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頭の中の池内慶

空想ファンタジーブログです。 私と脳内タルパたちの愉快なヨタ話。

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最近気づいたこと

慶ちゃんは指にネールアートをしている。
左手の爪はピンク色の桜の花びらた散った感じのキラキララメが入った
デザイン。
右手は爪の根本のところに草が生えているデザイン。
人差し指から向かって右が右に草がなびいていて、人差し指から左の爪、つまり
親指は草が左になびいている。
人差し指の草は3対7の割合で草が分かれていて、そこから野路菊の白い花びらに
黄色い芯の花のデザインが描いてある。
両方とも、てかてか光っていた。
いつのまにネイルアートしたのか。
この前寝ているところで見つけた。
慶ちゃんは寝ているときに、時々、ぷるぷるっ!と身震いして「むぐむぐ~」と言って、
また寝る。
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好きな食べ物

私の頭の中に住んでいる妖精たちはイチゴが好きです。
私のそばにいつもいる慶ちゃん、忍ちゃん、剣ちゃんたちは
生のイチゴが好きです。
慶ちゃんはとよのか、さちのか、さがほのか、など九州のイチゴが好きです。
忍ちゃんは、奈良のあきひめ、が好きです。
剣ちゃんは栃木県の紅ほっぺが好きです。
でも紅ほっぺの原産地って静岡なんだって。

それから、私から少し距離を置いている松岡良と松岡覇、
この子たちは、昔は中国風の装束だったんですが、最近気が付くと、
西洋の鎧を着ていました。
精霊というのは、長い間接触していないと、昔住んでいた精霊が出て行って、
違う精霊に中身が入れ替わっていることがあります。
この子たちも、私から距離を置いているうちに中身が変わってしまったのかもしれません。
他に数人松岡系の精霊たちがいましたが、見当たりません。
前に、慶ちゃんが泣きながら「剣ちゃんが消えちゃうから神社に行ってよ!」と言っていたのは
このことなんだなあと思いました。
この松岡良や松岡覇もイチゴが好きですが、
食べ方がちがいます。
松岡良はチリの冷凍イチゴが好きで、冷凍イチゴを冷凍庫から出して、皿の上に乗せ、
そこに砂糖をふりかけます。そのまま、室温で溶かすと、イチゴはブヨブヨの解凍イチゴになります。
これを食べるのが好きみたいです。この冷凍イチゴは甘味がそんなにないようで、砂糖を
入れないといけないようですが、これを解凍したとき、解凍してイチゴから出た液と砂糖が
まざって、甘いシロップ液ができます。これをバニラアイスにかけたり、ミルクと混ぜて、
イチゴミルクにして食べるのが好きなようです。
覇は、イチゴジャムが好きですが、大き目のスプーンの上にジャムをのせて、
それをすすりながら無糖の紅茶を飲むのが好きみたいです。
よく、忍ちゃんや慶ちゃんに「みみっちい」と言われて笑われて怒ってます。
剣ちゃんは「やめたげなよ~」と言ってとめようとしています。
あと、チーズにも好みがあって、慶ちゃんは雪印の裂けるチーズが好きです。
忍ちゃんは、カマンベールチーズが好きです。
剣ちゃんはフィアデルフィアのクリームチーズが好きですが、忍ちゃんが「セレブはキリーのチーズを食べるのよ!」と言って剣ちゃんをバカにするので剣ちゃんが「フィアデルフィアだっておいしいよ!」と
言い返して、時々ケンカしています。
良は、スモークチーズが好きみたいですね。
覇は変わったチーズが好きで、細い平たいパスタを編み上げたような燻製チーズが好きみたいです。
タンボフスキー社で製造しているチェチェール・スパゲッチ・カプチェーニというチーズで、
これが世界最高のチーズだと言って絶賛しています。
とにかく、これが食べたくて食べたくてしかたないそうですが、めったにお目にかかれません。
モンゴルでよく売ってるいるそうです。
みんな色々好みが違いますね。

紅ほっぺX-挑戦者たち-


スーパーにお買いものに行きました。
予算は3000円。
まず、甘栗の大型パックを買って、そのあと野菜サラダと香味野菜を買いました。
枝付プチトマトを買って、そのあと、照り焼きチキンの切り落としを買いました。
切り落としは照り焼きチキンを加工したときにでる切れ端で、
お値段がお安くなっているのですね。
そして、香川県産の小魚の新子が198円で出ていたのでこれを2個。
大塚食品のカレーと卵丼のレトルトパックが78円であったのでこれも買いました。
あと、乳製品売り場にフランス産のブルーチーズカマンベールが売っていました。
忍ちゃんがすごくほしがったので、まだ
少しお金に余裕があるので、560円とわりと高額でしたが、これも買いました。
あと、お惣菜で慶ちゃんがほしがっていたミートスパゲティーを買いました。
あと、お惣菜でヒレカツとおからなどを買って、だいたい3千円くらいの予算の買い物を終えました。
全部買ってレジに並ぼうとしたとき、剣ちゃんが叫びました。
「イチゴ売り場に紅ほっぺがあるよ!」
剣ちゃんの声につられてイチゴ売り場に行くと、粒のちいさな紅ほっぺと大きな甘王、そして、
非常に巨大で光沢のいい高級紅ほっぺが売っていました。
小粒の紅ほっぺは398円。甘王は498円。そして、巨大高級紅ほっぺは598円でした。
一番高いのは、粒が大きいので個数も少なく、すぐに食べてしまうだろうから、除外して、
最初、安い紅ほっぺを買おうとしました。
しかしそれを剣ちゃんが留めました。
「まって!やっぱりイチゴは大きいのを食べないと食べごたえがないよ!ちょっと無理しても
大きいのを買うべきだよ!そうだよね!」
いつもはおとなしい剣ちゃんが今日はやけに積極的です。
剣ちゃんは、実は紅ほっぺが大好きなのですが、いつも、イチゴ売り場には甘王やさちのか、
とよのか、あきひめ、などが並ぶことが多く、紅ほっぺにはあまりお目にかかれないのです。
ましてや、高級大粒紅ほっぺなど、なかなか見たことがありません。
剣ちゃんの熱意に反して、慶ちゃんたちのテンションはあまり高くありませんでした。
「慶ちゃんの好きなのはさちのか、とよのか、さがほのか、とかだからべつにいいや。」
「私はセレブだからあきひめにしか興味はないの、ましてや、今日はおフランス産のカマンベールチーズも
あることだし、イチゴなんて買う予算はないわ。」
冷淡な二人の態度に剣ちゃんの怒りが爆発します。
「なに言ってんだよ!紅ほっぺはね、さちのかとあきひめの交配種なんだよ!さちのかもあきひめも、紅ほっぺなんだよっ!」
慶ちゃん&忍ちゃん「なんだってーっ!」
それを聞いて慶ちゃんが私にすがってきた。
「ねえねえ、紅ほっぺ買って!買ってよっ!」
「えー、でももうお金がないよ。」
私がそう言うと、慶ちゃんは急に深刻な顔になり両手を天高くかかげました。
すると、スーパーの風景とオーバーラップして、幻影の世界が浮かび上がってきました。
幻影の中で、慶ちゃんたちは日頃の中華服や鎧、天女服から、黒ずくめの背広姿に姿を
変えていきます。
そして、高級木材でできた高級円卓の前に三人が顔を突き合わせて座っている。
慶ちゃんの前には画用紙を三角形に折ってセロパンテープで止めて作ったものに
「しゃちょうサン役」と汚い字で書いたものが置いてある。
慶ちゃんが机の前で手の平を組み合わせ、深刻な顔でつぶやく。
「今回の紅ほっぺ購入計画だが、このままでは予算が足りない。どうしても購入予算を
はじき出すためには、今までに買った栗さんとかサラダさんを買わないことにしなければならないのだ。」
「そんな!甘栗さんはとてもおいしいのですよ!どうにかして他を切り捨てることなく、紅ほっぺを
購入することはできないんですかっ!」
剣ちゃんが叫ぶ。
「最初から言っておきますけど、カマンベールチーズのプロジェクトだけは、絶対に廃止しないのよ。
あのプロジェクトは私と私の部下が10年間アマゾンの奥地で資源開発を続けた結果、やっと
発見した高付加価値資源なの。この10年間の部下たちの苦労を水の泡にはできないわっ!」
毅然とした態度で忍ちゃんが答える。
キリッとした表情で慶ちゃんは私の顔をみた。
「そんな顔したって、3千円以上は買わないよ。」
冷めた表情で私が言うと、慶ちゃんはまた剣ちゃんと忍ちゃんのほうへ向きなおった。
「政府は私たちの企業を見殺しにする算段らしい、ちっ、自国の企業の存亡よりもFTA交渉を
優先しようというのかっ!」
慶ちゃんは詭弁を弄して私からなんとか金をひきだそうとするが、もう慣れっこなので、
私はどうじない。
最近変に知恵がついてきて、妙な小芝居をやったりする。
私がどうしても3000円以上買わないとわかると、慶ちゃんたちは、何を切り捨てるか、
話し合いを始めた。
最初は、サラダである。香味野菜とキャベツの千切りとレタスとパプリカのパックを3つ買っていたのだが、
これが198円、100円、100円だったので、これをまず売り場に戻した。
次は、小魚の釜茹でであるが、これは値段も安いし、おさかなは食べると頭がよくなるので、
除外しないことになった。
チキンの切り落としは、慶ちゃんが好きなのだが、「しゃちょうさん役」としてはまず、自分が犠牲を
払うべきだとして、これを売り場に返した。
つぎに、ヒレカツが非常にコストがかかるので、私にヒレカツを売り場に返すよう、慶ちゃんが
告げた。だが、このヒレカツを買ったのは、名古屋の知り合いのとっぽさんが
味噌タレ調味料「つけてみそかけてみそ」を送ってくれたのを味噌カツにして食べるために
買ったので、絶対にこれだけは返さないと、突っぱねた。
慶ちゃんたちは「政府は我々のプロジェクトの重要性をわかっていないのかーっ!」と
叫びながらその場につっぷした。
「こうなれば、カマンベールチーズを売り場に返すしかない!」
慶ちゃんがそう言うと、忍ちゃんが目をつりあげる。
「何を言っているの!あのカマンベールチーズはおフランス産なのよ!すでにアマゾンでの資源探査調査では、3人の部下が現地のゲリラ襲撃に合い、命を落としているのよ、このプロジェクトだけは絶対に遂行しなければならないのよ。」
忍ちゃんはこぶしで机をたたきながら叫んだ。
「しかし、紅ほっぺちゃんにはあきひめの血が入っているんだよつ!私たちが買ってあげて、
食べてあげて、ウマー!してあげなければ、だれがあの子を救ってあげられるというんだーっ!」
拳を握りしめながら慶ちゃんが叫ぶ。
「だれか別の人が買って帰るんじゃないの。」
私がそういうと、慶ちゃんは私の方を見ないで、手のひらだけを私の顔の前に差し出した。
「国のお役人は黙っていてください、これは私たちの企業の存亡をかけた戦いなのですっ!」
忍ちゃんはハラハラと涙を流しながらその場につっぷした。
「分かったわ、あの子のため、あきひめの血を引いた紅ほっぺちゃんを食べてあげてウマーするため、
私は、私の人生をかけたプロジェクトを放棄します。」
その言葉を聞いて、慶ちゃんは目を見開き、忍ちゃんに駆け寄って手を握った。
「ありがとう!忍ちゃんの決断によって、わが社は救われたのだよっ!」
そのあと、剣ちゃんが甘栗も返していいと言ったので、甘栗も返して、
598円の紅ほっぺ高級パックを2つ買ってレジに向かった。
お会計をすませると、2898円ギリギリの価格だった。
買い物籠からスーパーのビニール袋に買ったものを詰めていると、
慶ちゃんたちが涙を流しながら中島みゆきのヘッドライトテールライトをうたっていた。
帰って高級紅ほっぺを食べたら、とても風味がよく、香がよくておいしかったです。
慶ちゃんたちも大喜びでした。

神社に行ってない


最近忙しくて3日ほど神社に行っていませんでした。
晩御飯がなかったので、しかたなく夜なのに、近くの夜遅くまでやっているスーパーまで
行きました。
慶ちゃんたちはスーパーが大好きなので、スーパーに行くと出てきます。
みんな遊んでいるんですが、こころなしか剣ちゃんと忍ちゃんの影が薄いように見えました。
それを見た慶ちゃんが私のところにとんできました。
「大変だよ!剣ちゃんと忍ちゃんが消えちゃうよ!最近神社に行ってないから霊力がよわまってるんだよ!
お別れしたくないよ!神社に行ってよ!」そう言いながら泣きそうな顔をしています。
「でも、一生懸命働かないとお金がたまらないし、イチゴも買ってあげられないよ。」と
私が言うと、「イチゴなんかいらないから、みんなと一緒に居たいよ!」と慶ちゃんが
泣きそうになりながら言いました。
「いいんだよ、私たちはいつかは消える運命なんだから。」剣ちゃんが笑いながら言いました。
「ばかね、この男が私たちなしに生きられるわけないじゃない。すぐに神社に行くわよ」
忍ちゃんがいいました。
慶ちゃんは心配そうに私の顔覗き込みました。
ちょっとうるっときた。
あんなにイチゴが好きなのに。
明日は必ず神社に行こうと思いました。

真夜中に壁を叩く音がする

真夜中に事務処理作業をしていると、ドンドンと壁をたたくおとがします。
「どん!」となってからしばらくして、また「どん!」いったい何だろうか、
もしかしてポルターガイストだろうかと不審に思っていました。
すると慶ちゃんたちが出てきて言いました。
「今日は大雪だから屋根から雪が落ちる音だよ!幽霊じゃないよ!怖くないよ!」
といいました。
私の住む地方は気候温暖でめったに雪は降りません。しかし、この日にかぎって、
年に一度あるかないかの大寒波が到来したのです。
窓の外を見てみると薄暗い外の風景に部屋の明かりが照り返し、一面の雪景色でした。
「こわくないよ!」こわくないよ!」と慶ちゃんは私を励まそうとしますが、いつもはすでに
慶ちゃんたちは寝ている時間です。
うつらうつらしながら必死に起きています。
私をはげまそうとしたのでしょう。
「歌を歌って眠気をさまそうよ!」剣ちゃんが言いました。
「まったく、めんどうね」忍ちゃんが言いました。
「お化けなんて居ないさ!お化けなんて嘘さ!寝ぼけた人が見間違えただけさっ!」
慶ちゃんが大声で歌いだすと、剣ちゃんと忍ちゃんも一緒に歌いだしました。
忍ちゃんはちょっと嫌々な感じです。
なんか、いとおしいような感じがしたので、私は冷蔵庫まで行ってイチゴを三個もってきました。
「きょーっ!」とイチゴをみるなり慶ちゃんは喜びの声をあげました。
慶ちゃんから順番に私の体に憑依させ、一人ぶんずつイチゴを食べさせました。
慶ちゃん、忍ちゃん、剣ちゃん。そして剣ちゃんが出て行ったあと、また慶ちゃんが体に入ってきました。
「もう寝なきゃだめだよ。」私が言うと、慶ちゃんは「すぱげっち!すぱげっち!」と叫びはじめました。
そういえば、今日、スーパーでお惣菜の198円のナポリタンスパゲティーを買ってきたのでした。
慶ちゃんはこれが大好きです。
今日だけは特別です。
慶ちゃんを憑依させたまま、お惣菜のナポリタンスパゲティーをレンジでチンして食べました。
スパゲティーを食べているうちに、服にスパゲティーソースがついてしまいました。
「チッ」私が舌打ちをすると慶ちゃんが「服にスパゲティーソースが付くのとケンカは江戸の華だよっ!」
と言いました。
ちょっと違うような気がします。
「はははっ」と剣ちゃんが笑います。
「くっだらな~いい。」と忍ちゃんがうすら笑いを浮かべていました。
「さあ、もう寝ようね」私が言うと、慶ちゃんはニコニコ笑いながら消えていきました。
剣ちゃんはお辞儀をして、忍ちゃんは「ふん」と言ってそっぽを向きながら消えていきました。

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