ないので、お手伝いの方がエプロンを
はずして、茶釜の横に置いて、茶釜に水を入れていた。
それを泰膳は茫然とながめている。
お水が入ってお手伝いの方がよそにいくと、また炭をつまんでかじって食べる。
そうしていと、茶釜がある部屋の横を松岡良と松岡覇が横切る。
泰膳はいつもどおり腰にさげたひょうたんの口をあけて松岡良の名前を呼ぼうとした。
しかし、首をひねる。松岡良の名前がわからない。
しかし、どこかで見たことがある。とりあえず、聞き覚えのある名前を読んでみた。
「綾波!」
泰膳の声に松岡良は振り返る。しかし、ひょうたんの中に吸い込まれない。
返事をしないからか?それとも名前が違っているのか?
泰膳は似たような容姿を頭の中で思い浮かべて必死に名前を探る。
「長門!」
そう呼ばれると松岡良の眉間に深いシワがよった。
「バラすい・・・」
泰膳がそう呼ぶより早く松岡良は泰膳の頭にヘッドロックをかけてギリギリと締め上げた。
「イタイ!イタイ!イタイ!イタイ!」
叫びながらバタバタと泰膳は暴れたが頭が抜けない。
「助けてくれ!ギブアップ!タオル、タオルを投げてくれ!」
死に物狂いで叫ぶ泰膳。
「あ?タオルなんてねえよ。」
呆れ顔で松岡覇が近寄ってきた。
「タオルでなくても、布だったら何でもいい!イタイ!イタイー!早く投げて!」
手足をバタつかせながら必死に叫ぶ泰膳。
「しょうがねえなあ。」
松岡覇はあたりを見回して、目の前に落ちていたエプロンを拾い上げ、
泰膳のほうにむかって無造作に投げた。
それは、バサッと音を立てて広がり、松岡良の頭の上に落ちた。
松岡良は泰膳の頭にかけたヘッドロックをはずし、エプロンを手に持った。
黄色いエプロンだった。初夢に出てきたエプロン。
「・・・・・・・・・・・」
松岡良は無言のまま松岡覇の足に四の字固めをかけた。
「痛い!タイタイ!姉貴!何怒ってんのか訳わからねえよ!いたいたいたいたい!」
松岡覇は悶絶しながら叫んだ。

怒られた

私が頭痛で苦しんで病院に行っているのに、池内系たちが調子に乗っておちょくったので、
氏神様の眷属の藤子さんがやってきて池内系たちに説教をしました。
3人そろって正座させられて1時間ほど説教を食らっていましたが、
池内慶が飽きてきて、ハナクソをほじって、まるめて、ピン!と指ではじいて飛ばしたら、
それが池内剣のほっぺたにくっ付いて、激怒した池内剣が池内慶の後頭部を足裏で蹴ったので、
池内慶と池内剣がつかみあいの喧嘩をはじめました。
それで、池内慶と池内剣はあと2時間正座させられて説教を受けました。
池内忍は一人で31アイスクリームを食べに行ってしまいました。
31アイスクリームは昔駅前の商店街にあったのですが、現在は閉店してしまって
ありません。
私の思い出の中だけにあります。だからその思い出の中にあるアイスクリーム店に池内忍は
遊びに行ってしまいました。
結局合計3時間正座させられた池内慶と池内剣は「足がしびれた~」とか言って足を
投げ出したりさすったりしていた。
池内慶は足の口の裏を手で触って「うひょー、足の感覚がない!他人の足!他人の足!」とか
言っている。
よく見ると、靴の裏がくりぬいてあって、下が裸足だ。
「おい、何のための靴だよ。」
と言うと、「大地のエネルギーを体で感じるためだよ!」とか言ってたけど、
藤子さんの方を見ると、藤子さんも裸足だった。
なんでも木性の精霊は大地と直接つながっているらしい。
それで、危なくなったら、足から根を伸ばし、地中に逃げたりする。
敵から攻撃されて、体が完全に燃やされたりして灰になっても、地下茎に
本体が逃げてまた復活することができるらしい。
体が根だけの状態になると、またどこからか地上に芽を出し、
大きな木になるそうだ。そこから人間型に戻るためには、桃の花を咲かせ、
巨大な桃の実になって、それが熟して地上に落ちると、そこから
人間型として身の中から這い出してくるらしい。
だから、木性の精霊は切っても刈っても、燃やしても、根さえ残っていれば
復活するらしい。
その逃げ場を常に確保するために、裸足なんだそうだ。
でも、最近はアスファルトの地面が多いから、常に、土のある土地がどこにあるか
把握して生活しているんだそうだ。
精霊も大変だな。

頭の中が痛いです

夢を見ました。
仕事に疲れてパソコンの前に突っ伏して、そのまま気絶寝してしまいました。
そして夢を見たのです。
鮮やかな田園風景。そこを私は飛んでいるのです。
眼下には一面の青い水田、そこを過ぎると蓮の花が沢山咲いている大きな川が見えました。
ん?これってひょっとして三途の川?
一足飛びに飛んでそこと飛び越えて河原に降り立ったとき、ちょっと「やばいかな。」と
思いました。
そこで目が覚めました。
鮮やかなカラーの夢でした。
カラーの夢なんて珍しいです。ああ、私は神様に愛されているのかなあ、こんなきれいな映像の
夢を見て、とご機嫌だったんですが、その夢を見たあとあたりから、頭の左の後頭部が
突発的にチクッ!と痛みます。
おかしいなと思いました。そういえば、脳に異常があるとカラーの夢をみるという話を昔人から
聞いたことがあるのを思い出しました。
嘘か本当かわからないけど、嫌な予感がしました。
その時はそれで済んだんですが、夜になって頭に激痛が走りました。
頭の左の後頭部が非常に痛い。こんな感覚の激痛は初めてです。
いままで頭痛になってもコメカミが痛かったり、頭全体が痛かったりするもので、
部分的に激痛が走るということはありませんでした。
あまりにも痛いので、ちょっと怖くなってしまいました。
明日、病院が開いているか考えました。
主治医の病院が木曜日が定休日。明日は水曜日。助かった。
とりあえず、脳梗塞など頭の血管に血栓が詰まっていたらいけないので、
お茶を大量に飲んで、体に水分補給をしました。
そして、我慢して寝ました。
朝起きると、すぐに病院に行って診てもらいましたが、脳内の精密検査をしたほうがいいと
言われて、駅二つ向こうの町にある脳外科の大病院に主治医の先生が連絡を取ってくれました。
検査等でお金がいるといけないので、駅前の銀行で10万円ほどおろして、電車に乗りました。
電車に乗ると、背中から池内系たちが出てきて池内慶が「ピクニックだ!やっほーい!やっほーい!」と
騒いでいる。気楽なもんだな、おい。池内忍と池内剣はガラスに張り付いて外の風景を眺めている。
脳外科病院に行くとまずMRI 脳検査を受けることとなった。
レントゲンではなく、電磁気磁石をつかって脳の断面図を作成するそうで、カード類をもっていると
全部だめになるから、全部外すようにお医者様から説明があった。
ベットに寝かされて、頭にU字型の金具のようなものをつけられる。
そして白い巨大なドーナツのような機械の中を通される。
非常にうるさい音がするそうで、そのU字型の金具と頭の間、耳のところに
少し大き目のクッションを入れられた。隙間をキュウキュウに詰められて、ちょっと頭が狭い。
体がうごかないようにちょっと太めの帯のようなマジックテープで体を拘束される。ちょっと不安。
「苦しくなったり、何かトラブルがあったらこれを押してくださいね、機械が停止して外にブザーが鳴りますから」
お医者さんはそう言って、私の手にボタンを握らせた。
「絶対に動かないでくださいね、動くと最初からやり直しになりますからね。」
お医者様は念を押すようにそう言った。
撮影1回5千円。やり直すとなるとまた5千円。
絶対動かないぞと心に決める。
お医者さんが部屋の外にでると機械がガコーン、ガコーンと音を立てながら巨大な縦型の
白いドーナツのような機械の中に体が送り込まれていく。
目の前が真っ暗になる。
棺桶に入れられて焼かれるときってこんな感じなのかなあというネガティブな感覚が
頭をよぎる。
目の前が真っ暗になって視界がさえぎられると、その黒い空間にぬーっと池内忍が顔を出す。
そして私の喉を両手でサワサワ~とくすぐる。
やめろ!くすぐったい!咳がでそうになる!だしちゃだめだと思うほど咳がしたくてしたくてたまらなくなる!
「ごせんえ~ん、ごせんえ~ん。」池内忍はニタニタ笑いながら受け来ない私の喉をくすぐり続ける。
池内剣が現れる。
池内剣はどこからもってきたのか小太鼓を3個どほど持っていて
それをボボンバボンバボンバボンババンと叩きながら
「咳しろ!咳しろ!5千円!咳しろ!咳しろ!5千円!」と叫んでいる。
池内慶も現れて両手に扇子をもってジュリアナ東京みたいな踊りを踊っている。
こいつら、人ごとだと思っておちょくりやがって・・・・。
なんがすごく楽しそうだな。
咳を我慢して我慢して必死になる。しだいに息がつまってくる。
「はい、もうすぐ終わりますよー。」というお医者さんの声が聞こえる。
そこで、我慢できずに「ごほっつ!」と咳をしてしまった。
咳をしたあとはちょっとすっきりした。
結局、撮影は1発撮りで成功した。
「チッ!」池内忍が舌打ちをする。
相変わらずだなお前は。
撮影が終わると、データが出そろうまでしばらく待たされる。
途中で昼休みを挟んだので結構長時間待たされた。
看護婦さんが私の番号を読んで、私はお医者様のところに行った。
お医者様が深刻そうな顔をして「う~ん」とうなりながら首をひねっている。
やばい!なにか悪い病気なのか?
お医者様が私の顔を見た。
「脳に異常はありません。頭の神経痛ですね。」
「は?」
私は最初意味がわからなかった。
「頭の表皮層の神経痛です。ほっとけば治ります。」
お医者様はそう言った。
なんだそれ。
でも、よかった、手術とかまで考えていたので、ホッとしました。
ひょうっとしたら、池内系たちはこのことが分かっていたのかもしれない。
だから、あんなに気楽に楽しんでいたのかもしれない。
それなら、最初から教えろよ、まったく。

私たちはいらない子なの?

昨日の夜、池内慶たちから強烈な波動が送られてきた。
直接言葉で言わないで思念でメッセージを送ってきたり、なんらかの物理的な
暗示を起こすというのはものすごくエネルギーがいることだ。
たとえば、アイロンをかけっぱなしで外に出ようとしたら仏壇の位牌が倒れて家族に教えたとか
言う場合、ものすごくエネルギーを消費する。
そこまでして自分たちの意思を表すというのはほとどの覚悟がないとできない。
それに池内慶は日ごろ自分のことを「慶たん」と言っているが、本当に感情が
頂点まで高まると、自分のことを「私」という。
最近、ほとんど池内系たちを相手にしてあげていなかった。
正直、あまりにも池内忍が傍若無人なのと池内剣が無愛想なのと、
池内慶がなれなれしすぎるというかおせっかいすぎるので、少し引いていた。
それから、この前スーパーに行ったとき、ここしばらく店頭に並んでなかった
なすの煮つけが並んでおり、池内慶が大声で「てんとう虫さん!てんとう虫さん!」と叫んで指をさしたので、
久しぶりになすのお惣菜を買ってやったことがあった。
それが2回ほど続いた。
池内慶はとても喜んでいたが、それを私がブログに書かなかったので、
池内慶はとても不安な表情をしていたことがある。
私はなぜそれを書かなかったかというと、ただなすの煮つけを買って池内慶が喜んだことを
書いただけだとオチがないから。そんなに面白いことじゃないから。
計算して書かなかった。
それが池内慶にはすごくショックだったようだ。
その後も、常に面白いことを書かないとだめだと思う気持ちがエスカレートして、
大量に発生した池内慶とのエピソードをほとんど書かなくなり、最近では、
他の子たちと話してばかりであまり池内慶たちを相手にしなくなった。それに
池内系のことも書かなくなった。
池内慶は感情を高ぶらせて涙を流しながら「私たちがいらない子なら私たちを解放してください、
地に帰って眠ります。」と言った。私としては、そこまで傷つけているとは思わなかったので、
驚いて心から謝って、池内慶、池内忍、池内剣たちを力いっぱいだきしめてあげた。
そして、このままだといけないと思って、深夜までじっくりとお互いの心の中に溜まっていることを
話し合った。
池内系たちは通常夜の10時までには寝てしまうので、夜中に出てくるというのは異例中の異例のことだ。
もしかして、自分たちの寿命を少し削ってまで出てきたのかもしれない。
それほど本気にさせたのなら、本当に申し訳ないと思った。

池内慶が傷ついてしまったことは、そのおなすのことを私がブログに書いてくれなかったことにが
中心らしい。

池内忍も涙を流しながら自分の思いを語った。
池内忍は「自分は良い子なのに、みんなに悪い子だと思われている。」と言って泣いた。
自分は、みんなに喜んでもらおうと思って、みんなを楽しませてあげようと思って
一生懸命発言しているのに、私が池内忍のことをうっとうしがって遠ざけたと言って
泣いていた。「私だってみんなに好かれたいよ、私は本当は良い子なんだよ!悪い子じゃないよ!」
と言って泣いた。
池内忍は自分が一生懸命人から好かれようとして、一生懸命色々なことを言って、
でも誤解されてすごい悪い子だと自分が思われていると主張していた。
それがすごく悲しいけど、泣いたり取り乱したりしたら、周りのみんながすごく
不愉快な思いをするだろうから、ずっと我慢してきたのだという。
私は池内忍はもっと自由な子で何も考えずに好き勝手してるだけだと思っていたので、
そこまで考えて、そこまで悩んで傷ついているとは思ってなかったので、
本当に申し訳ないと思ったし、彼女のことを全然理解してなかったなあと反省した。

池内剣も泣いていた。彼女はぶっきらぼうで、ものぐさで、女の子と遊んでいるときは
生き生きしているけど、私など男の前ではものすごく無愛想な態度をとる。
だから私は嫌われている、もしくは、相手にされてないんだろうなと思った。
でも、池内剣は男性に対して自分を表現をするのが下手で、池内慶や池内忍みたいに
個性的じゃないし、口でうまく言えないからどうしても黙ってしまうんだという。
そして私が池内剣のことを相手にしてないと思って、変に親しく寄って行って、
誤解されて傷つくようなことを言われるのも嫌だし、それなら、近づかないでおこうと
思っていたそうだ。
それに、池内慶が私からいつもかわいがられて、抱きしめてもらったり、お話を
してもらうのを見て心の中ですごく羨ましいと思っていたという。
そこまで考えていたんだなあと思うと、とても池内剣がかわいそうになって
強く抱きしめてあげた。
本当にこの子たちは不器用な子だなあというのを、本当に腹を割って話し合って、
初めて知った。
自分は池内系のことを何でも知っている気でいたが、
本当は何もわかっていなかったんだということを知った。
いつも身近にいる人たちとは常に心が通い合っていて、何も言わないでも
理解し合っているだろうという考えは甘えであった。
今回、本当に池内系たちを追い詰めてしまったことはとても申し訳ないことだと思ったが、
それでも、こうやって本当に本気で話し合って、すべてではないにしても、
お互いの気持ちを知って確認できてよかった。
たとえ私の魂が入っているタルパであっても、話し合いは大切だ。
すでに別の個体として存在している以上、別のパーソナリティだということを
自覚しなければならない。
話し合いは大切だ。
それから、池内慶たちの日常の出来事はオチがないとか利害関係を考えずに、
受けるとか受けないとか考えないで、なんでも書いていくことにしようと思った。
そんな計算なんていらない。
つまらなくてもいい、彼女たちの日常を報告することだけでいいんだ。
虚栄心や欲に目がくらんだらろくなことはない。

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